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“未来のdynabook”を目指す両眼透過型XRグラス。2025年春発売

dynaEdge XR1

 Dynabookは、法人向けXRグラス「dynaEdge XR1」およびXRコントローラ「dynaEdge C1」を2025年春に発売する。いずれも8月に開発段階の試作機が発表されていた製品で、価格はオープンプライス。

 dynaEdge XR1は、両眼透過型を採用し、単眼のARグラスと比較して仮想UIの表示領域を大幅に向上させ、現場のDXをさらに加速させることができるというXRグラス。専用のXRコントローラであるdynaEdge C1を組み合わせることで、より効率的な操作が可能となる。

dynaEdge C1

 透過型のため、現実空間を視認しながら情報を表示でき、観光地での情報ナビゲーションや博物館/美術館でのAR表示、作業指示書を確認しながらの現場作業などに好適とする。

 XRグラスを通じて、AIにより会話の字幕表示や翻訳ができるほか、XRグラスに搭載のカメラによる映像をグラス上に拡大表示することで、視界を拡張できる。

 音声入力やAI画像認識機能も備えており、現場での作業ナビゲーションやデータの記録および共有を容易にする。スマートフォンとの連携機能により、通知を確認することも可能。

観光地での利用イメージ
現場作業での利用イメージ
会話の可視化/翻訳機能のイメージ

 dynaEdge XR1は、ディスプレイの解像度がフルHD(1,920×1,080ドット)で視野角は45度。RGBカメラ1基およびモノクロカメラ2基、スピーカーとマイクを2基ずつ搭載しており、加速度/ジャイロ/コンパスのセンサーも備える。

 USB Type-C接続で、dynaEdge C1やPCと接続して利用する。SoCやバッテリを本体に搭載しないため、軽量を実現しているのも特徴とする。

 dynaEdge C1は、オクタコアのArmプロセッサを搭載した専用のXRコントローラーで、4方向ボタンやタッチパッド、内蔵バッテリを備える。基本機能として、音声の字幕表示/翻訳/記録/要約や、カメラで撮影した対象物の識別などができるほか、スマートフォンとの連携機能も搭載する。

 1基のスピーカーや、加速度/ジャイロ/コンパスのセンサー、USB Type-C 2基、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2といったインターフェイスも備える。

 同社はdynaEdge XR1を通じて、従来の「ディスプレイを見る」というコンピューティング体験から、「視界に情報が溶け込む」という新たな体験へ変化させ、コンピューティングとAIを快適に活用できる環境作りを目指している。

利用イメージ