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NVIDIA、2年半続いたMaxwellを終結させる「GeForce GTX 1050」

 米NVIDIAは18日(現地時間)、Pascalアーキテクチャを採用したエントリー向けGPU「GeForce GTX 1050」、「GeForce GTX 1050 Ti」を発表した。米国での発売は10月25日で、推奨小売価格は前者が109ドル、後者が139ドル。

 上位のGeForce GTX 1060とは異なるダイを採用し、エントリー向けに特化したモデル。トランジスタ数は11億少ない33億個となっている。Pascalの特徴を継承し、14nm FinFETプロセスで製造され、低消費電力/高クロックに特化している。いずれもTDPは75W。

 GTX 1050 TiのCUDAコア数は768基、テクスチャユニットは48基、ROPは32基、ベースクロックは1,290MHz、ブーストクロックは1,392MHz。メモリは4GBのGDDR5で、バス幅は128bit、クロックは7,008MHz相当、バンド幅は112GB/sとなる。

 一方GTX 1050のCUDAコア数は640基、テクスチャユニットは40基、ROPは32基、ベースクロックは1,354MHz、ブーストクロックは1,455MHz。メモリは2GBのGDDR5で、バス幅は128bit、クロックは7,008MHz相当、バンド幅は112GB/sとなる。

 NVIDIAによると、現在の3Dゲームのグラフィックスに対する性能要求は、2013年時の3倍となっており、そのニーズに応えるためGTX 1050を投入したとしている。記憶力が良い読者なら、「それはGTX 950の時にも同じことを言った」と言うかもしれない。

PCゲームのグラフィックス性能需要
GTX 650の3倍の性能を謳う
PCを買い換えるよりビデオカードを追加した方がゲーム性能が向上する

 確かにGTX 1050を950の高クロック版として見ることもできるが、Pascal世代で導入されたメモリ圧縮アルゴリズムと、同時マルチプロジェクションといった新しい機能が使えるというのが、NVIDIAとしてのアピールポイントとなる。

 一方で、TDP 75Wという低消費電力は、初代MaxwellであるGTX 750/750 Tiの要素でもあり、GTX 1050シリーズの投入によって、GeForceの性能最低ラインを引き上げるとともに、現在市場に存在するGTX 750/750 Ti/950/960の全てを置き換えることが可能となる。

 Maxwell初代はローエンドのGTX 750/750 Tiから始まり、2世代目を900番台で投入したこともあって、GTX 970と960の間に大きな性能差が生まれ、GTX 960と950の性能差が少ない問題があった。Pascal世代ではトップからボトムまで段階的に性能のレンジがはっきり分断され、製品ラインナップが明確になったと言えるだろう。

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