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TV放送は不要の人に!32〜65型のチューナーレスTV 10選。ミニLED採用モデルも続々登場
2024年11月29日 06:24
安定した人気のあるチューナーレスTV。TV放送は受信できないものの、今や見逃し配信などの動画配信サービスも普及してきており、人気のドラマやアニメを見たいということなら、通常のTVと実用上の差はあまりない。
しかもほとんどのモデルがGoogle TV採用となっており、使い勝手で見ても大手メーカーの高級薄型TVとあまり遜色がなくなってきているのだ。また、ミニLED+量子ドット技術のような最新の薄型TVで採用される技術を用いたモデルも増えてきているなど、スペック面でも見てもかなり優秀なものになってきている。
ただし、チューナーレスTVを使うためにネット環境が必須となる場合が多いことは注意しておきたい。インターネット接続環境はかなり普及しているしWi-Fiも同様ではあるが、高齢者の世帯など、インターネット環境がない、あるいはインターネット接続のための設定などが苦手という人もまだまだいるだろう。家族のために購入するようなケースではこうした点も考える必要がありそうだ。
サイズ別による傾向で言うと、32型クラスではフルHDパネル搭載モデルだけではなく、720pなど少し解像度の低いモデルも多い。価格的には若干高価になるが、ゲーム用やPC用モニターとしても使う場合はフルHDパネルのモデルを探すのがおすすめだ。
40〜50型ではフルHDパネルだけでなく、4Kパネル搭載のモデルも増えてきた。これらのパネルの場合は、リフレッシュレートをよく確認しよう。多くのモデルはリフレッシュレートが60Hzだが、倍速パネルと呼ばれる120Hzに対応するモデルもある。PC用モニターとしてはもちろん、最新ゲームを高いリフレッシュレートでプレイしたいという人はよくチェックしよう。
60型以上となると、ミニLED搭載モデルなどスペックもより優れたモデルが出てくる。最新機能が豊富に盛り込まれたモデルとなると、価格もやや高価になるが、大画面だけに画質や音質にもこだわりたい人もいるだろう。最新機能と価格のバランスをよく考えよう。
音質面でよくチェックしたいのは、サラウンド信号への対応。動画配信サービスなどのサラウンド音声を楽しめることが魅力だが、サウンドバーなどを接続してDolby Audio信号を出力したり、その上位フォーマットで、高さを含めた立体的な音響を再現するDolby Atmos信号に対応したりするモデルもある。
サウンドバーなどを使ったホームシアターを考えている人は、Dolby Atmosやそのほかのサラウンド信号のサポートを確認するようにするといいだろう。
なお、以下で紹介している価格は11月28日時点のものとなる。価格が変動している可能性もあるため、購入の際には注意してほしい。
32型
手軽に使える32型でHDRにも対応
FPD「CG32-P2」
720p解像度の32型モデル。Google TV搭載でNetflixをはじめとする多彩な動画配信サービスに対応する。HDR10に対応するほか、音声はDolby Audioに対応し5.1chサラウンド音声なども楽しめる。付属のリモコンで音声操作を行なうことも可能だ。
フルHDパネル採用。Bluetoothにも対応しさまざまな機器と接続できる
山善「QRK-32TL2K」
フルHDパネルを採用したGoogle TV内蔵モデル。Bluetoothに対応し、さまざまな機器との接続が可能。HDMI端子も1系統はHDMI(eARC)対応となっていて、サウンドバーなどと接続できる。また接続したUSBメモリ内の動画/音楽の再生機能も持つ。
ダイレクトボタンで動画サービスを素早く呼び出せる
オリオン「GL321HA」
Google TV内蔵で付属のリモコンにはNetflixなど主要な動画配信サービスのボタンを6個備える。素早く目当てのサービスを呼び出すことができるほか、音声検索にも対応。オーディオ機能はDolby Audio対応でサウンドバーなどと接続してサラウンド再生も可能。
40~50型
アナログビデオデッキとも接続できる
ASTEX「40V型チューナーレススマートTV」
フルHDパネルを採用したGoogle TV搭載モデルで、HDR映像にも対応する。USBやHDMIのほか、ビデオ入力端子や光デジタル音声出力を備えて、アナログビデオデッキや古いゲーム機などとの接続も可能だ。液晶パネルはコントラストの高いVAパネルを採用している。
4Kパネル採用でHDRにも対応。最新の映画を存分に楽しめる
VEZZER「43L23-NEW」
4K解像度でLEDバックライトのエリア駆動にも対応する43型モデル。HDR映像に対応するほか、オーディオ回路にDolby Audioを採用。サラウンド音声も楽しめる。多彩な動画配信サービスで最新の映画作品を存分に楽しめる。このほかBluetoothにも対応し、対応するオーディオ機器と接続できる。
量子ドット採用4K。DTS Virtual:Xでバーチャルサラウンドも楽しめる
Xioaomi「TV A Pro 43 2025」
量子ドット技術を採用し、美しい色彩を再現できるQLED搭載モデル。音声回路はDolby Audioに加えて、DTS Virtual:Xも採用し、TVのスピーカーでバーチャルサラウンド再生が可能。Google TV搭載で多彩なネット動画を音声操作で快適に楽しめる。
50型以上
最新鋭のミニLED+量子ドット技術採用。画質にこだわる人なら要注目
FPD「CG50-S2」
最新の技術であるミニLED+量子ドットを採用したモデルで、優れたコントラストと豊かな色彩を再現できる。HDR映像ではHD10とDolby Visionに、音声はDolby Atmosに対応する。画質と音質では最先端となる実力を持ち、映画などの動画コンテンツを大画面で存分に楽しめる。動画を滑らかに表示するフレーム補間技術MEMCや、ゲームで役立つ自動低遅延モード(ALLM)にも対応。
お手頃価格のスタンダードな50V型4K。4K/HDR対応で実力も十分
山善「QRH-50TL4K」
スタンダードな4K液晶パネルとLEDバックライトの組み合わせで、手頃な価格を実現。Google TV搭載でHDRにも対応するなど、機能的には十分。Bluetoothにも対応し、多彩な対応機器と接続できるほか、ChromecastでAndroidスマホの画面を表示するなど、さまざまな機器との連携も可能だ。
チューナーレスながらも、大手メーカー製に迫る高機能を搭載
TCL「65T8B」
TCL独自の量子ドットPro技術を採用し、HDR映像はHDR10+/HLG/Dolby Visionに対応。リフレッシュレートは144Hzで、最新ゲーム機などでのVRR(可変リフレッシュレート)もサポートする。内蔵スピーカーはONKYO製で、Dolby Atmosに対応するほか、DTS Virtual:Xによるバーチャルサラウンド再生も可能。大手メーカーに迫る高機能満載のモデルだ。
ミニLED+量子ドット技術搭載。スピーカー4基の高音質システムも魅力
Xiaomi「TV S Mini LED 65 2025」
ミニLEDを採用し、画面を392のブロックに分割し調光することで、高コントラストを実現。量子ドット技術で豊かな色再現も可能にした。しかもリフレッシュレートは144HzでVRR対応とこちらもかなりの高性能モデルだ。内蔵スピーカーは4基で低音から高音までパワフルなサウンドを実現している。Dolby VisionやDolby Atmosなど、最新の映像/音響フォーマットにもしっかり対応しており、映画からゲームまで幅広く楽しめる。