PCケース内にフィギュアを飾るための“板”「DEEPCOOL TB01」

TB01にPasocomMini PC-8001を載せてみたところ

　株式会社アユートから販売されているDEEPCOOLの「TB01」は、PCケース内にフィギュアを飾るための“板”だ。価格はオープンプライスで、実売価格は999円前後となっている。

　本製品は金属製のL字型のブラケットで、12cmまたは14cm角ファンのネジ穴と互換性のある位置に穴が開けられている。これを利用してケースに固定すれば、その上にフィギュアなど好きなオブジェクトを飾れる、というわけだ。近年は強化ガラスサイドパネルを採用した「魅せる」PCケースが増えているので、フィギュアはケース内の華になるだろう。

　付属品は本体とミリネジ2本のみといたってシンプルなのだが、このネジは一般的に拡張カードやマザーボードを留めるのに使われる直径3.5mmのネジであり、120mm/140mmファンの直径5.5mmネジ穴とは互換性がない。

　そのため、装着したい場所に3.5mm径のネジ穴が用意されていることが大前提となる。一般的には、水冷ラジエータの後部のネジ穴を使うことになるだろう。せめてどのネジが使われているのか、製品情報で明記してほしかったところだが、本製品を購入する前に、この条件を満たしているかどうか、慎重に調べてほしい。

　すでに水冷ラジエータをケース内に組み込んでしまった場合、パーツの配置やケースの広さ、ドライバによってはネジが止められず、いったんラジエータをケース内から外さなければならない場合もある。また、L字部は20mmしかなくクリアランスがほとんどないため、先が160mm以上ある長いドライバを使う必要が生じる。TB01はアイデア勝利なアイテムであるが、互換性や使い勝手に問題があると言える。

　もっとも、これらの問題をすべてクリアできそうなら、本来の目的を達成できるアイテムであり、フィギュアを持て余している諸兄は試してみてほしい。後日、弊誌では読者プレゼントも用意する予定なので、楽しみにお待ちいただきたい。

ただの板と言われればそれまでだが……スチール製で剛性はかなり高いのはポイントか

ネジは直径3.5mmのミリネジだ。これで「120mmおよび140mmファン用のネジ穴への取り付けに対応」という表記は、ちょっと語弊があるだろう。少なくとも一般的なファンのネジ穴は5.5mmである

ビデオカードなど、ほかのパーツとの干渉も事前に調べてほしい