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Apple、破損したiPhone液晶カバーガラスの修理設備を外部修理業者に提供予定との報道

 ロイターは7日(米国時間)、米Appleが認定した外部の修理業者に対し、破損したiPhoneのカバーガラスを交換する装置を供給する予定であると報じた。25カ国の合計400を超える修理業者が対象となる見込み。

 Appleは今後数カ月で世界中の認定修理業者のうち、200の業者に対して修理装置を供給後、順次供給を拡大していく予定だという。

 iPhone 5s以降では指紋センサーが搭載されているが、セキュリティの観点からロジックボードと指紋センサーが紐付けられ、単に指紋センサーを取り替えただけでは正常に動作しない。Appleの修理機材はこの紐付けを書き換えることが可能であるとされる。

 同紙によると、少なくとも米国では認定を受けない修理業者によるガラスの交換作業であっても、端末を破損しないかぎり正規保証は無効とならないとするが、新装置によりそういった修理も今後受けやすくなることが予想される。

 同紙は、米国内の8州で施行された「端末を修理する権利」についての法律を挙げ、消費者が所有する端末の修理を自由化が望まれているとする。一方で、同紙の取材に対してAppleの幹部は法的な影響が背景にあることを否定。あくまで修理の待ち時間を減らすためのものであると回答したという。