動画編集ソフト「LoiLoScope」がCUDAに対応
~CPUの約10倍の速さでエンコード

CUDAを利用した書き出しメニューが追加された

4月8日 公開



 株式会社LoiLoは8日、CUDAに対応した動画編集ソフト「LoiLoScope MARS」と「Super LoiLoScope MARS」を公開した。対応OSはWindows XP/Vista。いずれも旧バージョンからのアップデートは無料。

 LoiLoScopeは、GPUのPixelShader(2.0以降)を利用することで、動画にエフェクトなどを付加しつつ、高速な編集を可能にするソフト。今回の新バージョン1.4.0.1では、新たにNVIDIAのCUDAに対応し、H.264のエンコーディングを高速化した。

 LoiLoのテストによれば、Core 2 Duo E8200(2.66GHz)とGeForce GTX 280を搭載したPCにおいて、フルHD(1,920×1,080ドット)のAVCHDファイルをmp4形式に書き出した場合、CPUで約670秒かかったところ、GPUでは約65秒に短縮されたという。

 なお、フリー版のLoiLoScope MARSと有料版のSuper LoiLoScope MARSのいずれでもCUDAに対応するが、LoiLoScope MARSでは、CUDAエンコードでのmp4書き出しは解像度が320×240ドットまで、YouTubeへのアップロードは640×360ドットまでに限られる。また、出力された映像にLoiLoロゴが入る、コレクターマグネットが使用不可などの制限がある。

(2009年 4月 9日)

[Reported by 劉 尭]