ニュース

Wi-Fi Alliance、次世代無線セキュリティ「WPA3」

 Wi-Fi Allianceは25日(現地時間)、次世代のWi-Fiセキュリティ機能「WPA3」を発表した。

 既存のWPA2の後継となるセキュリティ規格で、認証機能を強化しつつ、暗号化強度を高めることで、データセキュリティに敏感になりつつある市場に応える。WPA2と同じく、「WPA3-Personal」と「WPA3-Enterprise」という2種類の動作モードを用意する。

 WPA3-Personalは、デバイス間の安全な鍵を確立するプロトコル「SAE(Simultaneous Authentication of Equals)」を利用することで、典型的で複雑さに乏しいパスワードでも、第三者によるパスワードの推測の試みから保護するという。

 一方WPA3-Enterpriseでは、192bitと同等の暗号化強度を備え、機密データを送信するネットワークに対して追加の保護を提供する。

 WPA3は今後市場に投入されるデバイスに導入され、移行モードによってWPA2との相互運用性を維持するという。

 このほか、ディスプレイがないようなIoT機器においての相互接続を簡易化する「Easy Connect」技術も発表。これはスマートフォンのような第3のデバイスを利用してQRコードをスキャン、機器同士の設定を行なうものとなっている。