やじうまミニレビュー

硬貨サイズのミニコレクション。エポック「カプセルコレクション 手のひらPC&サプライ」

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
「カプセルコレクション 手のひらPC&サプライ」。全5種類がラインナップされる

 近年のカプセルトイでは、ゲーム機やカメラ、白物家電など、リアル志向のミニチュアが続々登場しつつある。本物を所有している人や、業界内の人が見ても「オッすごい」と思ってしまうような精密なミニチュアが、ほんの数百円で手に入るのだから恐れ入る。

 そんななかで、PCユーザー垂涎といえるアイテムが、エポックの「カプセルコレクション 手のひらPC&サプライ」だ。PC本体やさまざまな周辺機器をミニチュア化した一品で、スケールは実測で10分の1程度。メーカー希望小売価格は200円(税込)、全5種類がラインナップされており、運がよければトータル1,000円で入手できる。

価格は各200円(税込)。縮尺表示のない、いわゆるノンスケールだが、1/10程度と見られる
特定の製品をミニチュア化したわけではなく、普遍的なデザインを採用している

 ラインナップされているのは、以下の5種類だ。

・モニター&スマホ
・ノートPC&DVDドライブ
・デスクトップ&ポータブルHDD
・キーボード&USBマウス
・ペンタブ&ワイヤレスマウス

「モニター&スマホ」。縮尺から察するに24~27型クラスのようだ
背面。ケーブルもきちんと接続できる。角度調整や上下昇降はしない
おまけのスマホ。スタンドも付属するなど芸が細かい
「ノートPC&DVDドライブ」。実際にあり得る組み合わせなのがよい
ヒンジは可動式で、上蓋を本物と同様に開閉できる。ややPDAっぽい趣もある
キーを数えたところ84キーあった。右下の印字を見る限り、SSD搭載モデルのようだ
「デスクトップ&ポータブルHDD」。正面にはインテルならぬ「Install」ロゴがある
本体の前後にポートがあり、ポータブルHDDほかのデバイスを接続できる
「キーボード&USBマウス」。マウスの色が敢えてシルバーなのが面白い
テンキーレスタイプのキーボードは日本語JIS配列のようで、Enterキーの形状も再現されている。ちなみに82キー
「ペンタブ&ワイヤレスマウス」。マウスとペンスタンドは10mmにも満たない
ペンタブの画面とベゼル部で表面加工が異なるところに並々ならぬこだわりを感じる
マウスは上面はメタリック、下部は黒く塗装されるなど実に細かい作り込みが光る

 いずれも特定のメーカーの特定のモデルをミニチュア化したわけではなく、あくまで「各デバイスごとの普遍的な形状」なのだが、そのぶん「これは某メーカーのアレを参考にしたのでは」と、過去のモデルを思い起こしながら想像する楽しみがある。こうしたPC周りのデバイスに詳しい人であれば、それだけで盛り上がれるだろう。

 ディテールも、たとえばキーボードはEnterキーがきちんと日本語JIS仕様の形状になっていたり、どこかのアライアンスとそっくりなロゴが印刷されていたりと、最小限のディティールの中にも、きちんと「わかっている」仕様を取り入れているのが秀逸だ。

 また特筆すべきなのは、それぞれにリード線を用いたケーブルが付属しており、デバイス同士を接続できることだ。たとえばノートPC&DVDドライブであれば、DVDドライブをノートPC側面のポートに接続できるし、キーボード&USBマウスを、デスクトップにつなぐこともできる。

各デバイスは相互に接続できる。スケールは統一されているようでサイズの違和感は少ない。左はサイズ比較用の100円玉

 発売は2019年12月とやや前だが、最近になって再販が行なわれたようで、入手性は比較的高い。個人的には今回のようなノーブランド以外に、特定のモデルをミニチュア化したコレクターズアイテムも見てみたいが、まずは今回のシリーズが売れないとはじまらないだろう。ぜひ全種類ゲットして、ミニチュアPCおよび周辺機器の世界を楽しんでほしい。

10分の1スケール前後の市販フィギュアと合わせると、また別の楽しみも広がりそうだ