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18型の大画面が格別なAMDづくしのゲーミングノート「Alienware m18」。コスパもすごいが、内部もすごかった!

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  高性能で大画面のゲーミングノートが人気だ。 ゲームが快適にプレイできるのはもちろん、デスクトップPCに比べれば、はるかに省スペースで済むからだ。そして性能の高さゆえに仕事やクリエイティブな作業にも対応できるとあって、PCならではの“汎用性”に優れているのが、支持を集めている最大の理由だろう。

 大きめのノートPCは15.6型やその上の17.3型が主流だ。このサイズのノートPCは画面が大きくて、視認性が高いといった特徴を持っている。

 しかし、デルのゲーミングブランド「Alienware」から登場した、 最新のゲーミングノート「Alienware m18(AMD)」はそれらをさらに上回る18型の超大画面ディスプレイを搭載。 大画面ノートPCを求める人にとって要注目の製品と言える。

18型でQHD+サイズの画面は伊達じゃない!

Ryzen 9を載せたハイスペックノート
デルの「Alienware m18(AMD)」。AMD Ryzen™ 9 7845HX搭載モデルの直販価格は32万1,980円から(2023年7月13日現在の参考価格)

  画面が大きいだけでなく、解像度は画面比率が16:10となるQHD+(2,560×1,600ドット)と高い。 一般的な16:9の液晶に比べて、縦方向の表示領域が広いため、情報量が多くなるのが強み。この下の画面サイズは17.3型になるが、17.3型のゲーミングノート「Alienware m17 R5」よりも14.5%拡張されていると言えば、どれだけ広々としているか分かるだろう。

18型の大画面かつQHD+の高解像度
Alienware m18(AMD)は、18型の大型ディスプレイを採用する。QHD+(2,560×1,600ドット)の高解像度、165Hzの高リフレッシュレートとスペックも充実している

 さらに、広い色域が求められるデジタルシネマ向けの DCI-P3規格のカバー率100%と色の表現力にも優れ、映像コンテンツを見るのにも適している。

  リフレッシュレートも165Hzと高速だ。 リフレッシュレートは1秒間に描画できるコマ数で、数値が高いほど滑らかな描画が可能。 特にFPSやTPSといったジャンルのゲームでは、すばやい動きでの視認性の向上、敵の動きが把握しやすくなるなどメリットが大きい。また、映像自体は滑らかにはならないが、格闘ゲームでも視認性が高まり、いわゆるヒット確認などがしやすくなる。

  ノートPCでは珍しく、可変リフレッシュレートテクノロジーである「AMD FreeSync」にも対応しているのも見逃せない。 GPUとディスプレイの描画タイミングが合わずに画面がズレるテアリングが防げるのも強み。

AMD FreeSyncをサポートする
可変リフレッシュレートテクノロジーである「AMD FreeSync」にも対応。画面ズレのテアリングやカクつきのスタッタリングを防げる

 このほか、 ブルーライトを軽減するComfortView Plus機能を備えており、工場出荷状態ですでに調整がなされている。 そのため、ユーザーが何も設定せずとも、すでに目をいたわる状態になっている。

 上部にはフルHDの高画質Webカメラも備えており、ZoomなどのWeb会議にもすぐ参加可能だ。Webカメラは顔認証をサポートしているため、ノータッチのログインもできる。

 また、注文時のカスタマイズにおいて、解像度がWUXGA(1,920×1,200ドット)に下がるものの、480Hzの超高リフレッシュレートのディスプレイを選択可能。色域、ComfortView Plus、Webカメラといった基本機能はQHD+解像度のディスプレイと同様だ。

Ryzen & RadeonとAMDの強力ダッグ

Ryzen 9 7845HXとRadeon RX 7600M XTを搭載
CPU-Zでの情報。12コア24スレッドのAMD Ryzen™ 9 7845HXを搭載。高性能だが消費電力の目安となるTDPも55WとノートPC向けとしては高め
GPU-Zでの情報。GPUはAMD Radeon™ RX 7600M XT グラフィックスだ。Resizable BARがEnabledになっているのが、Smart Access Memoryに対応している証だ

