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iPhoneでHoloLensのように拡張現実を楽しめるワイヤレスHMDが登場

~ポジトラなしで空間を把握するストラクチャセンサー搭載

Bridge

 iOS向けのパノラマ撮影アプリなどを提供・開発しているOccipitalは、iPhoneを利用するVR HMD「Bridge」を499ドルで販売している。

 スマートフォンをHMDにセットして利用するという使い方は、SamsungのGear VRなどと変わらないが、物体の3次元構造を読み取る“ストラクチャセンサー”を搭載している点が大きな特徴。Oculus RiftやHTC Viveのように、ポジショントラッキング用のカメラを必要とせず、Bridge単体でユーザーと物体の位置を含めた空間を把握することができる。

 ストラクチャセンサーはHMDの上部に取り付けられており、6DoF(Six Degrees of Freedom)の動作自由度で利用が可能。ケーブルレスとなっており、VR空間での没入感を損なわないとする。

 BridgeではVR空間だけでなく、AR(拡張現実)も再現可能。デモ動画では現実空間にオブジェクトを置いたり、キャラクターを表示して歩き回らせたり、室内に草木を生やして内装を様変わりさせたりといった様子を見ることができ、MicrosoftのHoloLensと同じように“Mixed Reality”をアピールしている(ただしディスプレイは透過ではない)。

 現在、Bridgeとストラクチャセンサー、設計図、コントローラなどを付属した限定版の「EXPLORER EDITION」を499ドルで販売しているほか、設計図などを含まない通常版などを399ドルで予約受付している。後者は2017年3月より発送予定。発送先として日本を選べることも確認できた。BridgeはiPhone 7/6s/6対応で、iOS 9以上をサポートしている。

Bridgeの紹介