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折り返し検索や拡大表示など、次期メモ帳が大幅パワーアップ

折り返し検索に対応

 米Microsoftは11日(現地時間)、Windows 10 Insider Preview「Build 17713(RS5)」をFast ringで配信開始した。

 RS3およびRS4のときにもあったように、今回のビルドでは1つ先のバージョンのOSを入手するためのSkip Aheadのチェック項目がなくなっている。次に項目が現われたさいは、以前にオンにしていた場合でもチェックが外された状態になっているので注意されたい。

 Build 17713では、標準テキストエディタの「メモ帳(Notepad)」にいくつかの改良が施された。5月にリリースされたBuild 17666のときには新たな改行コードが追加されたが(Windows 10 RS5で“メモ帳”が改行コードLFとCRをサポート参照)、今回は検索置換の改良や文字の拡大/縮小、行数表示が行なえるようになっている。

 検索置換に関しては、検索ダイアログにて「折り返しあり」のチェックボックスを用意。オンにした場合は文字列を末尾まで検索したさいに、再度先頭から折り返して文字列を検索するようになった。また、以前に入力した文字列とチェックボックスの状態を記憶するようになり、再度検索ダイアログを呼び出した場合に、自動的に検索フィールドに文字列が配置される。

 さらに、文字列を選択した状態で検索ダイアログを開くと、自動的に検索フィールドに選択した文字列が配置されるようになっている。

 文字の拡大と縮小は、メニュー上から拡大率を選ぶこともできるが、[Ctrl]+[+]で拡大、[Ctrl]+[-]で縮小するショートカットキーが容易されている。現在の拡大率はステータスバー上に表示される。また、[Ctrl]を押しながらマウスホイールを回すことで拡大/縮小することも可能。[Ctrl]+[0]を押せば拡大率がリセットされる。

文字の拡大に対応

 小さな改良点としては、ステータスバー上に現在カーソルがある位置の列と行番号が表示されるようになった。このほか、大サイズのファイルを開いたさいの動作改善、[Ctrl]+[Backspace]キーでの前位置のワードの削除、カーソルキー操作時にテキスト選択を解除してからカーソルを移動するようになったこと、保存時に列および行番号を1にリセットしなくなったこと、画面に収まりきらなかった行を正しく表示するようになったことなどが挙げられる。