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DMP、0.5×0.5mmの世界最小GPUを開発
(2014/7/31 12:49)
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は31日、GPUとして世界最小サイズのUI Drawing Engine IPコア「ant」を開発したと発表した。
任天堂の「ニンテンドー 3DS」などのコンシューマ機器で実績がある低消費電力/高性能/省コアサイズのGPU技術をベースに設計。製造はTSMC 28nmプロセスを用いられ、0.5×0.5mm(幅×奥行き)という超小型サイズを実現した。
主要なスマートフォンに搭載されているGPUと比較して、面積比で20分の1のサイズという世界最小を実現しながら、今後ウェラブル機器で求められる高度なGPUグラフィックス機能を搭載するという。一例として、歪み補正機能を搭載し、めがねや腕時計といった曲面ディスプレイへの描画を補正できる。
今後急速に普及が進むと見込まれるウェアラブル機器やIoT(Internet of Things)機器において、小型軽量化と多機能/高性能化の両方が求められるが、antの提供によってそれらのニーズに応えられるとしている。
用途はスマートウォッチやスマートグラス、ホーム機器、家庭用ヘルスケア機器、医療機器、ロボット、家電、リモコンやスイッチなど多岐に渡る。2014年度のIP提供開始を目指し準備を進めているほか、8月29日に同社が主催する「ComputerVisionセミナー2014」にて技術紹介を行なう。