JCIA、デジタルカメラの画素数表記の新基準を発表 --9月1日の新製品から適用、2002年1月から全面適用に
7月31日発表
日本写真機工業会(JCIA)は7月31日、デジタルカメラの撮像性能を表す「画素数」表記の新基準として「デジタルカメラのカタログ等表記に関するガイドライン」を発表、9月1日から発売の新製品から適用することを発表した。
同ガイドラインは、現在各デジタルカメラで不統一になっている、カタログ/印刷物等の表記方法を同一基準にすることによって、消費者の製品購入時の混乱を避けるために制定された。
特に画素数表記の統一に重点が置かれており、
1.カメラの撮像性能を表す場合には、有効画素数を第一に表示/表記する
2.有効画素数以外の画素数表(総画素数、記録画素数など)を表示/表記する際には、有効画素数と混同されないよう配慮する
3.有効画素数以外の画素数を有効画素数と併記する際には有効画素数を優先的に表示/表記する
などの留意点があげられている。また、「有効画素数」、「総画素数」、「記録画素数」、「出力画素数」などの用語表記に関する定義も行なわれている。
同基準の適用は9月1日以降発売の新製品から行なわれ、2002年1月1日には全面移行する。
従来こうした表記は「表記者(メーカー)」の判断で行なわれていた。しかし、各メーカーで表記ルールが異なるため、消費者に誤解を生みやすかった。特に、'99年に富士写真フイルムが、同じ画素数でも従来型CCDより高い解像度で出力できる「ハニカムCCD」を発表。昨年、同CCDを搭載した「FinePix4700Z」を発売した際に「ハニカム432万画素」と表記(後日発表された総画素数は240万画素、有効画素数216万画素)し、議論を呼んだことがある。そうした経緯からも表記統一が待たれていた。
□日本写真機工業のホームページ
http://www.photo-jcia.gr.jp/
□ニュースリリース
http://www.photo-jcia.gr.jp/news/010731.htm
□デジタルカメラのカタログ等表記に関するガイドライン(PDF)
http://www.photo-jcia.gr.jp/digital/pdf/JCIA_GLA03.PDF
□関連記事
【2000年3月2日】FinePix4700Zは240万画素機!? 富士フイルムが実解像度を公表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000302/fuji.htm
【'98年3月13日】デジタルカメラのカタログ表記統一へ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980313/digi.htm
(2001月8月2日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]
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