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高速化したZenUI 4.0など、ZenFone 4の新要素が発表会で明らかに

~Android OはZenFone 4だけでなく3にも提供

 台湾ASUSは17日(現地時間)、新世代スマートフォン「ZenFone 4」シリーズの発表会を開催。発表会では、同シリーズの特徴などについて開発担当者が説明した。

 なお、各製品の紹介については、以下の記事を参照されたい。

 冒頭では、ASUSのジョニー・シー会長が挨拶。インターネットが普及した現代の人々にとって、何かをシェア=共有することが当たり前になったことを挙げつつ、そのなかでも写真は、幸せや真実を共有できるもっとも基本的な要素であるとし、「われわれは写真を愛している」というコンセプトのもと、ZenFone 4シリーズを開発したと語った。

 それを実現するのが(片面)デュアルカメラのシステムや、120度の画角を確保したセカンドカメラ、暗所での撮影性能を高める独自の画像処理ISP「SuperPixel Engine」といった技術であるとし、これらを搭載したZenFone 4シリーズの製品を掲げた。

発表会はダンサーたちによるパフォーマンスから始まった。旅先で男女2人がさまざまな風景を写真にしていく
ジョニー・シー会長
We love photoというコンセプト
ZenFone 4シリーズの発表
デュアルカメラシステム
120度の画角を持つカメラ
独自のSuperPixel Engine
ZenFone 4シリーズ

 ZenFone 4 Selfie/Selfie Proについては、同社でデザインディレクターを務めるJen Chuang氏が説明。前面に高解像度のメインカメラと、120度の画角を持つセカンドカメラを搭載し、セルフィー(一人の自撮り)に加えウィーフィー(複数人の自撮り)も実現できる点、Selfie Proに搭載されるセンサーはソニーのフラグシップのIMX362を搭載し、F1.8のレンズや独自のSuperPixel Engine ISPにより高画質に撮影できる点、2,000万画素以上のセルフィーが撮影できる点、美顔モードを搭載する点などを挙げた。

Jen Chuang氏
2つの前面カメラ
ZenFone 4 Selfie Proの特徴
2,000万画素以上の前面カメラ
美顔モード
ZenFone 4 SelfieはデュアルSIM時でもmicroSDカードが使える

 ZenFone 4とZenFone 4 Proについては、グローバルコンテントマーケティングを担当するMarcel Campos氏が解説した。同氏はまず、ZenFone 4シリーズで新たに導入されたZenUI 4.0を解説。標準搭載アプリが3.0の35個から13個、サードパーティソフトも10本から3本へと減り、シンプルに洗練されたという。

 また、新たに仮想的に同じアプリを2つ作れる「Twin apps」に対応。例えばFacebookやInstagramは、1つのスマートフォンに入っている1つのソフトに対して1アカウントしか利用できないが、Twin appsを使えばアプリが仮想的に2つとなり、アカウントを2つ同居させられるようになる。これにより公私で使い分けるといった使い方が可能になった。各種アプリケーションの起動や動作が高速化されたことも特徴の1つとして挙げている。

 ZenFone 4シリーズはZenUI 4.0が標準で入っており、Android 7がベースとなっているが、将来的にAndroid O(8.0)へのアップグレードが保証される。さらに、旧製品のZenFone 3シリーズについても、ZenUI 4.0およびAndroid Oへのアップグレードが新たに発表された。提供は2018年を予定している。

 実際の製品について、ZenFone 4では、最高600cd/平方mのIPS液晶や、2.5DのCorningゴリラガラスの採用、2.1mのスリムベゼル、片手モード、120度の画角を持つ背面のセカンドカメラ、スローモーション撮影機能、新しいSnapdragon 660プロセッサの搭載、ハイレゾサウンドやDTS Headphone Xへの対応などを特徴として挙げた。

 上位のZenFone 4 Proについては、3つのソニーのハイエンドイメージセンサーを採用している点や、SuperPixel Engineの搭載、2倍の光学ズーム、被写界深度を浅くするポートレートモード、TriTech+オートフォーカス、そしてSnapdragon 835プロセッサの搭載といった特徴を挙げた。

Marcel Campos氏
ZenUI 4.0
標準搭載アプリを大幅削減
Twin appsに対応
アプリの高速化
ZenFone 3にも提供。Android Oへのアップグレードも2018年に行なわれる
ZenFone 4の特徴
120度の画角をカバーする背面カメラ
標準カメラとの画角の違い
さまざまなシーンの比較
カメラセンサーの特徴
プロモードやRAWの対応など
120fp/240fpsのスローモーションにも対応
Snapdragon 660の搭載
オーディオ面の特徴
DTS Headphone Xによるバーチャルサラウンドに対応
ZenFone 4 Proのカメラセンサーはすべてソニー製
SuperPixel Engineの搭載により暗所に強いと謳う
HDRへの対応
2倍光学ズームや最大10倍のデジタルズームなど
ポートレートモードでは被写界深度エフェクトが設定できる
0.03秒の高速オートフォーカスを謳うTriTech+
Qualcommの最高峰、Snapdragon 835を搭載
大容量バッテリの搭載や高速充電など
サウンドもこだわっている

 続いてジョニー・シー氏が壇上に戻り、製品の価格を発表。最上位のZenFone 4 Proは599ドル、ZenFone 4は399ドル、ZenFone 4 Selfie Proは379ドル、そしてZenFone 4 Selfieは279ドルであることを明かした。

 発表会の後半は、APAC地域でイメージキャラクターを務める韓国の俳優 孔劉氏が壇上に呼ばれ、CMの制作逸話や司会とのトークセッション、そしてファンたちとの交流に時間が割かれた。また、発表会の一角ではタッチ&トライコーナーが設けられたほか、製品の即売会も行なわれた。

ZenFone 4 Proは599ドル
ZenFone 4は399ドル
ZenFone 4 Selfie Proは379ドル
ZenFone 4 Selfieは279ドル
左が俳優の孔劉氏
製品展示ブースにて
ZenFone 4のカラーバリエーション
ZenFone 4 Proは2色のみの展開
ZenFone 4 Selfieは4色展開。男性も比較的手にしやすい本体色
ZenFone 4 Selfie Proの本体色
ZenFone 4 Pro
ZenFone 4 Proの背面。2つのカメラに加え、LEDフラッシュやレーザーオートフォーカスなどを搭載している
撮影モード
ZenFone 4 Selfieに搭載されたSelfie Masterアプリ
美顔の補正レベルを選んで撮影するだけのシンプルなUI
ZenFone 4 Max Pro
長時間バッテリ駆動がウリ
電源管理を行なうPowerMaster
バッテリモード
バッテリの寿命を2倍に延ばせるモード
リバースチャージング機能
自動起動の制限
12種類の充電チェックポイント
バッテリ節約の設定
会場横の駐車場で行なわれた製品即売会
ZenFone 4で約45,000円だった