イベントレポート
【詳報】Windows Phone 8.1を搭載したLumia 640/640 XL
~Windows 10モバイル版の機能やユニバーサルアプリ版Officeなどを紹介
(2015/3/3 12:18)
Microsoftは、3月2日からスペイン・バルセロナで開催中のMWC(Mobile World Congress)で記者会見を開催し、最新の端末および今年(2015年)のリリースが予定されているWindows 10などに関する新しい発表を行なった。
この中でMicrosoftはLumiaブランドで展開しているWindows Phone 8.1搭載スマートフォンの最新機種として、5型液晶を搭載した「Lumia 640」と、5.7型液晶を搭載した「Lumia 640 XL」の2製品を発表した。いずれの製品も3G版とLTE版が用意されており、比較的低価格(1~3万円程度)で販売される予定だ。
また、同時に今年中にリリースを予定しているWindows 10についても触れ、Windows 10のモバイル版となる「Windows 10 for phones and tablets」やユニバーサルアプリ版Officeの特徴を説明し、LumiaブランドのWindows Phone 8.1搭載製品全てにWindows 10へのアップグレードを提供することを明らかにした。
LumiaブランドはスマートフォンはすべてWindows 10へのアップグレード
Microsoftは、1月21日(米国時間)に米国本社で記者会見を開催し、今年リリースを予定しているWindows 10のコンシューマ向けの機能に関する説明を行なった(別記事参照)。この中で紹介されたのが、Windows 10 for phones and tabletsという製品で、従来のWindows Phoneに相当するWindows 10となる。
この時点でも紹介されたように、現在Windows Phone 8.1を搭載したスマートフォンは無償でWindows 10にアップグレードできるとされているが、実際にアップグレードが提供されるかは、OEMメーカー次第ということになる。というのも、ユーザーが自分でOSをアップグレードすることが可能なPC版のWindowsとは異なり、Windows 10 for phones and tabletsはOTA(Over-The-Air)、つまりインターネットを経由してOEMメーカーのサーバーからアップグレードをダウンロードしてバージョンアップするからだ。従って、アップグレードできるかはOEMメーカーがOTAを提供するか否かにかかっている。
そうした状況の中で、Microsoft デバイス事業本部担当上級副社長 ステファン・エロップ氏は既に販売されているWindows Phone 8.1を搭載したLumiaブランドのスマートフォンについては、全てをアップグレード対象にすると表明した。「ハードウェアの制約から、機種によっては利用できない機能もあるが、基本的に全モデルでWindows 10へのアップグレードを提供する」と述べた。
Project SpartanやCortanaなどモバイル版Windows 10の機能を多数デモ
続いてエロップ氏は、Windows 10 for phones and tabletsの主な機能を紹介した。
紹介されたのは、新しい通知や、“Project Spartan(スパルタン)”の開発コードネームで知られる次世代ブラウザのモバイル版、また“Cortana(コルタナ)”と呼ばれる、AndroidにおけるGoogle Nowと音声認識の機能が合体したような機能、さらにはユニバーサルアプリ版の新しいマップの機能などが紹介された。
例えばWindows 10 PCのマップで検索したお店の履歴などが、モバイル端末のCortanaの履歴に、クラウド経由で共有される様子などがデモされ、使い勝手が大きく向上されていることなどがアピールされた。
また、ユニバーサルアプリ版のOfficeの紹介では、既にiOS版やAndroid版にも配信が開始されているモバイル版のOutlookが紹介され、デスクトップ版のOutlookの使い勝手が、タッチで実現されていることを示した。また、今回初めて公開される、「Universal Foldable Keyboard」という折りたたみ可能なキーボードが紹介され、それをスマートフォンに接続すると、デスクトップと同じようにキーボードで入力できる様子などが紹介された。
このほかにも、ExcelやPowerPointや、1月21日の発表会でも紹介された「Surface Hub」という80型の巨大タッチディスプレイでペンによりホワイトボードのように使って、それをSurface Pro 3と双方向でやりとりしながら作業を行なっていく様子などがデモされた。
5型のLumia 640と5.7型のLumia 640 XL、Office 365 Personal 1年分がバンドル
