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Pokémon GOでモバイルバッテリが前年同期比6倍以上の売れ行きに

~格安スマートフォンや中古スマートフォンにもポケモン特需の波

東京・有楽町のビックカメラ有楽町店の店頭に設置されたPokémon GOコーナー

 一部でブームの一服感が指摘される「Pokémon GO」だが、依然として関連製品の売れ行きは好調だ。中でも好調なのが、モバイルバッテリだ。

 Pokémon GOでは、電力消費が激しいことから、モバイルバッテリを携行してプレイする人が増加しているという。

 BCNの調べによると、7月1日の販売台数を100とした場合、最初の土曜日となった7月23日は851.6と8.5倍、日曜日の7月24日は961.0と、9.6倍もの大幅な伸びを記録した。同週(7月18日~24日)の販売実績は、対前年同期比でも117.0%増と2倍以上の実績だ。

 そして、その後の平日も、7月1日の実績に比較して、5~6倍の販売台数で推移。2回目の土曜日を迎えた最新データとなる7月30日は、7月1日比の販売指数で838.8と、引き続き高い水準を維持。日曜日の7月31日も759と高い水準で推移している。

 7月25日~31日までの週次データでは、平日もフルにPokémon GO効果があったことで、前年同期比260.4%増と前週を大きく上回る実績となっている。

 依然として、Pokémon GO特需が続いていることが分かる。

 BCNの調査によると、現在、売れ筋ベスト5となっているのは、下表の通りだ。

 量販店店頭においても、Pokémon GO関連製品の売れ行きに涌いている。

 東京・有楽町のビックカメラ有楽町では、日本においてPokémon GOのダウンロードが開始された7月22日に、1階にPokémon GO関連製品コーナーを開設。モバイルバッテリのほか、iTunesカードやGoogle Playカードといった有料アイテムを購入するための製品、自転車などで移動するために便利な、自転車用スマートフォンホルダーなどをまとめて展示。さらに、フィーチャーフォンからの乗り換えを促進するための格安スマートフォンや中古スマートフォンも、Pokémon GOとの連動展示を開始。日焼け止めや虫よけといった製品もPokémon GO関連グッズとして、連動展示を行なっている。

 ビックカメラによると、Pokémon GOの配信以来、モバイルバッテリは、前年同期比6倍という驚くべき伸びを見せているほか、格安スマートフォンで前年同期比3倍、中古スマートフォンでは同1.5倍という伸びを見せているという。

 特にモバイルバッテリの場合には、購入後に充電するというものが多いが、同店では、事前に充電済みの状態として販売。これが好評だという。

 「モバイルバッテリを購入するユーザーの多くは、Pokémon GOのプレイ中にバッテリがなくなってしまい、今すぐに使いたいというもの。すぐに続きをやりたいと考えている。そこで、バッテリに事前にフル充電して販売を開始した。現在、かなりの比率で充電済み製品を購入してもらっている」と語る。

人気の充電済みモバイルバッテリコーナー
充電済みモバイルバッテリは最も目立つところに展示
モバイルバッテリは品薄の人気ぶり。1人3個までの制限も
iTunesカードやGoogle Playカードといった有料アイテムを購入するための製品も売れ行きが伸びている
フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換えるきっかけにもなっている
格安スマートフォンもPokémon GOと連動した展示に
Pokémon GOに便利なお勧め製品を紹介している

 一方、ヨドバシカメラでは、ワイヤレスゲートと連携し、「『Pokémon GO』対応安心パッケージ」をヨドバシカメラ店舗および通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」で販売を開始した。

 LTE通信を定額使い放題で利用できる、ワイヤレスゲートのSIMカード「WirelessGate SIM FONプレミアムWi-Fi」と、大容量のバッテリ機能付きWi-Fiルータ「Battery Wi-Fi MF855」をセットにした商品で、LTE通信と同時に、ルータからスマートフォンへ急速給電ができる。

 「LTE通信を定額使い放題で利用可能なため、スマートフォンの通信料金が増える心配なく、スマートフォンのバッテリ不足の不安も解消できる新しいサービス」としている。

 Pokémon GO特需はもうしばらく続きそうである。