西川和久の不定期コラム

マウスコンピューター「NEXTGEAR-NOTE i410PA1」

〜Haswell/GeForce GTX 765M/SSD×2のフル装備ゲーミングノート

 マウスコンピューターは8月8日、ゲーミングPCブランドG-TUNEから、13.3型フルHD液晶パネルを採用した「NEXTGEAR-NOTE i410」シリーズを発表した。上位モデルと下位モデルがあり、今回はSSD×2でRAID 0などの特徴を持つ上位モデルが編集部から送られて来たので試用レポートをお届けする。

第4世代Core i7、GeForce GTX 765M、SSD×2/RAID 0などフル装備

 同社のサイトによると、GTUNEブランドでのゲーミングノートPCは、11.6型のi310シリーズ、15.6型のi510/i520/i770/i780シリーズ、17.3型のi971/i980/i1100シリーズと、液晶パネルのサイズ、そして構成に応じて8モデルある。

 今回発表されたi410シリーズは、ラインナップ上存在しなかった13.3型の液晶パネルを採用したゲーミングノートPCだ。Core i7プロセッサはもちろん、外部GPUやストレージの高速化などが施され、ハイパフォーマンスが期待できる。主な仕様は以下の通り。

「NEXTGEAR-NOTE i410PA1」の仕様
プロセッサ Core i7-4900MQ(4コア/8スレッド、2.8GHz/Turbo Boost:3.8GHz、キャッシュ8MB、TDP 47W)
メモリ 16GB(最大16GB/DDR3L-1600 1.35V駆動)
チップセット Intel HM87 Express
SSD mSATA 256GB×2/RAID 0
HDD 1TB(5,400rpm)
OS Windows 8(64bit)
ディスプレイ 13.3型液晶ディスプレイ(非光沢)、フルHD/1,920×1,080ドット、ミニD-Sub15ピン×1、HDMI出力
グラフィックス プロセッサ内蔵Intel HD Graphics 4600+NVIDIA GeForce GTX 765M/2GB(NVIDIA Optimus対応)
ネットワーク Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+LE
その他 USB 3.0×3、USB 2.0×1、Webカメラ、SDカードスロット、音声入出力
サイズ/重量 330×277×31.9mm(幅×奥行き×高さ)/約2.1kg
バッテリ駆動時間 最大約3.5時間
価格 229,950円

 プロセッサは第4世代のCore i7-4900MQ。4コア8スレッドでクロックは2.8GHz。Turbo Boost時に3.8GHzまで上昇する。チップセットはIntel HM87 Express。メモリは1.35V駆動のDDR3L-1600が使われ最大の16GB搭載済みだ。OSは64bit版のWindows 8。

 ストレージはシステム用として256GBのSSDを2基使ったRAID 0で構成されている。データ用は5,400rpmの1TB HDD。ノートPCとしては贅沢な仕様と言えるだろう。

 グラフィックスは、プロセッサ内蔵のIntel HD Graphics 4600に加え、KeplerアーキテクチャのNVIDIA GeForce GTX 765M/2GBを搭載している。NVIDIA Optimusテクノロジーに対応し、作動中のソフトウェアや作動環境に応じて自動的に、そしてシームレスにGPUが切り替わる。出力は、ミニD-Sub15ピンとHDMI出力を装備。

 ディスプレイは13.3型非光沢で解像度1,920×1,080ドット/フルHDの液晶パネルを採用している。ただし、Windows 8マシンとしては、タッチに非対応なのが残念なところだ。

 ネットワークは、有線LANがGigabit Ethernet、無線LANがIEEE 802.11b/g/n。Bluetooth 4.0+LEにも対応する。

 その他のインターフェイスは、USB 3.0×3、USB 2.0×1、Webカメラ、SDカードスロット、音声入出力。USB 3.0が3ポートあるのはいろいろ使い道が生まれそうだ。

 サイズは330×277×31.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量約2.1kg。バッテリ駆動は最大3.5時間。価格は229,950円。

