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ロジクール、“ダイヤル”でPhotoshopやOfficeアプリの操作を簡略化できるハイエンドキーボード

KX1000s(CRAFT)

 株式会社ロジクールは8月31日、クリエイティブ用途向けのワイヤレスハイエンドキーボード「KX1000s(CRAFT)」を発表した。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は23,750円前後の見込み。9月15日より販売を開始する。

 KX1000sの最大の特徴は、本体の左端に設置された入力ダイヤル「CROWN」の存在。“クリエイティブ入力ダイヤル”と銘打っており、Adobe PhotoshopCCなどのクリエイター向けアプリの写真編集作業などにおいて、ユーザーの利便性を高めるための機能を提供する。

 CROWNのダイヤルは、左右への回転のほかに、押し込み操作に対応。Photoshopでは表示している画像の明るさ、コントラストの調整などを、マウスを使わずにダイヤルだけで行なえる。

Adobe Photoshop CC(Creative Cloud)でロジクールCraftを使用

 現時点では、CROWNに対応するアプリの例として、以下のものが挙げられている。

  • Photoshop CC
    明るさ、ブラシサイズ、コントラスト、彩度の調整など
  • Illustrator CC
    新しいシェイプの作成、線幅の調整、透過率の変更など
  • InDesign CC
    文字サイズ、行送り、画像のパラメータの直感的な変更など
  • Premiere Pro CC
    ジョグやシャトルを使用したタイムラインのナビゲーションなど
  • Word
    フォントやテキストサイズ、カラーの簡単調節など
  • Excel
    瞬時に表を作成、シート内の素早い移動など
  • PowerPoint
    スライドテンプレートに簡単アクセス、テキストやイメージサイズの簡単調節など
  • Global controls
    デスクトップ変更、ブラウザタブ間の移動、音量調節など

 ロジクールは、CROWNをアプリに対応させるためのAPIを後日公開予定としており、ユーザー側で任意のアプリのためにプログラムを組むことも可能だ。

 また、KX1000sは6月に発表されたハイエンドマウスのMX MASTER 2SおよびMX ANYWHERE 2Sと同じく、Windows同士またはWindowsとmacOS間で簡単に1つのマウス/キーボードを共有して使用できるソフトウェア機能「FLOW」をサポート(ロジクール、Windows/Mac問わず3台のPCで同時に使える新MXシリーズマウス参照)。最大で3台のPC間でKX1000sを共有できる。

 FLOWの機能についてはこちらの記事(ロジクールの最上位マウス「MX MASTER 2S」がもたらすマウスのさらなる進化を体験)で、実際の使い勝手を紹介しているのでそちらを参照されたい。

 さらに、KX1000sではハイエンドキーボードとして、安定性の高い入力を行なえるように、キートップ上に丸いくぼみを設けて指先のフィット感を向上させたり、入力中もキーがガタガタとしないように堅牢な設計を取り入れた。キーボードに手を近づけることでキー内のLEDが点灯するバックライトイルミネーションも備えている。

 無線接続では、ロジクールの2.4GHz帯通信であるUnifyingとBluetooth Low Energyに対応。UnifyingではWindows 7以降、Mac OS X 10.11以降で利用でき、BluetoothではWindows 8以降、Mac OS X 10.12以降をサポートしている。

 おもな仕様は、筐体素材が陽極酸化アルミ、キーレイアウトが日本語113キー、キー構造はパンタグラフ、キーピッチ19mm、キーストローク1.8mm、押下圧60±20g、操作距離10m。充電式のリチウムポリマー電池を内蔵し、1~2週間の使用が可能。バッテリ充電時間は最大4時間。

 本体サイズ/重量は430×149×32mm(幅×奥行き×高さ)/重量は960g。無線レシーバのサイズ/重量は18.4×14.4×6.6mm(同)/2g。

写真には英語版キーボードも混じっているが、国内では日本語113キータイプのみ販売される
イルミネーション機能搭載
CROWN
Photoshopにおけるブレンドモードの調整では、CROWN(ダイヤル)を使うことで30秒近く操作を短縮できたという
対応アプリ
Photoshop CCでのデモの様子。通常はイラストの線幅を変えるさいにマウスなどで数値を調整するが、KX1000sはCROWNを回すだけで調整できる
ソフト側でアプリで表示している項目を見て、どのような設定を表示するか判断しているようだ
こちらはExcelでのCROWNの利用。リボンメニューにさわらなくても即座にグラフを作成したり、その種類を切り替えたりといった操作を行なえる