西川和久の不定期コラム

Apple M1搭載の第5世代iPad Pro 12.9とApple Pencil2、Smart Folioの購入使用記!

本体+Smart Folio(ブラック)+Apple Pencil2

 Apple M1搭載iPad Pro 12.9を買うかどうか悩んでいる間に出遅れ。気がつくとどこも在庫切れでしばらく入荷しそうもない。これは縁がなかったか……と諦めてたある日、散歩中立ち寄ったじゃんぱら道玄坂店に5セット新品が積んであったので思わず購入した。既に詳細なレビューは掲載されているものの、今回は自腹レポートをお届けしたい。

iPad Pro 11@2018+Magic Keyboardからの乗り換え

 もともと筆者はiPad Pro 11@2018(64GB/Wi-Fi)モデルを2019年の秋頃から使用、2020年GW明けにMagic Keyboardを購入している。用途に関しては、iPad系はこの一台なので、開発や業務に使ったり余暇に使ったりいろいろ。ただしペンが苦手ということもありApple Pencilは持っていなかった。

 使用感は、速度十分、綺麗なパネル、4スピーカーで縦でも横でもステレオでかつ音もいい、デザインもシンプル……とハードウェア的には特に不満はなかった。動くアプリはiPad(Air)と変わらないものの、満足度はProの方がずっと高い。あえてマイナス点を挙げるとすれば、SidecarでMacに接続した時、少し解像度が足らない程度だろうか。これは11型なので仕方ない部分でもある(12.9型にした理由の1つ)。

 後から購入したMagic Keyboardは、タッチパッドの操作性やバックライト付きで暗めの場所でも見やすく、打鍵感も抜群だが、両端のキーピッチが狭すぎる、そして重い(軽いと倒れるので仕方ないのだが)と、結局ほぼ使っていなかった。

 それより問題は余暇時に使うアプリだ。iPadOS版のFacebookはダークモード未対応やSlide Overで表示が崩れるなど不都合多数、InstagramはiPadOS未対応でiOS版のみ。この場合、縦位置にしてかつx2(x1のままでは小さい)にしなければならない(iPadOS 15では横位置でも使用可能に)。当然Split View/Slide Overは使えない。ほかにもiPadOS未対応iOS対応のみのアプリが結構ある。特に先の2つは年単位で待ったものの変わらず。ストレスはたまる一方だ。とどめはGoogleフォトのOneファンクション(HDRやポートレートライト)未対応。

 結局これらのストレスはAndroidタブレットの「Lenovo Tab P11 Pro」を購入して一気に解消した(笑)。11.5型OLEDで画面は綺麗、4スピーカーで音も良く、Snapdragon 730G/6GB/128GBでパフォーマンスもそこそこ。お気に入りの1台となっている。

 こうしてiPad Pro 11の出番がなくなったところにM1を搭載した新型の発表、さらにWWDC21でiPadOS 15の発表と、用途はともかくとして興味を持った。が、先に挙げた理由などもあり、今一つ踏み切れず気がついたら市場からiPad Pro 12.9が消滅。確認した時点では納期は7末から8中旬だった。これは縁がなかったか、と諦めていたところ、冒頭に書いた通り。世界的な半導体不足と言うこともあり、ある時に買っておかないと後でなかなか買えないかも……と、ほぼ衝動買いだ。

iPad Pro 11とMagic Keyboard
iPad Pro 12.9と11のツーショット

 購入したのはiPad Pro 12.9の一番安いモデル(Wi-Fi/128GB/スペースグレイ。店頭には256GBモデルもあった)。後日iPad Pro 11@2018+Magic Keyboardや使わなくなったマシンなどを売ってほぼ±0。少し余裕があったので、追加で「Apple Pencil(第2世代)」、「Smart Folio」も購入した次第だ。この2つはMagic Keyboardでの失敗と、ペン苦手の克服、そしてA4用紙を使ったメモ排除が目的だ。

