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Apple、好みのアプリをメモリに常駐できるようになった「watchOS 3」
2016年6月14日 12:53
Appleは13日(現地時間)、開発者会議WWDC 2016の基調講演にて、Apple Watch用OS「watchOS」とApple TV用OS「tvOS」の次期アップデートを紹介した。
watchOSは2016年秋にもバージョン3へアップデートされる。watchOS 3では、お気に入りのアプリをメモリに常駐しておくことで、切り替えや起動を高速化できるようにしたほか、バックグラウンド更新などにも対応した。
また、アプリケーションを切り替えられる、OS X(次期名称はmacOS)のドックのような機能を実装。さらに、iPhoneのコントロールセンターをも取り入れ、フライトモードやロック、ミュートなどへ容易にアクセスできるようになった。
メッセージの返信は新たに定型文に加え、手書き認識に対応。この手書き認識は中国語もサポートする。時計の文字盤も数種類選択肢が増えた。これまでミッキーマウスのみが提供されていたが、新たにミニーマウスが加わった。バンドの色に合わせて、ミニーマウスのスカートの色も変更できる。
さらに、非常時に側面のボタンを長押しすることで救急電話に掛ける事が可能になった。この救急電話は現在の位置から国を判断し、適切な番号に発信できるのが特徴。例えば香港では999に自動的にダイアルされるといった具合だ。
このほか、活動量計のデータを友人や家族と共有する機能や、活動量計の車いすへの対応などが行なわれた。深呼吸トレーニングプログラムも新たに取り入れられた。サードパーティのアプリから、リアルタイムの心拍数を取得できるようになったなど、新たなAPIが開放されている。
一方tvOSについても、2016年秋に無償アップグレードを提供する。iOSのRemoteアプリをアップデートし、タッチ操作やソフトウェアキーボード入力などを可能にし、Siriによる検索なども使えるようにした。最大のトピックはシングルサインオンで、これまで異なるチャンネル間では異なるアクティベーションコードが必要だったが、これを1つにまとめ煩雑さを排除した。このほか、開発者向け機能も多数取り入れられた。