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Synaptics、ディスプレイに内蔵できる指紋センサーを量産

Clear ID(FS9500ファミリ)

 Synapticsは、スマートフォンなどの画面越しに指紋認証を行なえる世界初の光学式センサー「Clear ID(FS9500ファミリ)」が、OEM上位5社向けに量産体制に移行したことを発表した。

 Clear IDはディスプレイ内部に設置した状態で、ガラス越しでも指紋認証が行なえるのが特徴。別途認証用のボタンが不要になるほか、流線型のガラス面に対応でき、ボタンおよびベゼルフリーのディスプレイにも利用できる。

 同センサーはSentryPoint技術という認証のためのセキュリティ機能を搭載しており、適応型の指紋テンプレート適合認証機能の「Quantum Matcher」、AI機能の利用によって実際の指紋と代替手段とを区別する「PurePrint」、TLSプロトコルとECC認証/AES暗号化を組み合わせた「SecureLink」をサポートする。

 また、Synapticsは顔認証に対する指紋認証の優位性を強調しており、本製品を用いれば3D顔認証センサーよりも圧倒的に速く認証が行なえるほか、安全性も確保されるとしている。