 なお、主要部分はそのまま、プロセッサCore i7-4700MQ(4コア/8スレッド、2.4GHz/Turbo Boost3.4GHz、キャッシュ6MB、TDP 47W)、メモリ4GB、SSD無しでHDD 320GBの下位モデル「NEXTGEAR-NOTE i410BA1」も用意され、価格は119,700円と約半分。HDDのみなのでストレージは遅くなるとは言え、この価格は魅力的だ。

中央上にWebカメラ、手前側面右側にSDカードスロット。パネルが非光沢なので映り込みが少ない
天板。つや消し黒で表面は手触りのいいマット仕上げ
底面は大きなパネル1枚で全体を覆っている
左側面。USB 2.0、音声入出力
キーボードはアイソレーションタイプ。写真からは分かりにくいが、オフ/弱/強と3段階に明るさが変わるキーボードバックライトを搭載
右側面はロックポート、電源入力、Gigabit Ethernet、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、USB 3.0×3を搭載
キーピッチは実測で約19mm
ACアダプタとバッテリ。ACアダプタはサイズ145×75×25mm(同)、重量465g。コネクタはミッキータイプ
後ろにバッテリがあるためコネクタ類は無い

 天板は手触りが良いマット調のブラック。液晶パネルのフチやパームレストは、渋い真鍮色と落ち着いた感じになっている。重量は約2.1kg。ACアダプタのサイズは145×75×25mm(同)で重量465g。どちらもこのクラスとしては重いが、内容を考えると仕方ないところか。

 左側面にUSB 2.0、音声入出力。右側面にロックポート、電源入力、Gigabit Ethernet、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、USB 3.0×3。また正面の側面右側にSDメモリカードスロットがある。両サイドともに手前にコネクタがあるので、何かケーブルを接続すると、若干扱いにくいことがあるかも知れない。

 13.3型の液晶パネルは、非光沢で映り込みが少なく快適に作業できる。IPS式ではないものの、視野角は広めで、明るさコントラスト共に十分。発色も綺麗だ。

 キーボードは、アイソレーションタイプでオフ/弱/強と明るさが変わるキーボードバックライトを搭載。暗いところでもキー入力が可能だ。たわむことも無く、キータッチも非常に良い。主要部分のキーピッチは約19mmあり、狭いキーも少なく全体的に余裕がある。

 タッチパッドとパームレストは同じ素材が使われ、段差だけ付けている。ボタンは物理的に2つあるタイプだ。

 振動や熱はあまり感じないものの、状態によっては、左サイドにあるスリットから、かなり多めに温かい排気が噴出し、同時に結構な作動音が発生する。

 サウンドは「HD VDeck」を使い、好みに応じていろいろ調整が可能だ。ただ内容を考えると、もう少しパワーや高音質を望みたいところだが、そこは割り切り、本格的に使う時は、スピーカーやヘッドフォンなど、外部機器を接続する方がいいだろう。

ハイパワーで高速作動のノートPC

 OSは64bit版Windows 8。メモリが16GB、SSDを使ったRAID 0構成にしていることもあり快適な環境だ。初期起動時のスタート画面は1面+1アプリ。デスクトップは壁紙がカスタマイズされ雰囲気を盛り上げている。

 プライマリストレージは、「HFS256G3AMNB-2200A」×2のRAID 0。C:ドライブのみの1パーティションで約462GBが割り当てられている。空きは425GB。D:ドライブは1TB/5,400rpm/キャッシュ8MBの「Western Digital WD10JPVT-22A1YT0」。あまり速くないものの、基本的にデータ用として使えば問題無いだろう。

 デバイスマネージャーには、NVIDIA Optimusテクノロジーの特徴として、Intel HD Graphics 4600とNVIDIA GeForce GTX 765Mが両方表示されている。Gigabit EthernetとWi-FiはRealtek製だ。

