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まだリモコンで消耗してるの? これからは1mmも動かず家電操作が当たり前

~老後も安心!?Amazon Echoにすべてやらせる究極のこもり部屋を作る

 Amazon EchoやGoogle Homeというスマートスピーカーの登場を機に、家庭のスマート化できる環境が急速に整い始めている。声で家電を動作させたり、朝自動でカーテンを開けたり、玄関のカギを自動で閉めたり、なんてことが、賃貸住宅でもちょっとの投資で実現できるのだ。

 4月27日発売のDOS/V POWER REPORT 6月号では「特集・俺の家 2.0 ~5千円からのお手製スマートホーム~ <マンション&アパート対応>」と題して、いま住んでいる家や部屋にスマートデバイスを追加して、家をスマート化する方法を紹介している。ここではその中から、自室にスマートスピーカーや学習リモコンを追加して、声だけで照明や家電を操作するスマート化の作例を紹介しよう。

俺の家スマート化シナリオその1「声で操作! ズボラなオレの快適な部屋」

山口真弘

ライター。PC WatchなどのWeb媒体に、電子書籍やスマートデバイス、NASやスキャナを中心としたレビュー記事を執筆。

家族構成: 妻と二人暮らし
家のスタイル: 賃貸住宅

自他ともに認める“引きこもりライター”である筆者。生活部屋と仕事部屋を兼ねた自室は、スマートスピーカーの導入により、照明やエアコンを中心に、ほぼすべての機器を音声でコントロールできる環境へと生まれ変わった。ズボラな筆者がますます部屋に引きこもること間違いなしの、スマートスピーカーを使った快適環境の構築方法を一挙に紹介!
これがスマートな“こもり部屋”の全貌だ!

照明もエアコンも寝転がったまま操作を行なえるようにしたい

 自他ともに認める“引きこもりライター”がスマートスピーカーを手に入れてまっ先に考えたのが、室内のあらゆる家電を、一歩も動かずに、できれば手も動かさずにコントロールできるようにしたい! ということだ。

 筆者の自室は、ベッドを含む生活部屋と仕事部屋を兼ねており、部屋のメインの照明のほかに、就寝前に使うベッドサイドの照明が一つ、さらに小物の撮影用テーブルで使う撮影用照明が二つと、計四つの照明があり、個別に操作するのは煩わしい。スマートスピーカーを使えば、リモコンに手を伸ばさず、寝転がったままであっても、音声一つでON/OFFできるようになる。実によい。

 また、これら照明の中には、「これを点灯すればこちらは消す」、「これとこれは同時に点灯」など、セットで動作する組み合わせがある。Amazon Echoには複数のアクションをまとめて実行できる「定型アクション」という機能があり、これを使えばセットでの操作が可能になる。

 さらにもう一つ、エアコンも、スマートスピーカーで操作できるようにしたい機器の一つだ。夜中に寝ているときに、寝苦しいのでエアコンを付けたい、あるいはエアコンの温度を調整したいことはよくあるが、そのたびにわざわざ起き上がって明かりを付け、リモコンを捜してスイッチを入れるのは、大変煩わしい。スマートスピーカーを使えば、これらの操作が布団にくるまったまま行なえるようになる。

もともとスマート対応でない家電も組み合わせしだいで操作可能

 照明とエアコンをそれぞれ学習リモコンに登録していく。単純作業が多くてめんどうだけれども、一度この作業をすませてしまえば、後が楽になると考えよう。今回は自室の環境に合わせ、照明系はすべてリンクジャパンのeRemoteに、エアコンはラトックシステムのRS-WFIREX3に、それぞれ振り分けて細かく制御しているのがこだわりだ。

Alexaアプリの「定型アクション」で複数の照明を同時に操る

 今回の設定のキモとなるのが、複数のアクションをまとめて実行できるAmazon Echoの機能「定型アクション」だ。

 まず就寝時は、天井の照明をOFFにしつつ、枕元の補助照明(スポット)をONにする。布団に入ってからもしばらくは読書しているため、天井照明と入れ違いにONにするわけだ。またこれらに加えて、就寝中は利用機会のない撮影用照明2基(ランプ1、ランプ2)は、根もとから電源を落としている。

 起床時は、目覚めてからしばらくベッドの中でスマホをいじっていることが多いため、その際に手動でつけた補助照明(スポット)をまずOFFにし、次いで天井の照明をONにする。また撮影用照明2基の電源も復旧させる。つまり就寝時と真逆のアクションだ。これに追加して、天気予報が読み上げられるよう設定している。

リモコンやスイッチを触らず暮らせる快適な空間

 以上のような設定により、これまで就寝時と起床時に計2回、撮影用照明のON/OFFで計4回、エアコンの室温調整などで1日10回はリモコンのボタンを押していたのが、完全に不要になった。もっとも押す回数が減ったことより、リモコンを捜す必要がなくなったこと、また手に取らずにすむようになったことのほうが、はるかに大きな利点だ。

 なお現段階では天井のシーリングファンの操作など、夏場に必要な設定が完了していない。それほど暑くない日は冷房をOFFにしつつ天井のシーリングファンを回す、あるいはシーリングファンだけでは耐えられない真夏日はシーリングファンをOFFにしつつ冷房をONにするといった、夏向けの設定がこれから必要になりそうだ。

今回の設定によりいらなくなったリモコンの山。もっともなんらかのトラブルでネットワークが切断されたときは必要になるので、まとめて保管している

 DOS/V POWER REPORT 6月号「特集・俺の家 2.0 ~5千円からのお手製スマートホーム~ <マンション&アパート対応>」では、スマートスピーカーや学習リモコン、スマートカメラなどを活用して今すぐ実現できるスマートホームの作成法と関連デバイスを70ページ超のボリュームで一気に紹介。話題のAmazon Echo、Google HomeやIFFFT対応機器などの入門に最適だ。