 特にA4用紙は、仕事部屋ではキーボードの下に、外での打ち合わせはノートPCを持って行ってるのにも関わらず結局紙に手書きと、なかなか昔からの癖が抜けず、かねてから何とかしようと思っていた。これでペンが苦手も克服できたら一石二鳥だ。さて、前置きが長くなったが、主な仕様は以下の通り。

Apple「iPad Pro 12.9/Wi-Fi/128GB」の仕様
SoCApple M1
メモリ8GB
ストレージ128GB
OSiPadOS 14
ディスプレイ12.9型Liquid Retina XDRディスプレイ(2,732×2,048ドット、264ppi、ProMotionテクノロジー[最大120Hz]、最大輝度600cd/平方m、フルスクリーンの最大輝度1,000cd/平方m、ピーク輝度1,600cd/平方m(HDR)、P3、コントラスト比1,000,000:1、反射防止、Apple Pencil2)
ネットワークWi-Fi 6、Bluetooth 5.0
インターフェイスThunderbolt 3/USB4ポート(充電、DisplayPort)
カメラ前面: 1,200万画素、F2.4、14mm、視野角122度
背面: 広角(1,200万画素、F1.8、29mm)、超広角(1,000万画素、F2.4、14mm)
バッテリ/駆動時間40.88Wh/Wi-Fiでネット利用・ビデオ再生で最大10時間
サイズ/重量約280.6×214.9×6.4mm(幅×奥行き×高さ)/682g(Wi-Fiモデル)
価格12万9,800円

 仕様は今更なので詳細は表をご覧いただきたい。注目すべきはSoCがMac miniなどと同じM1、メモリ8GB、ディスプレイはミニLED採用、Type-CはThunderbolt 3/USB4と言ったところだろうか。ストレージはミニマムでも128GBとなった。

 この仕様、考えようによっては下位モデルのMacBook Airよりも上と言える(キーボードなしでポートも1つ少なく、ストレージは半分だが、パネルはミニLEDで解像度は上、GPUコアも1つ多い)。既にM1搭載のMac mini(16GB/256GB)を使っているのでそのパワーは十分承知。それがタブレットに入るとどうなるか?最も興味のある部分だ。

 まずミニLED採用のパネルは、ほかの評価記事のように新旧並べて比べれば違いがわかるかも知れないが、初めて電源オンして、見た時は「お! 違う!」とは思わなかった。それほど差はない感じだ。「少し良くなった!?」的なところだろうか。

 M1のパワーは、Webを徘徊したり、ソーシャルにアクセスしたり程度では正直感じられない。iPad Pro 11@2018でも十分速かった。もちろん速くなっているいるのだが(SoCの差がでる動画の書き出しなどはもちろん速い)、あまり感激しないのは、普段M1 Mac miniを使ってるので変わらないと思ってしまうこともあるだろう(つまり速いのだが)。

 このように第一印象はiPad Pro 11@2018が単に12.9に大きくなっただけ……というなんとも面白くない結果だった。カメラに関しては仕様上かなり良くなっているが、iPhone 12 Pro Max/Xperia 1 IIなどハイエンドスマホを所有していることもあり、今のところ使う予定はまったくない(iPad Pro 11の時も1回も使わなかった)。

 とは言え、11型から12.9型になった効果は大きく、Split View/Slide Overも含め情報量が増え非常に見やすく、Sidecarの解像度不足も解決。ここは大満足の部分だ。であれば安価になってるApple整備済製品の2018年モデルでも良かったのではという話もあるが、これから数年使うことを考えると、3年前のモデルを今わざわざ買うのも……と、新型を選んだ次第だ。

Smart Folio 角度1
Smart Folio 角度2 + Bluetooth Keyboard
Smart Folio閉じたところとMacBook 12@2017(実測928g)。後者の方がコンパクト
本体、Smart Folio、Apple Pencil2の合計重量964gと1kg未満に収まる

 Magic Keyboardを付けると重くてカバーにして持ち歩くのもつらいという経験から、今回はSmart Folioにした。他社製もいくつか出ているが、重量も含め少し高いが、間違いないだろう的なピックアップだ。ネットでも買えたのだが、5種類あるカラーバリエーションを実際に見たいと思い、近所のApple Storeにショッピング予約、現物を見て、埃が目立つのは承知でブラックを選んだ。

