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Evernote、ユーザーの猛反発を受け、プライバシーポリシー改訂を取り下げ

~ユーザーの許諾ベースで機械学習を試験

 米Evernoteは15日(現地時間)、機械学習を目的として、同社社員がユーザーノートの内容を閲覧することを盛り込んだ新しいプライバシーポリシーの改訂を取り止めたと発表した。

 同社が2017年1月23日より適用予定だった新しいプライバシーポリシーは、数は限定されるが、同社社員が機械学習の監督のため、ユーザーのノートの内容を閲覧することを可能としていた。条件によっては、ユーザーがそれを拒んでも閲覧を拒否できないものになっており、プライバシーの観点からユーザーの猛反発を受けていた。また、このプライバシーポリシーに同意できない場合は、退会を推奨するという同社の発言を問題視する声も上がっていた。

 こういった状況を受け、Evernoteではこの新プライバシーポリシーの適用中止を決めた。また、今後、プライバシーポリシーを改善し、ユーザーデータのプライバシーがデフォルトで護られる形に変更していくという。なお、同社の機械学習向上に賛同し、データの閲覧を許可するユーザーを別途募っていく。