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ロジクール、Windows/Mac問わず3台のPCで同時に使える新MXシリーズマウス
~最上位「MX MASTER 2S」とポータブル版「MX ANYWHERE 2S」
2017年6月1日 16:01
株式会社ロジクールは、プレミアムマウスの“MXシリーズ”より、最上位の「MX MASTER 2S(型番: MX2100s)」と、小型の「MX ANYWHERE 2S(型番: MX1600s)」の2機種を発表した。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は前者が12,880円、後者は10,130円前後の見込み。6月15日から販売を開始する。
MXシリーズとしては5世代目にあたる製品で、MX MASTER 2Sは2015年3月に国内発表されたMX Masterの後継であり、MX ANYWHERE 2Sは同年7月に国内発表されたMX Anywhere 2の後継製品となる。
USB無線アダプタを使ったUnifying接続とBluetoothの両方に対応。形状は前世代とほぼ同一だが、センサーやバッテリの性能向上といった細かな点での改良や、ソフトウェア面での新機能「FLOW」への対応が特徴となっている。
FLOWは、1つのマウスだけで最大3台のPCの操作を可能にする機能で、WindowsからMacへの異種OS間でも動作する。たとえば、ノートPCを左右において使っている場合に、左側のノートPCから右側のPCへとシームレスにマウスカーソルを移動させることができる。
また、マウスの移動だけでなく、コピー&ペースト機能も備えており、テキストや画像ファイルの移動をPC間で簡単に行なえる。PC間の接続にはSSLとAES-256bit暗号化が使われており、セキュリティも確保されている。
FLOWは最新のLogicool Optionsソフトウェアにて提供され、MX MASTER 2SとMX ANYWHERE 2S以外に、本日発表された静音マウスの「M590」と「M585」、そして昨年(2016年)発売済みの「M720」にて利用できる。
さらに、FLOWはキーボード操作もサポートしており、同社のK780、K380、K375s、K370sのいずれかのキーボードを使うことで、マウスカーソルを別のPC上に移してフォーカスするだけでそのPCのキーボード入力ができるようになり、一般的な切り替えスイッチ付きのBluetoothキーボードのように、キーボードの割り当てを変える必要がない。
FLOWを使うにはPC同士が同一ネットワーク上にあり、それぞれのPCにLogicool Optionsがインストールされていなければならない。
前モデルからのハードウェア的な進化点としては、Darkfieldレーザートラッキングセンサーの最大解像度が1,600dpiから4,000dpiに向上しており、ガラステーブルなどの光沢面での操作性の向上、操作の正確さが改善されている。
また、バッテリ駆動時間も延びており、MX MASTER 2Sでは従来の最大40日間から最大70日間へと増大。MX ANYWHERE 2Sも最大70日間で動作し、こちらの前モデルでは最長2カ月間とされていた。
両モデルとも最大3台のPC/タブレットなどとペアリング可能な「Easy-Switch」機能に対応しており、マウス上の「Easy-switch」ボタンから接続先の切り替えが可能。今回の目玉となるFLOWはEasy-Switchの発展系と言えるだろう。
主な仕様は下記のとおり。
MX MASTER 2S | MX ANYWHERE 2S | |
---|---|---|
型番 | MX2100s | MX1600s |
本体色 | グラファイト、ミッドナイトティール、グレイ | |
センサー方式 | 不可視レーザー | |
解像度 | 200~4,000dpi(50刻みで設定可能) | |
ボタン数(チルト含む) | 7 | |
電池 | 充電式リチウムポリマー | |
駆動時間 | 最大70日 | |
操作距離 | 約10m | |
無線方式 | Unifying(2.4GHz帯)、Bluetooth | |
対応OS | Unifying: Windows 7/8以降、Mac OS X 10.10以降 Bluetooth: Windows 8以降、Mac OS X 10.10以降 | |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 85.7×126×48.4mm | 61.6×100.3×34.4mm |
本体重量 | 145g | 111g |
レシーバ | Unifying | Pico Unifying |
レシーバサイズ(同) | 14.4×18.4×6.1mm | 14.3×14.9×6.5mm |
レシーバ重量 | 2g | 1.63g |
以下、実機の写真を掲載している。