パナソニック DVD-A7	テクニクス DVD-A10

　松下電器産業株式会社と松下通信工業は、DVD-Audio用著作権保護暗号方式の再検討に伴い、12月中旬より予定していたDVD-Audio関連製品4製品の発売を約半年延期すると発表した。

　発売が延期されるのはDVD-Audio/Videoプレーヤー「DVD-A7」（パナソニックブランド）、「DVD-A10」（テクニクスブランド）、カーDVDオーディオ「CQ-DVR909D」、DVD-Audio/Video内蔵ワイド液晶テレビ「TH-15DT1」の4製品。暗号方式の再検討の理由については、DVD-Video用著作権保護暗号方式（CSS：Content Scrambling System）がコンピュータ用ソフトウェアの不正使用により一部解読された事が判明し、米音楽業界の5大メーカー（Warner Bros. Music、Universal Music、EMI、SME、BMG）からさらに強力な暗号方式を求めるリクエストがあったためとしている。

　同社では、DVD-Audioに採用されている暗号方式（CSS2）は、DVD-Video用暗号方式と比較しても非常に堅固で、今回のような件にも充分対応できるとしている。しかし、ソフト権利者である音楽業界が安心してコンテンツを制作できる環境を整える事が、DVD-Audioの普及につながると考え、今回の措置をとったとしている。同社では、DVD-Audio用の著作権保護暗号を更に複雑化した新方式の導入を、DVD-Audio用著作権保護暗号方式のライセンス機構「4CエンティティLLC」を通じて米国音楽業界に提案するという。なお、今回の新方式検討は松下グループのみの提案であり、賛同メーカーはないとしている。

　なお、12月下旬にDVD-Audioプレーヤー「XV-D9000」の発売を予定していたビクター株式会社も同様の理由で発売を延期し、新たな発売時期をあらためて発表するとしている。同じく12月下旬にDVD-Audio関連製品の発売を予定しているパイオニア株式会社は、発売を含め現在検討中という。

□松下電器産業のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/index-j.html
□ニュースリリース
http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn991201-3/jn991201-3.html
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990728/pana.htm

('99年12月1日)

[Reported by taira@impress.co.jp]