 大型ディスプレイだけでなく、基本スペックも強力だ。 CPUは「AMD Ryzen™ 9 7845HX」。 AMDの最新ハイエンド向けモバイルCPU「AMD Ryzen™ 7045HXシリーズ」の中で上位に位置するもので、 12コア24スレッドのメニーコア仕様が特徴。

 さらに76MB(2次キャッシュ12MB、3次キャッシュ64MB)もの大容量キャッシュを備え、最大ブーストクロックは最大5.2GHzというモバイル向けとは思えない強烈に高いスペック。

 詳しいベンチマークは後半で紹介するが、AMD Ryzen™ 9 7900X3D デスクトップ・プロセッサー(12コア24スレッド)に近い性能を持っている。この時点で、“デスクトップ級のノートPC”と言ってよいだろう。

  一方のGPUは、同じく「AMD Radeon™ RX 7600M XT グラフィックス」。 最新アーキテクチャのRDNA 3を採用する「AMD Radeon™ RX 7000Mシリーズ」の最上位モデルだ。 GDDR6メモリを8GB搭載、 32MBのInfinity Cache、メモリバス幅128bitとノートPCとしてはかなり強力なもの。

 それだけにGPU電力も最大120Wと高めだが、高圧縮&高画質のAV1エンコードをサポートなど機能面も充実。CPUからすべてのビデオメモリへの直接アクセスを可能にし、パフォーマンスを向上させる「Smart Access Memory」に対応しているのもポイントだ。

  AMDのCPUとGPUの組み合わせでは、「SmartShift MAX」という技術を導入しているのも見どころだ。 大型の電源ユニットを搭載できるデスクトップPCに比べて、ACアダプタに頼るノートPCでは電力の供給にどうしても限界がある。

CPUとGPUの電力を自動調整
SmartShift MAXでは負荷状況に応じて自動的にCPUとGPUの電力バランスを調整する

  SmartShift MAXは、動画のエンコードやCGレンダリングなどCPUパワーが必要な状況ではCPUに電力を回し、ゲームなどGPUパワーが必要な場面ではCPUよりもGPUに電力を多く回すといったように、負荷状況に合わせて最適な電力バランスを取ってくれる。 ユーザーが特に何も意識しなくても、常にベストなパフォーマンスで利用できるのが強みだ。

大出力のACアダプタ
ACアダプタは330WとノートPCとしては大出力で、高負荷時でも安定して動作する。サイズは100×200×43mm

  これだけ高スペックだと冷却面が気になるところだが、かなり気合いの入った冷却システムを採用している。 CPUとGPUには熱伝導率に優れる大型のベイパーチャンバーで覆われており、その熱はヒートパイプによって底面全体に運ばれる。

 そして、Alienware Mシリーズ初となる4つのファンで冷たい空気を循環させることで内部の温度が上がらないようにしている。たとえば、17.3型サイズのAlienware m17 R5はファンが3つだが、これと比較してエアフローは25%向上しているとのことだ。

 また、底面の周囲に前面部分だけが空いたゴム足を取り付けることで、底面のファンが前面から冷たい空気を取り込み、側面と背面から出た暖かい空気が入り込まない仕組みになっているのも特徴だ。

冷却性能に自信あり
CPUとGPUを覆うベイパーチャンバー、ヒートパイプ、4つのファンでハイエンドなスペックを冷却する
底面のゴム足によって、前面から取り込んだ冷たい空気と側面と背面から出た暖かい空気が混ざらないようにしている

 このほか、 ストレージにはPCIe 4.0 x4接続で高速なNVMe SSDが採用され、最大2枚まで搭載可能となっている。 BTOでは4TB×2枚で8TBの構成も選べるようになっており、1タイトルで100GB以上のゲームもある現在において、最初から大容量ストレージが選べるのはうれしい。

 今回モデルとして起用した黒田瑞貴さんにもAlienware m18(AMD)を使ってもらった。黒田さんはプロゲーミングチームのTeam Liquidでストリーマーとして活躍しており、ゲームは得意とするところ。以下のような評価コメントをいただいている。

モデルでTeam Liquid所属ストリーマーの黒田瑞貴さんにAlienware m18(AMD)を使用してもらった。ちなみに一緒に写っているディスプレイ、キーボード、マウス、ヘッドセットもAlienwareのものだ

 Alienware m18(AMD)のすごいところは、まずなんと言っても、大きなディスプレイですね!

