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新ブランド「Legion」でゲーミングに本腰を入れるレノボ
2017年2月21日 17:48
レノボ・ジャパン株式会社は21日、ゲーミングPC 4製品を発表した。これに合わせて都内で製品の特徴および戦略に関する記者説明会を開催した。
なお、発表した製品の詳細については、関連記事(レノボ、Kaby Lake搭載のゲーミングノート「Legion Y520」、レノボ、キューブ型ゲーミングPCをKaby Lakeに刷新)も合わせて参照されたい。
冒頭では、同社コンシューマ製品事業部 プロダクトマネージャーの藤井宏明氏が、新しい「Legion」ブランドを導入した背景について説明。
同社はこれまでゲーミングPCに「Y」を冠してきたが、世界を含む多くのユーザーから「Yでゲームを連想しにくい」というフィードバックを多く受け、変更することを決定。Legionは、軍隊や軍団と言った“戦う集団”をイメージしやすく、チームで戦うeSportsゲーミングを連想しやすいことから採用したという。
ちなみに現時点では、同社のコンシューマ製品には3桁の数字が製品名が付くが、1桁目(百の位)がグレードを表し、数字が高ければ高いほど上位になる。ゲーミングラインナップで言うと、9がフラグシップ、7がプレミアム、5がスタンダードという位置付けだ。2桁目(十の位)は世代を表し、1がSkylake搭載、2がKaby Lakeとなる。
藤井氏によれば、この“2”の世代よりLegionブランドに順次置き換えていくという。例えば今回、ノートPCとして15.6型の「Legion Y520」と、17.3型の「ideapad Y910」の2製品が用意されているが、LegionとなったのはY520のみとなっている。しかしデスクトップの「ideacentre Y720 Cube」では“2”になっているもののLegionになっておらず、早くも戦略のブレが見えるのも事実ではある。
もっとも、同社にとってこれまで細々とやっていたゲーミングラインナップを、デスクトップ4機種、ノート3機種に広げ、本腰を入れる姿勢を見せたのも確か。PCとしてもゲームにコミットしており、2月8日に発表した「ideacentre AIO Y910」は、剛性の高い電源をスタンドとした独特の構造で、通常版のGeForce GTX 1080や65Wの高性能CPUの搭載を可能とした。また、ネットワークの優先度を変更できるツールや、ゲーム中にWindowsキーを無効にするツールを搭載している。
フラグシップのY910では、VRを実現するGeForce GTX 1070の搭載をはじめ、Killer LAN/無線LAN、マクロキー、オーバークロック機能、独自のRGB LEDバックライト付きメカニカルキーボードといった、他社のゲーミング製品と拮抗するだけのスペックや特徴を備えていることからも、その本腰の入れ方が伺える。
また、同社は日本国内eスポーツリーグにも総力を挙げてサポートするとし、発表会では2016年下期よりスポンサー提供を開始している東京ヴェルディ eスポーツチームについても紹介。同チームのメンバーは「我々は結果を残すのが重要であるが、レノボのPCは、スリムでかつコンパクトで、安定動作をしており、我々にとって欠かせない重要な練習を下支えしている」とコメントした。