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「Kobo Aura ONE」は読書好きのためのプレミアムな電子書籍端末

~楽天、製品発表会を開催

Kobo Aura ONE。水に沈めても問題なく動作する

 楽天株式会社は、都内にて電子書籍端末「Kobo Aura ONE」の製品発表会を開催した。

 Kobo Aura Oneは7.8型の防水対応電子書籍端末で、税別価格は22,800円。製品の詳細は別記事を参照されたい。

 製品説明会には、楽天株式会社 デジタルコンテンツカンパニー プレジデントの相木孝仁氏、Rakuten Koboプレジデント兼CEOのマイケル・タンブリン氏が登壇。

楽天株式会社 デジタルコンテンツカンパニー プレジデント 相木孝仁氏
Rakuten Kobo プレジデント兼CEO マイケル・タンブリン氏

 相木氏は、楽天の展開するデジタルコンテンツサービスの中でも、電子書籍は特に重要なカテゴリの1つであると述べ、Koboでは、言語やジャンルを問わず、500万冊のコンテンツを190カ国で提供し、現在のユーザー数は2,700万人にのぼるとアピール。

 Koboは、グローバルで2016年第2四半期の流通総額が前年同期比+16%増という成長を見せているが、日本では同+64%増という成長率であることを明かし、さらに「国内の電子書籍市場は、売上の8割がコミックであると言われているが、Koboでは小説やビジネス書など、約5割を『文字モノ』が占めている」と言い、サービスのバランスが優れていると述べた。

 現在、Koboでは専用端末だけでなく、スマートフォンやタブレット、PCにもアプリを提供しており、専用端末がなくても、手持ちのデバイスで読書が可能となっている。

 相木氏は、「それにも関わらず、『なぜ専用端末を作り続けているのか?』という質問を受けることがあるが、最高の読書体験を提供するために必要な事であると認識しているためだ」と述べ、電子書籍で読書をするへビーユーザーは、長時間の読書を行なっており、場所、時間を問わず、「使いやすく持ち運びやすい専用端末」というニーズがあるという。

 それに応えるべく開発されたのがKobo Aura Oneであり、「過去最も優れた(電子書籍端末)製品だと自信を持って言える」とアピールした。

楽天のデジタルコンテンツサービス
Koboは190カ国でサービスを提供
日本の成長率は世界トップクラス
「文字モノ」が5割
Koboはスマートフォンやタブレット、PCにもアプリを提供
Kobo Aura One

 次いで登壇したマイケル氏は、製品の解説を担当。

 まず、Kobo Aura Oneは読書好きのために開発された電子書籍端末で、デジタルでより良い読書体験を提供すると述べた。

 Kobo Aura Oneでは、前機種の「Kobo Aura H2O」から画面サイズを大型化し、ページ辺りの文字数を増やすことで、より快適な読書体験に繋がるとして、単行本コミックに近い7.8型という大型のCarta E-Ink HDタッチスクリーンを搭載。製品設計も1から見直すことで、本体厚6.9mmで約230gと軽量で、片手で保持しても快適であると述べた。

 またAura H20から進化した防水技術「HZO Protection」を採用し、IPX8規格準拠の水深2mで最大60分という防水性能を実現したとする。

 さらに、フロントライトには光が直接目に入らない「ComfortLight PRO」テクノロジーを採用。これによって目への負担を軽減したほか、夜間にライトのみ読書で読書を行なった場合、ライトが原因で睡眠障害が誘発されてしまうことを防ぐため、昼光色から電球色へとバックライトの色を変えられる「ナチュラルライト」機能を搭載。ブルーライトの露光量を抑え、暗所での読書でも目が疲れにくくなっているという。

 マイケル氏は、Koboではへビーユーザーを会社に招き、電子書籍端末に求める機能などを直接聞き取り、それらの結果を反映したのがKobo Aura Oneであり、より多くの場所で快適な読書体験が可能であるとアピールした。

ユーザーを招き意見を聞き取り
その結果Kobo Aura Oneが誕生
画面が大型化
防水
バックライト
価格は税別22,800円

 なお、相木氏によるとKobo Aura Oneは想定を上回る反響で、1週間分と想定していた在庫が、販売開始から4時間で消えてしまったという。

大型画面で表示される文字数が増加
コミックの表示もルビが潰れず読みやすい
Kobo Aura H2Oとの比較
本体厚の差
昼光色モード最大
蛍光色モード最大。スライダーで色温度が調整可能