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MateBookはファーウェイの考えたスマートなPCの形
2016年7月4日 21:07
華為技術日本株式会社(以下ファーウェイ・ジャパン)は、7月15日より国内発売するWindows 10搭載の12型2in1「MateBook」の製品発表会を開催した。
MateBookは、12型液晶搭載の2in1 PC。製品の仕様については別記事を参照されたい。
発表会には、華為技術日本株式会社 端末統括本部 プロダクトソリューション統括部本部長のコリン・コン氏が登壇。
コン氏は、スマートフォンやタブレット、ウェアラブルデバイスといったスマートデバイスの登場によって、ライフスタイルに変化が生まれていると述べ、時代はスマートライフを迎えているとした。
PCは年々出荷台数が減っているが、それはスマートライフという流れの中、性能向上が期待できず、革新性に乏しいことから、買い換えのサイクルが長くなっており、新製品の購入が少ない事が原因であると指摘。
Huaweiでは、6カ国で1,800のサンプルを収集し、その結果得られたユーザーが求める要素は、「スタイリッシュなデザイン」、「卓越したモビリティ」、「隙間時間の有効活用」の3つであるとして、それらを兼ね備えた製品としてMateBookを開発したとアピールした。
続いて行なわれた製品紹介では、デザイン、携帯性、生産性、使いやすさの4点をアピール。
デザイン面では、人間工学に基づいた曲面デザインをアピールし、ダイヤモンドカッティング加工されたアルミ製ユニボディで高い品質を実現したとした。
携帯性の面では、約640gという軽量さについて、iPad Pro比で19%、HP Spectre X2比で31%軽量とアピール。厚さについても、HP Spectre X2比で約14%薄いとした。
ファンレス仕様のため、冷却効率も考慮しており、独自の8層放熱構造で、他社類似製品より2.8温度低い動作温度を実現したとする。
液晶ディスプレイは12型で、NTSC比85%の2,160×1,440ドットIPSパネルを採用。400nitsの明るさを持ち、10mm幅の狭額縁設計で高い画面占有率を謳う。
また、本体はコンパクトながら、4,430mAhのリチウムイオンバッテリを搭載。内部の配線や動画再生アルゴリズムの最適化などにより、約25%節電可能という独自の省電力技術と組み合わせ、オフィス作業、動画再生で約9時間、音楽再生で約29時間のバッテリ駆動を実現したという。
ACアダプタも、従来品の450gから約1/4の重量となる110gへ軽量化し、サイズも小型化された「スマートチャージャー」を付属。急速充電対応で、2.5時間で満充電可能とする。なお、MateBookはUSB Type-Cでの充電のみだが、スマートチャージャーはMicro USBでの充電も可能なため、多くのAndroid端末の充電も可能となっている。
生産性、使いやすさの面では、Core m搭載で十分な性能を持つとしたほか、キーストローク1.5mmでエルゴノミクスデザインのキートップを採用したケース兼用キーボードにより、快適な文字入力が可能とアピール。
加えて、別売のスタイラスペン「MatePen」を利用すれば、ワコムの技術により2,048段階の筆圧検知で滑らかなペン入力が可能なほか、「MateDock」と組み合わせ、プロジェクタなどに接続すれば、内蔵のレーザーポインタ機能、ページ送り/戻しスイッチにより、ミーティングなどでも活用できるとした。
実機を触ったところ、12型としてはやはり薄く軽い。本体の質感も高い印象。キーボードはストロークが長く打ちやすいが、キートップの面積を大きく取るため、アイソレーション配置ではないので、独立したキーに慣れていると少し違和感があった。なお、スタンドとして利用せずに完全に水平に倒してしまうと、キーボードとの接続ピンが外れてしまった。
前述の通りワコムのデジタイザを採用しており、MatePenは比較的直径が太く、あまりペンを寝かせてしまうとペン先が画面から離れてしまうが、グリップはしやすい。AES(アクティブ静電結合方式)のため、ペン先との視差は小さかった。
【7月6日追記】デジタイザの方式についてメーカーから回答が得られたため追記しました。
【お詫びと訂正】記事初出時に記載していたディスプレイサイズに誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。