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ロシア製寿命計測アプリ。機械学習で寿命アルゴリズムを確立
2018年4月2日 13:23
モスクワ物理工科大学(MIPT)とバイオテクノロジ会社のGEROの研究チームは、ウェアラブルデバイスから取得した活動データをもとに、寿命を計測可能なiPhone向けアプリ「Gero Lifespan」フリーベータ版を公開した。
Gero Lifespanを作った研究者たちは、生物学的年齢と患者の死亡リスクについて調べるために、ウェアラブルデバイスによる活動データと、2003年から2006年の米国国民健康栄養調査(NHANES: National Health and Nutrition Examination Survey)のデータを用いて、患者の1週間の活動をニューラルネットワークで学習させた。
Convolution Neural Network(CNN)によって、生物学的な運動パターンを解明し、一般的な健康と記録された寿命の関係を確立したという。これにより、ほかのいくつかのAIモデルで同じデータを解析するよりも、Gero Lifespanに使われているAIベースのアルゴリズムのほうが優れた結果を残した。
Gero Lifespanは、AppleのHealthKitやFitbit、RescueTimeなどと接続し、使用者の週間/月間の運動状態を測定。10日間でランニングや早めの就寝を試みたさいに寿命に影響があるかといったことや、急激な寿命変化をもたらした原因について調べることもできる。