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NEC、約868gで24時間駆動可能な13.3型モバイルノート
~法人向け初のRyzen搭載モデルも投入
2020年8月18日 10:00
NECは、約868gで24時間駆動が可能な13.3型モバイルノート「VersaPro UltraLite タイプVGをはじめとしたビジネス/教育機関向けノートPC/デスクトップPC 16機種46モデルを発売した。出荷は8月24日より順次行なう。
最大24時間駆動のVersaPro UltraLite タイプVG
今回の目玉は、改良された薄型軽量のモバイルノート「VersaPro UltraLite タイプVG」。8月24日発売で税別価格は344,000円からとなっている。なお、Web直販サイト「得選街」では同等となる「VersaPro J UltraLite タイプVG」を販売し、税別最小構成価格は189,400円から。
約15時間駆動可能なLバッテリ搭載時で約814g、約24時間駆動可能なLLバッテリ搭載時でも約868gの軽量筐体を実現。1回の充電でACアダプタを持ち運ぶことなくモバイルワークが可能としている。
また、USB Type-CはUSB PDとDisplayPort Alt Modeに両対応し、別売りの拡張ドックを利用すればケーブル1本の挿抜だけでディスプレイやキーボード/マウス/ディスプレイ/ACアダプタの接続/解除が行なえ、外出先からオフィスや自宅などに帰ってきたさいに、すぐにデスクトップのように利用できる。
ヤマハ製のオーディオ機能「AudioEngine」も強化し、エアコンや扇風機などのノイズを低減するノイズサプレッサー機能と、部屋内の音の反射を軽減して聞きやすくするルームエコー抑制機能を備えた。
キーボードは従来モデルの幅273.65mmから291.86mmに拡大し、キーピッチは19mmと15.6型相当を確保。キーボードの大型化で一部がUSB端子の上に載るようになったため、本体の厚さは最薄部で1.6mm、最厚部で1.2mm増加したが、影響は最小限に抑えている。アルファベットを従来比110%の、かなを同80%の大きさとするなど、刻印サイズも改善した。
また、3バンドのキャリアアグリゲーションに対応したLTEがBTOで選択可能。LTEアンテナを液晶上部に配置し、安定した通信を実現。またSIMスロットをヒンジ後部に配置し、キーボード周囲の凹形状をなくし、排気口も後部に備えるなど、ノイズレスデザインが特徴となっている。
CPUはCore i5-10210UまたはCore i7-10510U、メモリは8GBまたは16GB、SSDは128GB/256/512GB SSDを選択可能。液晶は1,920×1,080ドット表示対応の13.3型非光沢、OSはWindows 10 Pro(2004)。
インターフェイスはUSB 3.1×2(うち1基はType-C)、USB 3.0 Type-C(USB PD/DP Alt Mode対応)、HDMI出力、microSDカードリーダ、指紋センサーなどを搭載。BTOで無線LAN(Wi-Fi 6またはIEEE 802.11ac)、Webカメラの有無、顔認証カメラの有無などが選択可能。
初のRyzen搭載直販専用モデル「VersaPro J タイプVW」
VersaPro J タイプVWはWeb直販「得選街」専用モデルだが、NEC初となるRyzen搭載の法人向け15.6型ノートPC。価格はオープンプライスで、税別最小構成価格は75,800円からとなる見込み。
Core i5-10210Uを搭載した製品と比較して約50%高いCPU/総合性能、157%高いグラフィックス性能が謳われている。UltraLite タイプVGと同様ヤマハのAudio Engineを備えるほか、最大32GBのメモリが選択可能。
おもな仕様は、CPUにRyzen 5 4500U、メモリが最大32GB、ストレージが500GB HDDまたは128GB/256GB/512GB SSD(256GB/512GBは暗号化対応)、DVDスーパーマルチドライブ、1,920×1,080ドット表示対応15.6型非光沢液晶ディスプレイ、OSにWindows 10 Pro(2004)などを搭載する。
インターフェイスはUSB 3.0×3(うち1基はType-C)、HDMI、SDカードリーダ、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6、Bluetooth、720p対応Webカメラ、音声入出力などを搭載する。本体サイズは363×255×22.9mm(同)、重量は約2.2kg。
筐体刷新のデスクトップ「Mate タイプME/MB/MC」
デスクトップPCは、スリム型の「Mate タイプME」、「Mate タイプMB」、および小型の「Mate タイプMC」の3モデルを投入する。税別価格は順に179,000円、157,500円、141,400円から。
タイプMEとタイプMBはいずれも第10世代Coreプロセッサを搭載するのが特徴で、従来から筐体デザインをブルーとホワイトのツートンカラーに刷新。ミニD-Sub15ピンを廃止し、HDMIを備えるモデルとなった。その一方でシリアルポートを標準で搭載し、パラレルポートもBTOで追加可能となっている。
タイプMEはQ470チップセットのためvProが搭載可能だが、タイプMBはH470チップセットのためvProは非対応となる。
CPUはCeleron G5905(出荷/受注日未定)/Pentium Gold G6400(タイプMBのみ)Core i3-10100/Core i5-10500/Core i7-10700で、メモリは4GB~32GB、ストレージは500GB/1TB HDD、128GB/256GB/512GB SSD、500GB/1TB HDD+Optaneメモリーが選択可能で、タイプMEではHDD 2台のRAID構成も可能。OSはWindows 10 Pro(2004)。このほかオプションでビデオカードも追加可能(Low Profile)。
そのほかインターフェイスは、USB 3.1×2、USB 3.0×3(うち1基はType-C)、USB 2.0×4、HDMI、DisplayPort×2、Gigabit Ethernet、音声入出力などを搭載。タイプMEはWi-Fi 6、タイプMBはIEEE 802.11acをオプションで追加できる。
本体サイズは89×298×336mm(同)。
タイプMCは省電力なTシリーズCPU採用で、本体サイズが363×255×22.9mm(同、横置き時)、容積1Lの小型デスクトップ。重量は1.3kg未満で、ディスプレイ後部に取り付けられる。
CPUはCeleron G5905T(出荷/受注日未定)/Core i3-10100T/Core i5-10500T/Core i7-10700Tで、メモリは4GB/8GB/16GB、ストレージは500GB/1TB HDD、128GB/256GB/512GB SSD、500GB/1TB HDD+Optaneメモリーが選択可能、OSはWindows 10 Pro。チップセットはvPro非対応モデルがH470、対応モデルがQ470。
インターフェイスは、USB 3.0×6、DisplayPort、HDMI、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet、音声入出力などを搭載する。
Mateセレクションメニューでディスプレイも強化
このほか、デスクトップPC購入時に購入できるディスプレイについても強化を行なっている。
このうち「24型3辺狭額縁フルHD液晶」、「21.5型3辺狭額縁フルHD液晶」、「21.5型フルHD液晶」は、従来仕様と価格はそのままに、6月1日に施行された「国際エネルギースタープログラム2020年基準」に準拠したものとなっている。
一方、「19型SXGA液晶」、「17型SXGA液晶」は、従来のDVI-DとミニD-Sub15ピンに代わって、DisplayPort、HDMI、ミニD-Sub15ピンを備えるモデルとなった。税別価格はそれぞれ57,000円と5万円。こちらも国際エネルギースタープログラム2020年基準に準拠する。