編集部・ライターの今年“これ買った”!
Cheeroのイヤーカフ型イヤフォンがいい感じだった!けど来年は軟骨伝導がトレンド?
2023年12月19日 06:13
2023年も新製品があれこれ登場したワイヤレスイヤフォン市場だが、そのトレンドの1つがオープンイヤー型なのは間違いないだろう。耳穴を塞ぐことなく音声が楽しめる仕組みで、骨伝導イヤフォンやネックスピーカーもオープンイヤー型と言えるが、イヤリングのように耳に装着するアクセサリのような形状の「イヤーカフ型」と呼ばれるタイプが今年(2023年)は特に盛り上がりを見せている。
見た目的にもかわいいイヤーカフ型のワイヤレスイヤフォンだが、手軽に安価な製品を買おうと思うと、なかなかよい選択肢が見当たらない。特に海外メーカーの格安製品の多くは技適を取っているか不明な製品が多く、手が出しにくい。
そんな中、流行に敏感なCheeroがリリースしたイヤーカフ型イヤフォンが「cheero Wireless Open Earphones Smart(CHE-645)」シリーズだ。家電量販店などでも購入が可能で、2,980円の価格設定ながら5色のカラバリ展開となっており、本体デザインもヘッドフォンのミニチュアのような形状でかわいい作りだ。
パッケージ表面にはフタロウ氏のイラストによるオリジナルキャラクターが描かれていておしゃれな雰囲気を醸し出す。前面の蓋を開けると製品が直接確認できるような仕掛けになっており、購入前でも色味などがチェックできるのはありがたい。当然、技適も取得しており、品質面でも安心感が強い。
今回筆者はピンクカラーのモデルを購入。実際に試してみると、装着感はシリコンゴムのジョイント部がややきつめに設定されている印象で、動き回っても外れることなく安定して装着されていた。一方で挟みこむ位置によっては、1時間くらいで耳が痛くなる場合があった。個体差もあると思うが、このような場合は挟む位置を変えて、きつすぎず緩すぎずのベストポジションを探すのがいいだろう。
音質面については抜群の高音質というほどではないが、オープンイヤー型のため、周囲の環境音などが完全に聞こえるので、使いながらでも家族の呼びかけや呼び鈴の音などを聞き逃すことなく対応できる点は、オープンイヤー型の魅力の1つと言える。
ケースの充電は背面のUSB Type-C端子で行ない、LEDで充電の状態などが確認できる。なお、ケース前面にバッテリの状態などが表示されるディスプレイを備えた前モデル「cheero Wireless Open Earphones MINI(CHE-O-001)」についても同じ価格で販売されている。こちらはブラックモデルのみだが、バッテリ残量が確認できるのは便利なので、ブラック好きや機能重視の人はこちらも選択肢の1つに入れてもいいだろう。
Cheeroではイヤーカフ型以外にも軟骨伝導によるワイヤレスイヤフォン「cheero Otocarti LITE(CHE-N-001)」をリリースしていたのでこちらもご紹介したい。本体はネックバンドのような形状で肩から掛けて装着。本体からは2本の有線イヤフォンが伸びているような作りになっており、全体の形状はやや大きめ。
イヤフォン自体は球形で、これを耳穴の手前のくぼみに乗せるような形で装着するが、球形の物には音を出力する穴は何もなく、軟骨伝導で音を伝える仕組みだ。その音質は従来の骨伝導と比べるとパワフルで、かなりクリアな音声が楽しめる。
特に骨伝導イヤフォンと比べて驚かされるのは音漏れの少なさだ。骨伝導イヤフォンはその性質上、どんなに高性能な製品であってもボリュームを上げるとそれなりに音が漏れてしまうのだが、軟骨伝導イヤフォンではかなりボリュームを上げても音漏れがほとんどないのだ。
もう1点、メガネ組のみんなにも朗報だ。一般的な骨伝導イヤフォンはバンドを後頭部からこめかみにかけて装着する仕組み上、メガネとバッティングすることが多々あるのだが、本製品では耳周りは一般的な有線イヤフォンと変わらないため、イヤフォンと同じ装着感で骨伝導イヤフォンの恩恵のみ享受できるのだ。
価格は1万2,980円となかなか悩ましい価格設定だが、骨伝導イヤフォンを使っていて音漏れに困っている人ならいい選択肢の1つと言えるだろう。なお、同社では軟骨伝導の仕組みを活かした集音器「cheero Otocarti MATE(CHE-N-003-PU)」も発売している。