 ノートなのに、複数ウィンドウを開いて行ったり来たりができるし、その上見やすい。わざわざデスクトップを立ち上げるほどでもない作業とかでノートを使うことが結構多いのでこれはぴったりでした。もちろんゲームや動画も18型のサイズがあれば、十分すぎますよね。

 あとは、冷却機能がしっかりしてて、長く使っていたり電源をつけたままの使用でも、ウィーーーンってPCが頑張ってる音がしなくて静かです(笑)。高性能で冷却もしっかりしてるのは大事ですね!

 私はすごくめんどくさがりなので、デスクトップつけて椅子に座るのもめんどくさいことが多々あって……(笑)。そんな時、ベッドやソファ、リビングでご飯食べながらとか、自分に合わせた環境で使えて、パフォーマンスがいいPCは最高です!

人気ゲーム7本でベンチマーク! 最新タイトルも快適動作

 ここからは気になるゲーム性能をチェックしていこう。まずは定番の3Dベンチマーク「3DMark」から。Alienware m18(AMD)は、「F1」キーを押すことで高パフォーマンスモードに切り替えられるので、標準モードと両方で測定した。

 3DMarkでは、高パフォーマンスモードのほうがわずかに高スコアだが、誤差レベルだった。標準モードでもしっかりと性能を引き出せると見てよいだろう。

 また、ゲームを起動すれば自動的に高いパフォーマンスが出るプリセットに切り替わる仕組みが導入されているので、ユーザーは設定を意識する必要はない。そのため、ここからのベンチマークでもパフォーマンスに関する設定はデフォルトのまま実行している。

ゲームを起動すると自動でパフォーマンスプリセットに切り替わるようになっている

軽~中量級ゲーム

 まずは、軽~中量級のタイトルとして「レインボーシックス シージ」、「Apex Legends」、「オーバーウォッチ 2」を試そう。

 レインボーシックス シージはゲーム内のベンチマーク機能を実行、Apex Legendsはトレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレート、オーバーウォッチ 2はBotマッチを実行した際のフレームレートをそれぞれ「CapFrameX」で測定している。

 レインボーシックス シージで平均393fps、Apex Legendsで平均146.3fps、オーバーウォッチ2で平均81.8fpsと軽~中量級のゲームなら最高画質かつQHD+(2,560×1,600ドット)の解像度でも余裕で快適にプレイできるフレームレートを出せる。

 165Hzの高リフレッシュレートと相まって本格的にFPSやTPSをプレイしたい人のニーズにも応えられると言ってよいだろう。

 続いて、最新タイトルから「ストリートファイター6」と「ディアブロIV」を用意した。ストリートファイター6は、CPU同士の対戦を実行した際のフレームレート、ディアブロIVはキヨヴァシャド周辺の一定コースを移動した際のフレームレートをそれぞれ「CapFrameX」で測定している。

 ストリートファイター6は最大120fpsまで設定できるが、対戦時は60fpsまで。最高画質のHIGHEST設定でもWQHD解像度でほぼ平均60fpsに到達できている(QHD+ではないのは設定できなかったため)。

 ディアブロIVも最高画質のウルトラ設定かつQHD+でも平均77.6fpsと快適にプレイが可能。人気ゲームを最高画質&高解像度で楽しめるのはうれしいところだ。

重量級ゲーム

 今度は、レイトレーシングに対応する重量級タイトルから「サイバーパンク2077」と「STAR WARS ジェダイ : サバイバー」を試そう。

 サイバーパンク2077はゲーム内のベンチマーク機能を実行したときのフレームレート、STAR WARS ジェダイ : サバイバーはゲーム開始直後のシーンから60秒間移動した際のフレームレートをそれぞれ「CapFrameX」で測定している。

 サイバーパンク2077はレイトレーシングの有効、無効の両方を試した。レイトレーシングを使った最高画質プリセット「レイトレーシング : ウルトラ」では、さすがに描画負荷は強烈に重くフルHDでも平均44.4fpsとなんとかプレイできるというフレームレートしか出ない。

