NEC、14型へ大画面化した新設計のビジネス向け軽量モバイルノート

VersaPro UltraLite タイプVG

　日本電気株式会社(NEC)は、新設計の筐体を採用し、ハイブリッドワークに向けた各種機能強化を図った「VersaPro UltraLite タイプVG」を含む、ビジネス向けPC 17機種48モデルを発表した。出荷は2月10日から順次開始する。

VersaPro UltraLite タイプVG

　VersaPro UltraLite タイプVGは、従来の13.3型から14型へと大画面化を図ったフラグシップモデルにあたる軽量薄型モバイルノートPC。2月18日に出荷を開始し、価格は34万5,000円(税別)から。なお、直販サイトの得選街でも販売を実施し、最小構成時の価格は20万7,130円から。

　新たに縦横比16:10の14型1,920×1,200ドット液晶を採用。筐体サイズはほぼそのままに、従来モデルの13.3型から大画面化し、生産性の向上を実現する。重量も約822g(Lバッテリ)または約875g(LLバッテリ)と900g以下に抑えており、MIL規格準拠の耐久試験もクリアしている。

　セキュリティ関連機能も強化しており、Webカメラ搭載モデルではWindows Hello顔認証に対応し、物理プライバシーシャッターを装備。カメラの解像度はフルHDとなった。電源ボタン一体型指紋認証センサーも選択可能となっている。

　通信機能はWi-Fi 6に加えて、LTEだけでなく新たに5Gもサポート。Nano SIMカードスロットとeSIMを内蔵し、各SIMでキャリア5Gとローカル5Gを使い分けるといった使い方も可能となっている。

　キーボードは19mmのキーピッチ、1.5mmのキーストロークを確保。リフトアップヒンジにより傾斜が付く設計となっている。機能キーはサウンド、ディスプレイ、その他の3つに分けてまとめて配置し、マイクミュートの切り替えやミーティング機能の操作が簡単にでき、F1～F12キーを有効化するFnLock機能も備える。

　ミーティング機能では従来から引き続きYAMAHA Audio Engineを搭載。音量の均一化機能やエコー抑制のほか、ノイズ抑制機能はタイピング音のような突発的な音にも新たに対応可能となった。

　主な仕様は、Core i7-1195G7/i5-1155G7、8GB/16GBメモリ、128GB/256GB/512GB PCIe SSD、14型1,920×1,200ドット非光沢IPS液晶、Windows 11 Pro/10 Pro/10 IoTなど。

　インターフェイスは、USB 3.1 Type-C×2(映像出力/USB PD対応)、USB 3.1、Wi-Fi 6、Bluetooth、HDMI、microSDカードスロット、音声入出力などを装備。オプションとして、顔認証対応フルHD Webカメラ、5G/LTEまたはLTEモデム、指紋認証センサーなども選択できる。

　本体サイズは313×218×17.5mm(幅×奥行き×高さ)。Lバッテリ/LLバッテリ搭載時の重量は約822g/約875gで、駆動時間は約15時間/約24時間。

VersaPro UltraLite タイプVC

VersaPro UltraLite タイプVC

　「VersaPro UltraLite タイプVC」も、従来の12.5型から13.3型へと大画面化したモバイルノート。2月17日に出荷を開始し、価格は26万8,000円(税別)から。なお、直販サイトの特選街でも販売し、最小構成時の価格は15万2,020円からとなるが、3月28日まではスタートキャンペーンとして値引きを実施し、期間限定で14万8,720円からとなる。

　大画面化しつつも1kgを切る軽さ(Mバッテリ時)は維持しており、CPUにはRyzen 5 5500Uを新たに採用。マルチスレッドやグラフィックス性能を強化し、Web会議などハイブリッドワークに必要なタスクもこなせるとしている。

　Webカメラ搭載モデルでは物理プライバシーシャッターを搭載。インターフェイス周りでは格納式のGigabit Ethernetも装備。タイプVGと同様のミーティング機能強化を実施するほか、筐体はリフトアップヒンジを採用し、180度の開閉も可能となった。

　主な仕様は、Ryzen 5 5500U、8GB/16GBメモリ、128GB/256GB/512GB PCIe SSD、13.3型フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢IPS液晶、Windows 11 Pro/10 Proなど。

　インターフェイスは、USB 3.1 Type-C(映像出力/USB PD対応)、USB 3.0×2、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6、Bluetooth、HDMI、SDカードスロット、音声入出力などを装備。オプションとして、顔認証対応Webカメラや指紋認証センサー、Bluetooth非搭載(Windows 10搭載モデル)なども選択できる。

　本体サイズは307×216×17.9mm(同)。Mバッテリ/Lバッテリ搭載時の重量は約971g/約1,022gで、駆動時間は約10.5時間/約15時間。

VersaPro タイプVW

VersaPro タイプVW

　「VersaPro タイプVW」は、CPUにRyzen 5 5500Uを搭載した15.6型ノートPC。2月10日に出荷を開始し、価格は21万3,000円(税別)から。なお、直販サイトの特選街でも販売し、最小構成時の価格は9万4,380円からとなるが、こちらも3月28日まではスタートキャンペーンで9万2,180円からとなる。

　従来モデルでは6コア/6スレッドのRyzen 5 4500Uを採用していたが、今回新たに6コア/12スレッドのRyzen 5 5500Uを搭載。8GB/16GBに加え、32GBメモリも選択可能で、マルチタスクもこなしやすい。リフトアップヒンジやテンキー、DVDスーパーマルチドライブも備える。

　そのほかの仕様は、500GB HDD/256GB SSD/512GB SSD、Windows 11 Pro/10 Proなど。インターフェイスは、USB 3.1 Type-C、USB 3.0×2、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6、Bluetooth、HDMI、Webカメラ、音声入出力などを備える。

　本体サイズは362.4×253.8×22.7mm(同)、重量は約2.2kg。バッテリ駆動時間は約7.5時間。

ほぼすべての機種でWindows 11に対応

　そのほか、VersaPro タイプVUを除くすべてのモデルでWindows 11 Proに新たに対応。また、Windows 11からのダウングレードを含む、Windows 10での提供も引き続き行なう。