 重量はApple Pencil2も含め実測で964g。ギリギリ1kgを切っている。現在、外での打ち合わせは軽いMacBook 12@2017(実測928g)を使っているが、これならiPad Pro 12.9一式に変更してもよさそうだ。

 Smart Folioをスタンド的に使う時の角度は写真からもわかるように2パターン。1つはペン用、もう1つはノートPC的となるだろうか。今回はペン用途が目的の1つなので前者の状態で仕事場にスペースを作り置いている。

仕事場のiPad Pro 12.9+Smart Folio+Apple Pencil(第2世代)。メインテーブルの右にあるコーナーテーブルに配置したのでなにかの時にすぐ手書きできる。Apple Pencil(第2世代)は側面に磁石で付き、ペアリングと充電が容易。上側にMacBook Pro 16、左上小さいボックスが第10世代NUC。メインディスプレイがBenQ SW240+フード。M1 Mac miniは写真外の左端にある

 ペンはSurface 3用を持っているものの、iPad系は今回が初。ちょっと高価なのが難点だが、初めは長いな……っと思っていたルックスも、実際使ってみるとちょうどいいバランスで特に不満はない。ペアリングと充電は本体に装着すればOKという簡単さだ。パネルの滑りを紙っぽくする保護フィルムも売られているが、今のところフィルムなしで使っている。

 ここまでが購入した経緯と、購入直後丸一日程度の感想となる。結構なノートPCも買えてしまう計15万円ほどの買い物だが、文面からもわかるように正直それほど感動はない(笑)。

 先日Windows 11の発表があり、いろいろ要件がある中、CPUが第8世代以降。該当するノートPCは1台も無く、こっちが先だったか!?とちょっと後悔しているという話もある。

実践編0 ChromeのズームとLAN内にDNSを設置

 まずは開発環境から。WindowsもmacOSも確認用のブラウザはChromeにしているが、iPadOSではSafariを使うことが多かった。違いからうまく表示できないこともあり、確認用としては意味もあった。ただChromeを使わない理由はほかにあり、ズームができないからだ。Safariだと50%、75%、85%、100%、115%、125%、150%、175%、200%、250%、300%の指定ができるがこれがChromeにはない。

 ある日、chrome://flagsにないか?と調べたところ発見。“Use different method for zooming web pages”がこれに該当する。enabledにして再起動すれば、右端の設定メニューの中に”テキストを拡大..”の項目が追加され、選択後、+/-でズームサイズを調整可能だ。

chrome://flagsでUse different method for zooming web pagesをenabledへ
左:100%、右:-ズーム。テキストを拡大..を選択後、-/+のボタンが出るので好みに調整できる

 もう1つはLAN内DNS。なぜ?と思われる方も多いだろうが、iPadOSの構造上、/etc/hostsを触れないからだ。例えば開発中のサイトはDNSにIPアドレスを登録せず、/etc/hostsに追加して、関係者だけでアクセスするのだが、iPadOSは/etc/hostsを書き換える手段がない。これを解決するにはLAN内(外でもいいのだが)に特定の名前とIPアドレスを加えたDNSを置き、それを参照するようにiPad側の“設定/Wi-Fi/DNSを構成”をDNSが作動しているサーバーのIPアドレスへと変更する。

iPad側の設定/Wi-Fi/DNSを構成をDNSが作動しているサーバーのIPアドレスへ変更

 DNSは開発に使っているM1 Mac miniを使用した。このマシンの/etc/hostsは開発中のサーバーなどを登録してあるので、これをそのまま反映するようになる。方法は簡単。

$ brew update
$ brew install dnsmasq

 でインストールし、

$ sudo brew services start dnsmasq
$ sudo brew services stop dnsmasq

 これでOKだ。参考までにChromebookも同ように/etc/hostsを変更できないので、この方法が有効となる。

実践編1 メモアプリの手書き入力

 メモは、macOS、iPadOS、iOSすべてで同期して使える便利なメモアプリだ。昔はEvernoteがこの役目をしていたが、ライトな用途でも有料化に伴いこちらに移行してしまった。WindowsやChromebookでもWeb版iCloudへアクセスすれば使う事ができ、冒頭に書いたA4用紙を使ったメモ排除の行き先はここになる。