 レイトレーシングを切ればQHD+でも平均68.5fpsと快適にプレイできるフレームレートが出せる。STAR WARS ジェダイ : サバイバーもレイトレーシングを有効にするとフルHDでなんとか平均61.9fpsと快適にプレイできるレベル。

 QHD+だと平均45.3fpsなので、ヌルヌルなプレイを優先するならレイトレーシングをオフにするか、もう少し画質を落としたほうがよいだろう。

ゲームプレイ&配信もこなせてAIの画像生成も楽しめる

 次はクリエイティブ系のテストもやっていこう。まずは、OBS StudioでYouTubeにライブ配信しながらゲームプレイできるかを試したい。

 ゲームはApex Legendsをしよう。テスト条件は上記のベンチマークと同様で、YouTubeにはフルHD解像度、60fps、ビットレートはCBRの8MbpsでエンコーダにはAMD HW H.264(AVC)を指定して実行している。

OBS StudioでYouTubeにライブ配信しながらApex Legendsのベンチマークテストを行なったときのフレームレートを測定する

 配信していない場合と比べると、平均フレームレートで約12%の低下に留まっている。配信しながらのゲームプレイに十分対応できると言ってよいだろう。

 また、AMD Radeon™ RX 7600M XT グラフィックスはAV1のハードウェアエンコードにも対応しており、OBS Studioもサポート。AV1は高圧縮&高画質ということで、今後配信の主流になると言われており、Alienware m18(AMD)ならその環境がすでに整っているというのは大きな魅力だ。

OBS StudioはAMD Radeon™ RX 7600M XT グラフィックスによるAV1のハードウェアエンコードをサポート

 続いて、AIによる画像生成システムとして有名な「Stable Diffusion」を試した。AMD Radeon™ RX 7600M XT グラフィックスでも動作することを確認できた。あまり高い解像度に設定するとエラーになることもあるが、テキスト入力から画像を生成する楽しみを味わえる。

Stable Diffusionで画像生成できることを確認した

 次にCGレンダリングでCPUパワーを測定する「Cinebench R23」、一般的な処理を行なってPCの基本性能を測定する「PCMark 10」、AdobeのPhotoshopとLightroom Classicを実際に動作させてさまざまな画像処理を実行するベンチマーク「Procyon Photo Editing Benchmark」をやってみた。

Cinebench R23の結果
PCMark 10の結果
Procyon Photo Editing Benchmarkの結果

 Cinebench 23のMulti Coreで26,428ptsは、AMD Ryzen™ 9 7900X3D デスクトップ・プロセッサー(12コア24スレッド)に迫るスコア。ノートPCとしてトップクラスのCPUパワーを持っていると言える。

 PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の“Essentials”で4,100以上、表計算/文書作成の“Productivity”で4,500以上、写真や映像編集“Digital Content Creation”で3,450以上が快適度の目安となっているが、すべて2倍以上のスコア。

 特にDigital Content Creationのスコアは高く、クリエイティブ系の処理にも強いこと分かる。Procyon Photo Editing BenchmarkのスコアもノートPCとしては高い。

 また、Alienware m18(AMD)は標準だとDDR5-4800の16GBメモリだが、注文時のカスタマイズで32GB(16GB×2)と64GB(32GB×2)も選択可能だ。

 4Kなど高解像度の動画編集では大容量メモリが求められることが多く、そのニーズに応えられる。試用機は32GBが搭載されており、試しにPremiere Proでわずか2分で12.2GBにも達するApple ProResの4K素材をプレビュー再生しても、ほとんどコマ落ちせず再生できた。

 ちなみに、Premiere Proの設定から割り当てるメモリ量を増やすと、コマ落ちはより減少したことから、動画編集にこだわるなら、メモリはより大容量を選択したほうがよいだろう。

Premiere ProでApple ProResの4K素材(12.2GB)をコマ落ちしない、またはコマ落ちが発生してもごくわずかでプレビュー再生が行なえた

充実のインターフェイスと利便性の高いキーボード

 サイズは410.3×319.9×26.7mmで、最大重量4.23kg(構成によって変化)と18型のディスプレイを搭載していることもあり、大きくて重いボディだ。しかし、Alienwareの特徴であるエイリアンのロゴはあるものの、デザインはスマートで圧迫感はそれほどではない。仕事にも使いやすい印象だ。