エロップ氏はWindows 10へアップグレードが可能なLumiaシリーズの最新製品として「Lumia 640」、「Lumia 640 XL」の2製品を紹介した。
Lumia 640は5型HD(1,280×720ドット、IPS)ディスプレイを搭載したスマートフォンで、SoCにはQualcomm Snapdragon 400(1.2GHz、クアッドコア)を搭載し、メモリは1GB、8GBのストレージが搭載されており、microSDカードスロットに最大で128GBまでのmicroSDXCカードに対応できる。バッテリの容量は2,500mAh、背面カメラが800万画素、前面カメラが100万画素となる。重量は144g。
Lumia 640 XLはその大型版で、5.7型HD(1,280×720ドット、IPS)ディスプレイを搭載しており、バッテリー容量は3,120mAhで同じくSnapdragon 400(1.2GHz、クアッドコア)、1GBメモリ、8GBのストレージ、microSDカードスロットに最大で128GBのmicroSDXCカードを挿入して利用できる。カメラは640より画素数が多く、背面が1,300万画素、前面が500万画素となる。重量は171gとなっている。
どちらの製品も、シングルSIMとデュアルSIMの2つのオプションが用意されており、キャリアや販売業者などにより構成は異なることになる。デュアルSIMの場合には、2G/3Gの組み合わせだけでなく、4G(日本で言えばHSPAなど)/LTEという組み合わせも可能になるとのことで、複数のSIMをうまく使い分けたいユーザーには気になる仕様と言える。
また、Office 365 Personal(日本では販売されていない個人向けのOffice 365の下位版。日本で販売されているOffice 365 SoloはOffice 365 Personalの上位版となるOffice 365 Home相当)のサブスクリプションが1年分付属しているのも大きな特徴。Office 365 Personalには、デスクトップのOfficeアプリケーションと、Office 365サービス(OneDriveの1TB利用権など)が付属しており、つまりLumiaを買うと、自分のPCにOffice 365 Personalのデスクトップアプリケーションをインストールして利用でき、OneDriveを1TB使えるので非常に使い勝手が良い。Office 365 Personalは1年間の契約料が69.99ドルとなっており、その分だけLumia 640/640 XLはお買い得と言える。
価格に関しては、640の3G版の価格が139ユーロ(日本円で約18,600円)、LTE版が159ユーロ(約21,300円)。640 XLの3G版が189ユーロ(約25,300円)、LTE版が219ユーロ(約29,300円)となっている。
Windows 10に向けて盛り上がるWindowsスマートフォン、開発者の興味を惹けるか
このように、今回MicrosoftはWindows 10 for phones and tabletsの機能や、新しいWindows Phone 8.1端末を発表するなど、同社が最近盛んに訴えている“モバイルファースト、クラウドファースト”のビジョンを確実に進化させていることを印象付けた。
実際、今回のMWCでは多くのベンダーが、Windows Phone 8.1を搭載したスマートフォンを展示しており、Windows 10を見据えてWindowsベースのスマートフォンに取り組み始めているという印象を多くの関係者が持っている。日本関連だけで言っても、freetel、マウスコンピュータ、そしてまだ試作の段階ではあるが京セラも展示するなど、注目度は昨年(2014年)の時点よりも格段に上がっている。
重要なのは、こうした状況を次のステップにどう繋げるいくかだ。エロップ氏も「開発者にはユニバーサルアプリに取り組んで欲しい」と述べるなど、開発者の興味に繋げて行きたい意向があることが伺えた。プラットフォームで何よりも大事なことは、“鶏と卵”というジレンマからどうやって抜け出すかにある。つまり鶏が先か、卵が先かという議論をしている間は、プラットフォームの独り立ちができないという意味なのだが、Windowsスマートフォンは、多数のデバイスが登場して“鶏”が育ちつつあり、それをソフトウェア開発者の興味という“卵”に繋げることこそが何よりも重要だ。
特に日本の国内では、Windows Phoneのハードウェアがないという状況が長く続いてしまったため、そのジレンマが固定化してしまっており、Microsoftの日本法人である日本マイクロソフトが、新しいハードウェアが登場したというこの機をうまく捉え、次に繋げていく施策に期待したいところだ。
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