やじうまミニレビュー

見た目は普通のスリーブケース、折ればノートPCスタンド!amadana「SL30」

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
amadanaの「SL30」をノートPCスタンドとしてセットした状態。直販価格は1万1,000円

  amadanaの「SL30」は、ノートPC用のスリーブケースに、スタンドが合体した製品だ。 普段はノートPCを収納して持ち歩くために利用しつつ、内部に仕込まれたヒンジによって「へ」の字に折り曲げることで、外出先での作業時にスタンドとしても使えるのがユニークである。メーカーから実機を借用したので、レビューをお届けする。

見た目は普通のスリーブケースながらスタンド機能を内蔵

 ノートPCを収納して衝撃から保護するスリーブケースは、いざPCを取り出してしまうと、ノートPCの使用中は特に役割もなく、邪魔な存在となってしまう。こうしたことから既存製品の中には、スリーブの表面をマウスパッドとして使えるようにした製品もあったりするほどだ。

 今回紹介するamadanaのSL30も、そうしたノートPC向けのスリーブケースの1つなのだが、ノートPCに角度をつけて設置できるスタンド機能を備えているのが最大の特徴だ。これならばノートPCの持ち歩きから作業時まで、オールラウンドで出番があるというわけだ。

 もっとも外見だけ見れば、まったく普通のスリーブケースであり、 スタンド機能を搭載していることを微塵も感じさせない のがおもしろい。明確な折り目もなく、事前に知っていなければ、スタンド機能の存在に気づかないまま使い続ける人がほとんどだろう。

 ちなみに今回試用している機材は筆者がリクエストしてメーカーから借用したものだが、筆者自身、開封してすぐは、誤って別の製品が送られてきたのかと思ったほどだ。

13~14型対応、フリップはマグネットで閉じる
見た目はいたって普通の、上部から出し入れするフリップ式のスリーブケースだ
今回試用したのは13~14型ノートに適合するモデル。左にあるのは14型の「ThinkPad X1 Carbon Gen9」
上部のフリップを開けて挿入する。ちなみにサイズはかなりキツめだが、これはMacBookサイズが基準になっているためだと考えられる(後述)
収納した状態。フリップはマグネットで吸着する

 といった具合に見た目はまったく普通のスリーブケースなのだが、中に手を入れてゴソゴソといじってみると、何やらヒンジらしき凹凸が内部に埋め込まれているのが分かる。ボディのおよそ5分の2程度の位置にあるこの凹凸に沿ってスリーブを折り曲げると、横から見ると平仮名の「へ」のかたちへと変形し、角度がついた状態で固定できる。

 この状態でデスクに設置し、上にノートPCを載せれば、角度のついた状態で打鍵できるスタンドとして利用できるというわけだ。前方からはともかく、後方から見た限りでは、よもやこのスタンドがもともとスリーブだったとは思えない。

内蔵ヒンジで「へ」の字に折れて固定
中に手を入れて指先で触れると、ヒンジの存在が分かる段差がある。この写真でいうと中指がちょうどその位置にあたる
本製品をフラットに広げた状態。スタンドが内蔵されているとは思えない薄さだ
折り曲げた状態。角度をつけたまましっかりと固定される
最大25度まで無段階で角度を調節
ノートPCを載せた状態。角度は無段階で調節できる。不安定さはまったくない
最大角度は25度。かなり高くまで持ち上げられる
正面側から見たところ。フリップの段差がストッパーになってノートを支えている
背後から見たところ。よもやスリーブとは思えない外観だ

品質の高さに加えて撥水性、耐衝撃性も優秀

 さて本製品で特筆すべきなのは品質の高さだ。表面にはツルリとしたスムースPUレザーを採用しており、フォーマルな雰囲気を漂わせているほか、フリップから裏面にかけてはCORDURA Ballistic 1000Dというファブリック調の素材を使用しており、耐久性も高そうだ。ちなみに防水ではないが、撥水性があることをアピールしている。

 こうした異なる素材を表裏に重ねて縫い合わせる場合、縫製が雑なことで品質のわりにチープに見えてしまうこともしばしばだが、 本製品の縫製は丁寧で、市販の安価なPCスリーブケースとは一線を画した高級感を醸し出している。

 またこの縫い合わせた部分の幅が5mmほどあるため、側面や角から落下させた場合もこれらが衝撃を吸収する役目を果たしてくれると考えられる。また内部は裏面側にヒンジを備えたパネルが貼り込まれているので(磁石が吸着することからして素材は鉄のようだ)、面にかかる圧力についても、一般的なスリーブに比べて強そうだ。

 ちなみに今回試用したのは画面サイズ13~14型に対応したモデルで、メーカーサイトを見る限り、これらのサイズはMacBookを基準にしているようだ。 画面サイズは適合していても厚みのあるWindowsノートだと、収納がかなりきつい状態になるので注意したい。迷ったらワンランク上のサイズにしておいたほうがよいかもしれない。

表はPUレザー、裏はCORDURA Ballistic
表面はスムースPUレザーを採用。見た目はもちろん手触りも良好で、撥水性もある
ノートPCを収納した状態でも光沢の具合が上品さを感じさせる
裏面はCORDURA Ballisticを採用。光沢のある表面とは対照的なメッシュ地だ
フリップを開けたところ。縫製も丁寧だ
重量は公称約300g、実測323g。軽くはないが極端に重いわけでもない

 こうした品質の高さは、スタンドとして角度をつけるヒンジ部についても感じられる。一定の力を加えることでスッと曲がり、荷重をかけても角度をキープできる構造は、直接目に見えるものではないこともあって興味深い。こうした秀逸なギミックを備えているとなると、見た目ですぐ分かるようにデザインでアピールしたくなるものだが、本製品はそうした自己主張が控えめなのもよい。

力を加えるとスッと曲がり角度を保持
両手で持って力を加えると……
およそ5分の2くらいの位置で折れ曲がる。この角度のまましっかりとキープできる

機能を考えると1万円オーバーの価格も妥当か

 以上ざっとチェックしてみたが、本製品があれば、ノートPCを単体で安全に持ち歩けるのはもちろん、バッグの中に入れてほかの荷物から保護するのにも役立つ。さらにスタンド機能を使うことで、外出先での作業時においても、快適な打鍵環境を整えられる。なかなかの多機能ぶりで、さらに撥水性なども備えているとあって、十分におすすめできる製品だ。

 今回は長期的に試用していないので耐久性に関する評価は保留にするとして、現状で唯一のネックは直販で1万1,000円という価格だ。ただ、昨今のノートPCは数十万円という価格帯の製品も珍しくなく、それらを少しでも長く、気持ちよく利用するための追加コストと考えれば、合理的な範囲内だろう。 そもそもスリーブとスタンドの合計の額と考えれば、1万円超えもそう法外ではない というのが、実機を使ってみた感想だ。

 なお本製品には同じ素材を使用したガジェットケースもラインナップされている。本製品はポケットが用意されておらず、同時に使うケーブルなどを収納するスペースがないので、これらと併用できればベターだろう。併せてチェックすることをおすすめする。

同シリーズのガジェットケース「CU30」
同じシリーズのガジェットケース「CU30」。直販価格は6,800円。ほかに小サイズもある
マウスやケーブル、充電器類を収納できる。収納量は十分で機能性も高いが、ファスナーが片開きなのがやや残念