PC短評

LTEモデム内蔵可能で785gの13.3型軽量ノート「VersaPro UltraLite タイプVG VG-5」

VersaPro UltraLite タイプVG VG-5

 NECの「VersaPro UltraLite タイプVG VG-5」は、LTEモデムを内蔵できる13.3型のモバイルノート。2019年1月発売の前モデルと比較すると、CPUをCoffee Lake世代の第8世代CoreプロセッサからWhiskey Lake世代にアップデートしたほか、電源ボタン内に指紋センサーを標準搭載し、搭載可能メモリ容量を最大16GBとしたモデルとなる。

 おもな仕様は、CPUがCore i5-8265U(1.6GHz、最大3.9GHz、ビデオ機能内蔵)、Core i7-8565U(1.8GHz、最大4.6GHz、ビデオ機能内蔵)のいずれかを選択可能、メモリ容量がLPDDR3 8GBまたは16GB、ストレージが128GB/256GB/512GB SSD(256GB/512GBは暗号化機能付き)、液晶は1,920×1,080ドット対応の非光沢パネルなどを搭載する。

 OSはWindows 10 Proのほか、Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC 64bitが選択できる。今回評価したのはCore i5-8265U搭載、メモリ8GB、128GB SSDモデルだ。

 電源入力は、USB Type-Cによる電源供給を採用。インターフェイスは、USB 3.1(Type-C)、USB 3.1(パワーオフUSB充電機能付き)、PD対応でACアダプタ接続兼用のUSB 3.0(Type-C)、HDMI出力、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。

 ネットワークはIEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0。また、Nano SIMカードスロット対応のLTEモデムが選択可能で、LTEの対応バンドは1/3/8/18/19/28/41でキャリアアグリゲーション(CA)にも対応、WCDMAの対応バンドは1/6/8/19となる。

 セキュリティ機能は標準で電源ボタンに指紋センサーを内蔵するほか、ディスプレイのプライバシーフィルターもオプションで用意。バッテリはLサイズを標準搭載し、駆動時間は約9.8~16.8時間。本体サイズは307.8×215.7×15.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約785g。

 LTEモデムが内蔵可能で800g未満の軽さ、13.3型フルHD液晶ディスプレイ搭載の「VersaPro UltraLite タイプVG VG-5」はビジネスの現場において、幅広い用途で活用できる万能なノートPCに仕上がっている印象。長時間駆動を求める人にはオプションで大容量のLLバッテリも用意されており、こちらを使うことで14.8~25.2時間のバッテリ駆動時間を実現しているのも魅力だ。

右側面にはHDMI出力、パワーオフUSB充電機能付きのUSB3.1、USB 3.1(Type-C)、電源ランプを備える
左側面にはACアダプタ接続ポート兼用のUSB 3.0(Type-C、PD対応)、microSDカードスロット、音声入出力を備える
液晶最大輝度
液晶最低輝度
液晶ディスプレイはフルHD解像度の13.3型で視野角は広め
ディスプレイを180度展開できる
標準的な日本語配列キーボード。電源ボタンに指紋センサーを内蔵する
キーピッチは約18.5㎜
本体重量は実測で798g
SIMスロットは本体背面部に備え、ディスプレイを展開した状態でも、SIMピンなどでトレイを取り出し、Nano SIMカードを装着できる
本体底面
PCMark 10のスコアは3,617と高め
3DMarkのSky Diverの結果は4,571