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NEC、通信回数削減で高速化した顔認証システム「NeoFace Monitor クラウド版 R1.5」

  • 劉 尭

2024年8月30日 11:00

通信方式の改善により高速化

　NECは、顔認証によるPCセキュリティサービス「NeoFace Monitor クラウド版 R1.5」を10月中旬より受注/提供開始する。価格は月額換算でユーザー1名あたり330円から。

　NeoFace Monitor クラウド版は、PC側のWebカメラによって取得したユーザーの顔情報を管理ポータルに転送して認証できるもの。R1.5ではこの転送の際に複数の情報をまとめて通信する方式を採用し、ログオン/ロック解除における通信実行回数を従来の30%以下に削減することで高速化を図った。

　また、クライアントPCの認証キャッシュに顔情報が存在する場合、管理ポータルと通信可能な場合であってもキャッシュ認証を優先する方式を新たに用意。通信環境に依存しないスムーズな認証を実現するという。

認証キャッシュを優先させる方式も実装

　Active Drectory(AD)と連携してWindowsアカウント情報を読み取り、管理ポータル上に同名の利用者IDを自動登録したり、ADのWindowsアカウント情報の変更を検知して反映することで管理者の作業を減らすプロビジョニング機能の追加、Windowsパスワードを利用者に開示せずにNeoFace Monitor独自の利用者パスワードによるOSログオン機能なども実装した。

ADプロビジョニング機能

　このほか、利便性を向上させるためのクライアントソフトウェアの自動アップデート機能、プレゼンの際などPCから顔が外れることが想定される利用シーンに配慮した常時認証の一時停止機能も追加した。