 もちろんペンに対応しているため、“手書き”というフォルダだけ作ったが、特に何もせずに使い始めることが可能だ。またiPadOS 14のスクリブル/日本語が周回遅れでiPadOS 15になってやっと対応。今から楽しみにしているが、字が汚いので認識できるかどうか……。

メモアプリ。フォルダで手書きとテキストと分けている

 さっそくメモ書きなどで使っているが笑話を1つ。先日久々に外部での打ち合わせがあり、iPad Pro 12.9 + Apple Pencil2 + Smart Folio一式初出陣。打ち合わせが始まり、日付とタイトルを手書きで書いて……から要点はすべてホワイトボードに書き込まれ、終わり間際にホワイトボードの写真を撮って打ち合わせ終了。結局一文字も書かなかった(笑)。まぁ、こんなこともあるだろう。

実践編2 連係マークアップ

 詳細はここを参照して欲しいが、macOS側でPDFや画像などをプレビューウィンドウ(クリックでプレビューアプリを開くのではなく、選択して[Space])で開き、近くにあるiPhoneやiPadでマークアップする機能がある。

 これを使えば、例えばメール添付の書類@PDFにサインして戻すというのも、プリントアウト→サイン→スキャナで再PDF化することなく、デジタルですべて処理できる。macOSとiPad + Apple Pencilで最も簡単で有効な活用方法だ(もちろんiPad単独でもできる)。iPad Pro側はスリープ中でも起きるので、タイムラグなくサクッと処理が可能だ。

選択/[Space]でプレビューウィンドウ表示、右側の[マークアップ]ボタンをクリック(上)。一番右端に[連係]ボタン(下)。一度デバイスを連係に指定すると接続先を維持する。またスリープ中でも自動的に起きる
連係したiPad Pro側。ペンで手書き

実践編3 SidecarとApple Pencil2でM1版のPhotoshopを使ってみる

 iPad+Apple Pencilの組み合わせで比較的よく見かけるのがSidecarとApple Pencil、そしてmacOS版Photoshop/Illustratorの組み合わせだ。Sidecarはご存知のようにiPad(Air/Pro)でWi-Fi/USBを使い、Macの外部ディスプレイにできる機能で、Catalina以降で機能する。基本アプリの一種なので、ほかのアプリと併用できるのも便利。

 作動としては、完全に独立したディスプレイと、ミラーリングの2パターンある。前者はマルチディスプレイのディスプレイが1つ増え、例えばPhotoshopではパネル類をiPad側に置き、メインのディスプレイを広く使うことができる。後者はディスプレイの1つへiPad(Air/Pro)の画面がミラーされる。フルHDのディスプレイだと、縦横比の違いから左右に余白ができるが、このケースでは主役がiPadの方なので特に問題はないだろう。

 そして、Sidecarの特徴の1つとして筆圧/傾きなども含むApple Pencil対応があげられる。つまり液タブ化が可能になるのだ。

 対応度はアプリにもよるのだが、Photoshopで試したところマルチモニタでもミラーでもOK。検索するとミラーで使う方が多いようだが、特に違いはないように思う(どちらもPhotoshopを全画面表示)。すべてペンで操作することはできないので、ミラーの方が扱いやすい……程度の差だ。

Sidecarで使用中のPhotoshop。Apple Pencilが使え液タブ化が可能

 ただSidecarは徹底して1本指でのタップを許していない。指でできるのは以下の通り。つまりメニューを選んだりするのはペンのみで指ではできない。逆にこれだけ指でできるのに不自然な感じだ。

スクロール:2 本指でスワイプします。
コピー:3 本指でピンチインします。
カット:3 本指で 2 回ピンチインします。
ペースト:3 本指でピンチアウトします。
取り消す:3 本指で左にスワイプするか、3 本指でダブルタップします。
やり直す:3 本指で右にスワイプします。
https://support.apple.com/ja-jp/HT210380より

