Foxconn、PC周辺機器大手のBelkinを8.66億ドルで買収

Belkinが2006年に国内投入したIEEE 802.11nドラフト対応無線LANルーター「N1 Wireless Router F5D8231-4」

　鴻海精密工業傘下のFoxconn Interconnect Technology(FIT)は26日(米国/台湾時間)、Belkin Internationalを買収すると発表した。買収は8億6,600万ドルの現金を通して行なわれる。

　Belkinは無線LANルーターやケーブル類などのPC周辺機器を手がける米国大手メーカーで、1983年に創業。2013年にはCisco傘下のネットワーク機器ブランドLinksysを買収した経緯もある。WemoやPhynブランドも傘下に収めている。

　FITの買収により、Belkinの研究開発と消費者製品のチャネル力を活かし、高級アクセサリやスマートホームマーケットに参入。また、FITはさらなる研究開発のための支援をし、Belkinブランドのポートフォリオの拡張や、北米を中心とした主要市場のプレゼンスを拡大する。

　買収後もBelkinはFITの子会社として引き続き機能し、創業者であるPipkin氏はFITの経営陣に加わる予定。