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デル、モバイルワークステーション出荷台数が大きく伸長。世界と国内市場で第1位に
2020年6月10日 15:28
デル株式会社は10日、Dell Precisionシリーズのモバイルワークステーション新製品発表会をオンライン開催した。既報の記事(デル、第10世代Xeon+Quadro搭載のモバイルワークステーション)のとおり、15.6型と17.3型で合計6モデルを投入しており、詳細なスペックについてはそちらを参照されたい。ここでは発表会で説明された内容についてお伝えする。
はじめに登壇したデル株式会社 クライアント ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 本部長の三井唯史氏は、Dell製のワークステーション製品が世界および日本において出荷台数でシェア1位を確保していることを紹介。2020年第1四半期までで、世界では10期連続、日本は同年同期でシェア1位となっている。
また、日本においては国内ワークステーション市場全体が前年同期比で9.7%減となっているなかで、デルでは前年同期比で4.7%増の好調さを成長を見せている。とくにモバイルワークステーションについては前年同期比で出荷台数が32.4%増とシェアを大きく伸ばした。
ついで、デル株式会社 クライアント ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング シニアアドバイザーの湊真吾氏が登壇し、モバイルワークステーションに求められる業務の継続性や効率性を説き、同社のPrecisionシリーズではさまざまなCPUやGPUを用意していること、デバイスとしての携帯性や質感の良さ、アプリケーションの組み合わせの自由度などを挙げ、今回の新製品6モデルについて説明した。
前述のとおり、各製品のスペックについては別記事を参照されたい。
Precision 5750では、対向送風ファンを搭載させるなど、冷却機構を改め、排気口を複数にしたり、ベイパーチャンバーを設けるなど、冷却性能を向上させている。
Precision 7550/7750では本体底面にM.2 SSDにアクセスできる「クイック・アクセス・ドア」が特徴で、データの受け渡しなどに利用することが想定されている。セキュリティ的にこのインターフェイスをなくすことも可能。
また、Precisionにて提供される「Dell Optimizer for Precision」について紹介。Dell Optimizer for Precisionとは、アプリケーションの性能向上やAIによるCPU/ストレージの動作最適化、マイク等の音声チューニングとバックグラウンドノイズの低減、バッテリ寿命の向上、ログイン高速化/セキュリティ強化などを図る効率向上ソリューションのこと。とくに、メモリ/ストレージの使用負荷が高いアプリを見つけてAIが自動調整を行なう最適化機能はDell Optimizer for Precisionでのみ提供される機能となっている。
湊氏は今回は発表されなかったデスクトップ型のワークステーションについて、モバイルワークステーションのシェアが伸びているものの、依然としてハイエンドGPUを複数台搭載可能で、ストレージの拡張性も高いデスクトップ型のニーズは高く、こちらについても順次製品を拡大していくことを語った。
このほか発表会では、同社主催で3月31日~5月25日にかけて募集した『3DCGで作る「美味しいごはん」』の結果を発表。3DCGながら食欲をそそる表現を見事に再現した数々の作品が紹介された。