 メニュー表示などをペンで選ぶと遅延があったり、出てすぐ閉じると言った反応の悪さが如実。ここはmacOS側のマウスやタッチパッド、キーボードショートカットを使った方がスムーズだ。この辺りがミラー接続が多い理由なのかも知れない。

 ラインを書いたり実際の手書きは、若干遅延はあるものの、個人的には気にならない範囲だ(その道のプロが仕事で使ってるケースも多いので問題ないのだろう)。細かいマスクを切ったりする時、ペンとの組み合わせが強力なのは言うまでもない。ただ筆者の場合、このような処理はまれなのでこの点に関して魅力はない。

 ペンでしたいのは、消しゴム、スタンプツール、ブラシでの塗りつぶし……となるだろうか。特にブラシでの塗りつぶしは、ここに掲載している物撮りの背景を--例えばRGB 240/240/240に揃えたりするときによく使う機能だ。始めは大きなサイズで大雑把に塗り、仕上げは小さいサイズにして隙間などを塗り調整する。スタンプツールも細かい埃などを消すときに使うだろうか。

 ただこれらすべてがApple Pencilでうまく動かない。どれもペンのサイズを選び、マウスなどで操作するとそのサイズで円ができ、消したり、スタンプしたり、塗りつぶしたりできる。ところがApple Pencilで操作すると、その円は出るのだが、実際はペン先の細い部分だけが操作の対象になってしまう(iPadOS版のPhotoshopでは問題ない)。

 調べるとブラシの筆圧感知ということで納得。このケースでは必要ないのでPhotoshopのウィンドウ/ブラシ設定のコントロールを“筆圧”から“オフ”に変えて意図通りの作動となった。

Sidecar+Apple Pencil+Photoshop(左)とiPadOS+Apple Pencil+Photoshop(右)のブラシの違い
Photoshopのウィンドウ/ブラシ設定のコントロールを“筆圧”から“オフ”へ

 ただ実際使った感じは、iPadOS版のPhotoshopの方が動きはスムーズだろうか。とはいえ、RAW現像未対応(準備中のリストにあり)、RGB値などを表示する情報パネルがない、単純なリサイズとトリミングなのだが(連載の写真は3:2のデジイチで撮ってそれを4:3へトリミングしつつ長辺1,920pxへリサイズ的な処理)、キーボードショートカットと併用など操作が煩雑……もう少しこなれてほしい感じだ。この辺りはAdobeもわかっていると思うので時間が解決すると思われる。

 ここまでが購入後約3週間の使用記となる。ご覧のように第5世代でなくてもできることばかりで、M1 iPad Proのパワーを使いこなせてない状況だ。Thunderbolt 3/USB4ポートに関しては、MacBook Pro 16用に1つHub(Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブ)を持っているが現在必要としないため試していない。

 気になるバッテリ駆動時間は、筆者の使い方だと今のところ週に2回程度の充電で収まっている。これはiPad Pro 11@2018より長持ちだ。

 iPadOS 15ではマルチタスクなど大小さまざまなの機能強化と追加、+Montereyでユニバーサルコントロールが追加される。アプリなどもこれから徐々に強化されると思われ、手書きに慣れつつ、のんびり付き合うか……的な気分だ。DockerやVMが作動すればまた違った使い方もできるのだが望み薄か……。


 以上のようにApple「iPad Pro 12.9/Wi-Fi/128GB」は、M1、ミニLED、Thunderbolt 3/USB4ポートを搭載する新型iPad Proだ。2018年モデルでも結構作り込まれ満足度は高かったが、さらに磨きがかかった感じだろうか。

 が、絶対買い替えた方が良いと思うほどの違いは今のところない。さらに12.9型は一番安価なモデルでも、アクセサリを加えるとそれなりのノートPCが買える値段となるのが最大の欠点。

 M1を搭載している割にいろいろ物足りないが、先を見越して今購入するか(といっても在庫切れだが)、iPadOS 15が出るまで少し様子見か。この判断はなかなか難しいかも知れない。