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Edgeでユーザースクリプトが使えるようになったWindows 10プレビュー版「Build 14926」

~古いプレビューBuildの利用者は有効期限に注意

古いプレビュー版Build利用者は有効期限が迫っているので注意

 米Microsoftは9月14日(現地時間)、Windows 10 Insider PreviewのFast ring向けに「Build 14926」を配信開始した。PCとスマートフォン両方が対象。

 本ビルドでは、Edgeブラウザに「スヌーズ(Snooze)」機能を追加。タブの右クリックメニューからSnoozeコマンドを選択すると「コルタナ」が起動し、タブをリマインダとして登録することができるようになった。その後、リマインダが起動し、そのサイトを開くよう促してくれる。

 加えて、ユーザースクリプトマネージャー「TamperMonkey」や「Microsoft Personal Shopping Assistant」などの拡張機能がEdge向けに新たに配信された。

 そのほか、PINログインの際に「Num Lock」の状態にかかわらず数字が入力されるようになったほか、マップやメールなどビルトインアプリを削除後に「Insider Preview」をアップデートすると、それらアプリが再インストールされていたが、多数のフィードバックに応え、アップデード前のビルトインアプリのインストール状態が保持されるようになった。

 モバイル版ではWi-Fiの設定画面が変更され、PC版の画面との共通化が図られた。ただし、新設定画面は完全ではなく、従来画面に比べて機能が不足しているため、従来画面も同時に提供が続けられている。また、WPSを利用したネットワークへの接続機能が追加された。

 Build 14926ではいくつかの修正も適用されており、デスクトップ版ではKindle Paperwhite/Voyageを接続した際にBSoDを起こす問題、モバイル版ではリマインダページ表示時にコルタナがクラッシュする問題などが修正された。

 既知の問題としては、デスクトップ版では、本ビルドにアップグレード後、Oracle VM VirtualBoxがクラッシュする、サインアウトして別ユーザーでログインしようとする際に画面がブラックアウトしてしまうなどの問題が、モバイル版では一部端末でPINパッドが表示されずアンロックできない、SIMが使えなくなるなどの問題が挙げられている。

 上記のモバイル版の問題については、もし遭遇してしまった場合、端末のリセットを行なう必要があるとしている。

 なお、古いプレビュー版Buildを利用している場合、有効期限が迫っているため注意が必要となる。古いプレビューBuildでは、9月15日より1日1回の有効期限通知が行なわれ、10月1日からは3時間毎に再起動がかかり、10月15日以降はPCが完全に起動しなくなるという。ちなみに、今回のBuild 14926の有効期限は2017年5月1日までとなる。