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DMP、Vulkanに対応した国産GPU IP「M3000」シリーズ

~TFLOPS級性能で業界トップの電力効率

DMP M3000シリーズのブロック図

 株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は、同社の第3世代GPU「Musashi」ベースに開発したコンピューティング/3Dグラフィックス向けGPU IPコア「M3000」シリーズの提供開始を発表した。

 M3000シリーズは、ビジュアルコンピューティングやVR/ARアプリケーションといった高度なグラフィックス性能を要求する用途に向けたGPUで、最新のグラフィックスAPI規格の「OpenGL ES3.2」や「Vulkan」、並列コンピューティング規格の「OpenCL」に準拠予定。

 前世代のSMAPH-Sと同じ製造プロセスで比較した場合、50%のサイズ削減と2倍の動作周波数を実現し、新しい命令セットなどの最適化を含めて約6倍性能が向上した。最上位のM3400はTFLOPSレベルの演算性能を備えるという。

 主なラインナップは下表の通り。

GPU名シェーダークラスタ圧縮方式API
M31001ETC1/2 ASTCOpen GL ES 2.0/3.1/3.2
Open CL 1.2
Vulkan 1.0
M32002
M34004

※1クラスタあたり16基のシェーダープロセッサを内蔵

 利用用途は、スマートフォン/タブレット、ゲーム、自動車(自動運転)、セキュリティカメラ、医療機器、ロボット、デジタル家電など多岐に渡る。3Dグラフィックスだけでなく、ディープラーニングなどにも好適とする。なお、グラフィックス機能として、Unreal Engine 4で採用されているレンダリングシステムのディファードシェーディングをサポートする。また、競合他社よりもGPUサイズを小型化したことで省電力性能が高く、コスト削減に繋がっているとする。

 M3000シリーズを搭載したSoCは2017年前半に出荷予定。