PC短評

USB PD駆動に加え、低価格にも期待なミニPC「MINISFORUM UN1245」

UN1245

 MINISFORUMから筐体容積0.9LのCore i5-12450Hを搭載したミニPC「UN1245」が登場する予定だ。8月14日現在公式サイトには何も情報がないが、Core i7-12650Hを搭載する兄弟モデル「UN1265」は予約販売を開始しており、メモリ16GB+512GB SSDの構成で5万5,980円なので、本機はさらなる低価格が期待できる。

 デザインは既存の「NAB」や「NPB」シリーズと似ているが、「UN1245」ではUSB 3.2(Type-C/Alt PD)によるPD給電に対応していることが大きな変更点だろう。USB Type-Cケーブルで運用できるのは最高だが、付属のACアダプタの出力が89.87Wとなっているため、90W以上の供給が必要な点に注意したい。

 UN1245の本体サイズは約127×130×59mm(ゴム足含む)、筐体はプラスチック製で重量は約546g。サイズの割には軽く感じるが、付属のACアダプタとACコードを含めると1kgを超える。各種インターフェイスは前面と背面に配置され、左右はスリット状の通気口のみだ。付属品はACアダプタ、ACコード、HDMIケーブル、VESAマウント、ネジのほか簡易マニュアルが付属している。

ACアダプタ、ACコード、HDMIケーブル、VESAマウント、ネジのほか簡易マニュアルが付属
半透明のペリペリで包まれ高級感がある
ACアダプタの出力は19Vの4.73Aで89.87W
横方向が約130mm、縦方向は約127mm
本体重量は実測値で約546g
付属のACアダプタとACコードは約494g

 CPUは第12世代モバイル向けプロセッサとなるCore i5-12450H、グラフィックスはCPUに統合された「UHD Graphics」を搭載。手元に来たサンプルのシステムメモリはDDR4 8GB×2、ストレージはPCIe Gen 4.0接続の512GB M.2 SSD(Type 2280)、OSはWindows 11 Proがインストールされていたが、実際の製品のOSはWindows 11 Homeとなる。

 インターフェイスは、正面にUSB 3.2(Type-A)×2、3.5mmオーディオジャック、背面にUSB 2.0(Type-A)×2、DisplayPort、2.5Gigabit Ethernet(試作機はGigabit Ethernet)、USB 3.2(Type-C/Alt PD)、HDMIを備え、無線LANはWi-Fi 6EとなるIEEE 802.11 axとBluetooth 5.2に対応。

正面右からUSB 3.2(Type-A)×2、3.5mmオーディオジャック、電源ボタン、CMOSクリア
背面右からUSB 2.0(Type-A)×2、DisplayPort、2.5Gigabit Ethernet(試作機はGigabit Ethernet)、USB 3.2(Type-C/Alt PD)、HDMI、DCジャック
左右の側面は通気口のみ

 筐体のゴム足は強力な粘着テープで固定されており、その下のネジ4本を取り外すことで内部へアクセスできる。裏蓋部分は2.5インチのHDDやSSDのマウントが可能。ストレージはゴムバンドで固定するヒートシンクを搭載。内側には熱伝導シートが貼り付けてあり、高速なSSDも安定した運用が可能だ。またCPUの冷却にはシングルヒートパイプを備えた冷却システム「COLD WAVE 1.5」が採用されている。

裏蓋部分はネットワークカードのアンテナが2本固定されているため、慎重に分解する必要がある
オプションで2.5インチのHDDやSSDが増設可能
メモリはLEXAR LD4AS008G-H3200GNS1G8ST
ストレージはヒートシンク付きでKINGSTON OM8PGP4512Q-A0
ネットワークカードはMEDIATEK MT7921K
ヒートパイプとヒートシンク、ブロアファンが一体となった冷却システム「COLD WAVE 1.5

 CPUは、第12世代モバイル向けのプロセッサで、ゲーミング向けにパフォーマンスが強化された「Alder Lake-H」から、8(Pコア=4、Eコア=4)コア/12スレッドのCore i5-12450Hを搭載している。Pコアの最大周波数は4.4GHz、Eコアの最大周波数は3.3GHz、内蔵GPUの実行ユニット数は48で最大周波数は1.2GHzの駆動を実現する。サンプルのシステムメモリは8GB×2、ストレージは512GBのM.2 SSD。

 CPUのレンダリングでパフォーマンスを測定するCinebench R23では、マルチコアは8525、シングルコアは1594、高いマルチコア性能とシングルコアのパワーで、一般的に使用されるアプリケーションやオフィスタスクで快適な動作を実現する。

 総合的なパフォーマンスを計測するPCMark 10ではスコア4,924となり、思いのほかスコアが伸びなかったのは、ヒートシンクによる冷却が上手くできていない個体だったのか、結果から見ても分かるようにCPUクロックのブーストが全体的に弱い。

Cinebench R23のマルチコアは8525、シングルコアは1594
PCMARK10のスコアは4924、一般的なアプリケーションの動作は全く問題ない

 Unreal Engine 4で開発された話題のオンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」、同作のベンチマークソフトを使ってFHD解像度における最高画質と低画質の両方のプリセットで計測。最高画質プリセットのスコアは1,233、低画質プリセットのスコアは3,159でどちらも「動作困難」という結果になった。

最高画質プリセットのスコアは1233、レポートの平均フレームレートは8.855
低画質プリセットのスコアは3159、レポートの平均フレームレートは24.469

 GPUのパフォーマンスを測定する3DMark Night Raidは12,049、Wild Lifeは7,027、Fire Strikeは2,852、Time Spyは996となった。ブラウザゲームをはじめ負荷の低いゲームタイトルであれば、設定や解像度を調整して十分楽しむことができるが、最新のAPIや高負荷なグラフィックス処理は苦手な印象だ。

 とはいえHEVCやVP9をはじめ最新のAV1コーデックにも対応しているため、マルチメディアの処理も得意だ。「UN1245」の高いCPUパフォーマンスを踏まえれば、ゲームだけでなくオールマイティなサブ機や、オフィスワークにも最適だろう。

内蔵グラフィックス向けのベンチマーク、Night Raidのスコアは12049
クロスプラットフォーム向けのベンチマーク、Wild Lifeのスコアは7027
DirectX 11を使用するデスクトップPC向けのベンチマーク、Fire Strikeのスコアは2852
DirectX 12を使用するデスクトップPC向けのベンチマーク、Time Spyのスコアは996