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個人向けOffice 365にファイル復元機能が実装。セキュリティ機能も大幅強化
2018年4月6日 14:26
米Microsoftは5日(現地時間)、個人向けのOffice 365 HomeおよびOffice 365 Personalの契約者向けに、サイバー犯罪からデータを防止するための機能を新たに実装すると発表した。
1つ目は、OneDrive for Businessでも導入済みのファイル復元機能で、新たに個人向けのOneDriveにも実装される。この機能により、ファイルをOneDriveに保存しておけば、過去30日間に遡ってファイルを復元できる。これにより、間違って消してしまったり、ランサムウェアやウイルスによって暗号化、もしくは破壊されたファイルも復元できるとしている。
ランサムウェアの検出とリカバリ機能も備えており、ランサムウェアによる攻撃を検知した場合、メールや通知などによって警告を表示。そしてファイル復元機能を使って復元する方法も指示される。
もう1つのOneDriveの新機能として、ファイル共有時にパスワードを設定しておくことができるようになった。これにより知らない第3者に共有ファイルが盗み見されることを防ぐことができる。
Outlook.comでは、新たにエンドツーエンドのメール暗号化機能を搭載。これにより送受信されるメールは暗号化され、内容の傍受を防ぐ。受信者の電子メールプロバイダのセキュリティが不明な場合、受信者は電子メールを表示する前に、ワンタイムパスコードを受け取るか、信頼できるプロバイダで再認証をするかを選択可能。または、Office 365のページヘのリンクを受け取れる。
また、Outlook.comから送信したメールの転送などを制限できるようになった。制限した電子メールに付属するOfficeのドキュメントは、ダウンロード後も暗号化されるため、添付ファイルを共有または転送をしても相手が開くことはできない。
このほか、WordやExcel、PowerPointのリンク先をチェックし、フィッシング詐欺のばあいは警告画面にリダイレクトしたり、メール内の既知のウイルスおよびフィッシング詐欺のスキャンなども行なうようになった。