スタート画面。ビデオまでがWindows 8標準。また画面キャプチャの右端にもう1つ「ムービーメーカー」がある
起動時のデスクトップ。壁紙がオリジナルに、左側に若干のショートカット
デバイスマネージャ/主要なデバイス。SSDのRAID 0は「HFS256G3AMNB-2200A」×2で構成されている。HDDは1TB/5,400rpm/キャッシュ8MBの「Western Digital WD10JPVT-22A1YT0」。Gigabit EthernetとWi-FiはRealtek製
SSDはC:ドライブのみの1パーティション。約462GBが割り当てられている

 プリインストール済のソフトウェアは、Windowsストアアプリは、「Fresh Paint」、「Hulu」、「NAVITIME」、「Skype」、「SUUMO」、「ヤフオク」、「クックパッド」、「じゃらん」、「ホットペッパーグルメ」、「ポンパレ」、「ムビチケ」など、サービス系のアプリが追加されている。

アプリ画面
hulu
Skype

 デスクトップアプリは、「SkyDrive」、「Intel系ツール」、「HD VDeck」、「マカフィー インターネットセキュリティ」など、基本的なもののみだ。ゲーミングノートPCと言うこともあり、あえていろいろインストールしていないのだろう。

NVIDIA コントロールパネル
Intel ラピッド・ストレージ・テクノロジー
HD VDeck

 ベンチマークテストはWindows エクスペリエンス インデックス、PCMark 7とBBenchの結果を見たい。CrystalMarkの結果も掲載した(4コア8スレッドで条件的に問題があるので参考まで)。なお全てのベンチマークテストはNVIDIA Optimusテクノロジーを自動のまま測定している。

 Windows エクスペリエンス インデックスは、総合 6.9。プロセッサ 7.9、メモリ 7.9、グラフィックス 6.9、ゲーム用グラフィックス 6.9、プライマリハードディスク 8.4。PCMark 7は6365 PCMarks。CrystalMarkは、ALU 76029、FPU 68159、MEM 78607、HDD 43660、GDI 22751、D2D N/A、OGL 39545(CrystalMarkのD2Dの値は出ているが、実際は描画していなかった)。

 Core i7プロセッサとメモリ、そしてSSD×2で構成されたRAID 0のスコアは総じて高スコアだ。グラフィックスもノートPCとして考えればかなり速い。

 BBenchは省電力モード、バックライト最小、キーボードバックライトオフ、キーストローク出力/オン、Web巡回/オン、Wi-Fi/オン、Bluetooth/オンでの結果だ。バッテリの残5%で13,356秒/3.7時間。仕様より少し長時間動いたとは言え短め。しかしこのクラスのノートPCを主にバッテリ駆動で使うとは考えにくく、室内の移動程度と考えれば特に問題にはならないだろう。

Windows エクスペリエンス インデックス(Windows 8から最大9.9へ変更)。総合 6.9。プロセッサ 7.9、メモリ 7.9、グラフィックス 6.9、ゲーム用グラフィックス 6.9、プライマリハードディスク 8.4
PCMark 7は6365 PCMarks
BBench。省電力モード、バックライト最小、キーボードバックライトオフ、キーストローク出力/オン、Web巡回/オン、Wi-Fi/オン、Bluetooth/オンでの結果だ。バッテリの残5%で13,356秒/3.7時間
CrystalMark。ALU 76029、FPU 68159、MEM 78607、HDD 43660、GDI 22751、D2D N/A、OGL 39545

 以上のようにNEXTGEAR-NOTE i410PA1は、13.3型の非光沢フルHD液晶パネル、第4世代Core i7、GeForce GTX 765M、SSD×2/RAID 0、そして1TBのHDDまで搭載したゲーミングノートPCだ。ベンチマークテストからも分かるように、かなりの実力を持つ。

 レビューした構成は20万円超えと高価だが、価格に見合うだけの性能を備えており、ゲーミングノートPCとしてはもちろん、ハイパワーなノートPCを求めているユーザーにもお勧めの1台と言えよう。

(西川 和久 http://www.iwh12.jp/blog/