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東芝とWDが全面和解。仲裁と訴訟を取り下げ3Dメモリへの協業体制を再構築

 株式会社東芝は13日、同社子会社である東芝メモリ株式会社の売却に関して係争中だったWestern Digitalについて、双方で和解にいたったことを発表した。

 東芝メモリおよびWestern Digitalは、係属中の仲裁と訴訟をすべて取り下げ、フラッシュメモリ事業の協業体制を高めていくことで合意したという。東芝は債務超過を回避するため、2018年3月末までの東芝メモリの売却を急いでいたが、三重県の四日市工場を協業するWestern Digitalによる仲裁の申し立てが1つの足かせになっていた。

 今回の合意によって、両社は現在建設中の四日市工場第6製造棟への設備投資を共同で実施する予定。第6製造棟では2018年から量産予定の次世代3次元フラッシュメモリ「BiCS Flash」が製造される。また、岩手県で建設が計画されている新製造棟に関して、Western Digitalが参画することについての協議も進める予定としている。