スタイリッシュな外観
ゲーミングPCだが、ゴツい印象はなく、仕事やクリエイティブな現場でも使いやすいデザインだ

 インターフェイスは左側面に2.5Gigabit Ethernet、USB 3.2 Gen 1×2、ヘッドセット端子、右側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-C、背面にUSB 3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort 1.4出力、USB PD対応)×2、USB 3.2 Gen 1、HDMI 2.1出力、Mini DisplayPort 1.4出力、SDカードスロットとなっている。無線LANはWi-Fi 6E対応で、Bluetooth 5.2もサポート。

インターフェイスが豊富で背面に集中
左側面に2.5Gigabit Ethernet、USB 3.2 Gen 2×2、ヘッドセット端子
右側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-C
背面にUSB 3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort 1.4出力、USB PD対応)×2、USB 3.2 Gen 1、HDMI 2.1出力、Mini DisplayPort 1.4出力、SDカードスロット。背面周囲にはLEDも内蔵されている

 キーボードはテンキー付きの日本語配列。独自の「Vレール エッジデザイン」を採用しており、一般的なゲーミングノートPCよりもパームレストの快適性が高いという。加えて、画面を簡単に開閉できる作りとなっている。

 また、バックライトを備えており、浮かび上がるようなライティングが楽しめる。キーボードの最上段は輝度の調整や外部ディスプレイへの切り替え、音量調整やミュート、マイクのオフといった機能が割り当てられているが、それぞれの機能を有効にするとバックライトの色が変化する。いまはマイクがオフになっているなど、状態が一目で分かるのが非常に便利だ。

バックライト搭載で新設設計のキーボード
キーボードは日本語配列
バックライトが搭載されている
タッチパッドも大型で使いやすい
キーボードに割り当てられている機能を有効化するとバックライトの色が変化するのが便利

 なお、注文時のカスタマイズでは、金メッキの電気接点エンクロージャー、1.8mmのキートラベル、1,500万回のキーストロークが可能な耐久性を備えた「Cherryメカニカルキーボード」も用意されている。

ハイスペックをきっちり冷やすのはさすがの一言

 最後にCPUとGPUの温度とクロックの推移をチェックしよう。サイバーパンク2077を10分間プレイした際の温度と動作クロックの推移を「HWiNFO Pro」で測定している。室温は24℃だ。

 CPU、GPUとも90℃台に到達。高めではあるが、高温による故障を防ぐために動作クロックを落とすサーマルスロットリングがCPUに発生していないのは、さすがの冷却力。高いパフォーマンスを維持し続けられるのはすばらしい。

 サーマルスロットリングはPCを守るための機能なので発生することはダメということはなく、ハイエンドノートでは当たり前に発生するが、当然そうなればクロックは落ちて動作することになる。放熱に限界があるノートPCで高クロックを維持するのは至難の業なのだ。

 クロックについては、CPUのCore 0は仕様上の最大クロックである5.2GHzにほぼ到達している瞬間を確認できる。全コアの平均で見ると4GHz前後だ。サイバーパンク2077は全コアがフルに動くゲームではないので、妥当なところだろう。GPUは概ね2.4GHz前後で推移となった。かなり高クロック駆動だ。


 と、ここまでがAlienware m18(AMD)の検証結果だ。 18型の大画面、高解像度、高リフレッシュレートで高性能、そしてその性能を存分に発揮できる強力な冷却システムと、すべてがハイレベルにまとまったゲーミングノートだ。

 クリエイティブ用途にも十分対応できるパワーがあり、ゲームに限らず幅広いニーズに応えられる1台。メモリやストレージ容量、キーボードの種類などを選んで注文できる柔軟性もある。

  「デスクトップPCは大きくて重くて場所を取るけど、どうしても高性能なPCが必要だ」。そんな贅沢な悩みを解決できるのが、Alienware m18(AMD)となる。 ゲーミングデスクトップPC並みの性能を求めつつ、省スペース化を望むのであれば、もはやこのノートPC以外あり得ないだろう。

[モデル: 黒田 瑞貴(ブース)]