やじうまミニレビュー
「うわっ……私の席、寒すぎ……?」にオススメな薄型パネルヒーター
2022年1月13日 06:43
サラリーマンでありながら週1程度しか出社しなくなって気づいたのは、「夏は暑い」し「冬は寒い」ということだ。バカみたいな書き出しですみません。会社に行けば当然のように冷暖房が効いているということが、どれほどありがたいか。それをコロナ禍で初めて知ったのだった。
特に冬は、部屋の暖房を付けると空気も乾燥してしまうところが厳しい。もっと言えば、作業部屋には自分1人しかいないのに、数百ワットの暖房で部屋全体を暖めること自体、ちょっと悔しいのである。
そんなボヤキをFacebookに投稿したところ、PC Watchの劉デスクから「よさげなパネルヒーターがあるから“やじうまミニレビュー”でヨロシク」(意訳)とのメッセージが届いた。なんか、昔のWatchでこういう導入部の記事を読んだことがあるぞ。
さて、そうして今回試すことになったのは、VIVREALブランドのパネルヒーターだ。Amazonでは「パネルヒーター 薄型 足元ヒーター 100W消費電力 省エネ 45℃-65℃広い範囲温度調整可能 30分-120分タイマー付き デスクヒーター 無煙無騒音無風無害 足元暖房 転倒・過熱保護 折り畳み式 冬対策 家庭・オフィス用大活躍 カバー付きで暖かさが逃せない 3つ広いヒーター面 テーブルヒーター 赤外線ヒーター 電気ヒーター あしもとヒーター」という製品名だ。製品特徴は製品名で既に出尽くしてしまった。
“パネルヒーター”というとオイル式や遠赤外線式の本格的なものを連想するが、これは3つに折りたためるパネル状の“電気足温器”で、発熱の仕組みとしては電気カーペットなどと同じだろう。ちなみに価格は7,680円だが、16日まで32%オフの5,222円で販売中だ。
筆者はこれより前に、2020年にパナソニックの足温器「DF-SAC30-T」を買い、2021年にHMH SKというブランドのホットカーペットタイプも購入している。上のようなパネルタイプも候補には挙がっていたが、かなり嵩張るのではないかと思い、無難にマットタイプを選んでいた。寝る前は布団の中に入れて、湯たんぽ的にも使っている。
実際に届いたVIVREALパネルヒーターを手にしてみると、重さは2kgちょっとで、想像以上にコンパクトな印象を受けた。さっそく設置してみると、身長179cmの筆者が、ヒザが少し下がるぐらいの高さに設定したイスに座っても、窮屈ではなかった。ベルクロで取り付けるフタの部分は板状になっておらず、ブランケットが載っているような感じだ。
使わない時は左右をパタパタと畳み、片手でホイと掴んで移動できる。設置用の小さなスタンドが付属しているので、使わない時は畳んでいても自立する。思っていたより場所を取らないのが好印象だった。なんだ、最初からこっちを買えばよかったのではないか。
操作部はオフタイマー式のリモコン。これはAmazonで見かけるお手頃系の電熱アイテムにだいたい共通しているようで、電源をオンにすると、もれなく中くらいの温度で起動し、30分か60分のタイマーで自動的にオフになる。サーモスタットの代わりに自動電源オフという仕様にしているのだろう。
例えば筆者が昨年購入したパナソニックの足温器は、昔ながらの電気毛布のように温度の強弱ダイヤルしかないが、これはサーモスタットで温度が制御されている。低温やけどの心配こそないものの、ともすれば足の発汗で温かさを感じなくなり、「電源、入ってる?」と思う時もあるほどだ。家族の誰が使っても安心できる仕様か、自分専用でサクッと温まれる仕様か、使用環境に合ったものを選びたい。
オフィスで足元が冷える人に
これが1台あれば、暖房なしでも生きていける……かというと、さすがにそんなことはない。室温そのものが低ければ顔や手の冷たさに心が負けるし、マットタイプのように足裏をクイックかつダイレクトに加熱してくれるわけでもない。冬の外気温とガチンコ勝負できるほどのパワーもない(ちなみに100W)。
この製品が最も活躍しそうなシーンは、「いちおう暖房はついてるけど、なんだか足元が寒い場所」だろう。オフィスの中で、なんだか自分の席だけ妙に冷えるとか、制服だから足が寒いとか、そういうシーンの救世主だ。先に述べたようなパネルタイプゆえの気軽さもあるので(足を直接載せたり突っ込んだりもしないし)、共有品として使いやすそうな気がする。
今回試したのは「三面発熱」というタイプ。これとは別に、足が載る面も発熱する「四面発熱」タイプがある(価格は8,580円で、現在17%オフの7,123円)。靴下を加熱すると公害問題に発展しかねないので、自宅の作業部屋でしか使わないというならさておき、三面発熱のタイプのほうが幅広く使えそうだ。