松下、延期していたDVDオーディオ対応製品を30日に発売
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DVDオーディオ対応プレーヤーは、'99年10月にDVDビデオ用著作権保護暗号方式が破られたため、既に製品発表を行なっていた3社のうち松下とビクターは発売を延期。パイオニアのみ、新しい著作権保護技術が確定した際に、無償でアップグレードサービスを実施するとして、発売に踏み切っていた。 松下では、今回DVDオーディオ用の新著作権保護方式CPPM(Content Protection for Prerecorded Media)が完成したこと受けて、これを搭載したDVDオーディオ関連製品を発表したとしている。CPPMはIntel、IBM、東芝、松下電器の共同開発によるもので、「大幅に強化された暗号システム」と「鍵が暴露されても、暴露された鍵を無効化する鍵更新システム」を備えており、4CエンティティLLC(Intel、IBM、東芝、松下の4社で構成されるデジタルコンテンツの著作権保護に関するライセンス機構)からライセンスされる。 DVDオーディオ対応プレーヤーはパイオニアが見切り発車しているほか、オンキヨーや東芝からも発表されている。しかし、いずれも20万円以上の高級機として位置付けられる据え置き型。今回発売される松下の製品は、据え置き型2機種(12万円/15万円)、ポータブル型2機種(液晶搭載125,000円、液晶なし68,000円)、ミニコンポ型(176,000円)、カーオーディオ(166,000円)と、現在DVDビデオプレーヤーや、CDプレーヤーを展開している製品系列をほぼ網羅するラインナップとなっている。また、価格も従来のDVDビデオプレーヤーの同等機と、ほとんど変わらない設定がされている。 このことからも、松下がDVDオーディオを、ポストCDプレーヤーとして普及を進めることに、かなり積極的であることがわかる。また、同社では「今後更にさまざまなカテゴリーにおいてDVDオーディオ対応を予定しており、関連商品のラインナップ充実を図る」としている。
(2000年6月21日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp] |
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