株式会社東芝は、最大容量4TBのエンタープライズ向け3.5インチHDD「MG03」シリーズ2機種8モデルを12月初旬よりサンプル出荷開始する。
SAS 6Gbps対応の「MG03SCP」シリーズ4モデルは暗号規格「TCG-Enterprise SSC」、SATA 6Gbps対応の「MG03ACA」4モデルは暗号規格「ATA Security Feature set」をサポート。データを暗号化することで破棄や盗難時にデータが読み取られることを防げる。
また両機種ともに、破棄前に暗号キーを消去することでデータ無効化を瞬時に行なえる「クリプトグラフィックイレーズ」機能に対応。複数回の上書きによるデータ消去と比較して大幅な時間短縮ができる。
容量は2機種ともに1TB/2TB/3TB/4TBの4機種を用意。線記録密度の向上により、従来の「MK2001TRKB」、「MK2001TSKB」と比較して内部転送レートが最大で18%向上して165MB/secとなった(4TBモデル)。パワーマネジメントを強化した「Extended Power Conditions」機能を搭載し、従来製品と比較してアイドル時の消費電力が7Wから6Wに低減した。さらに条件に応じてシーク時のピーク電力を低減するJust in time制御を採用する。
インターフェイス以外の仕様は共通で、回転数は7,200rpm、バッファ容量は64MB、理論データ長はSASモデルが512B/520B/528B、SATAモデルが512B。本体サイズは101.6×147×26.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は720g。騒音は31dB。
(2012年 11月 29日)
[Reported by 劉 尭]