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32~65型のチューナーレスTV 10選。1台で動画視聴にも大型モニターにも使える

 このところ、何かと話題になるチューナーレスTV。簡単に言えば、TVチューナーを備えていないTVのことだ。TV放送を受信できないのでNHKの視聴料金を支払う必要がないといった点で話題になりがちだが、PC用モニターやゲーム用など、TV放送以外の用途を考えている人にも有用だ。PC用モニターも画面サイズが大きくなっている傾向はあるが、30型どころか、40〜50型、60型といったサイズが比較的安価で手に入るのも、特にゲーム用ディスプレイを求めている人には魅力ではないかと思う。

 チューナーレスTVのもう1つの特長は、動画配信サービスなどの視聴機能を持っていること。YouTubeやNetflixなどの動画サービスなら、ネットワーク環境さえ整っていれば問題なく楽しめてしまうわけで、TV放送を見るにしてもドラマやアニメをネットの再配信で見ることが多いならば、実用上でも問題はない。

 現在のチューナーレスTVの場合、多くはAndroid TVを内蔵しているので、各種のサービスも問題なく楽しめる。ただし、製品によっては一部対応していないものがあったり、TVerや国内TV局の再配信サービスへの対応には違いもあったりするので、すでにスマホなどで動画サービスを利用している人は同じサービスに対応しているモデルを選ぶ方が使い勝手がよい。

 画面サイズや解像度などの性能については、32型サイズでは、HDパネルとフルHDパネルが混在している。数は少ないがHDR対応のものもある。40〜50型またはそれ以上となると4KパネルでHDRにも対応という製品が多くなるが、HDパネルのものもあるので注意しよう。リフレッシュレートも60Hzの等速パネルのものと120Hz倍速パネルを持つものに分かれる。動画配信サービスなどで4K解像度で映像コンテンツを楽しみたいという人、ゲームをハイフレームレートでプレイしたい人など、用途に応じてこれらの性能をチェックしておこう。

32型

WIS「AI-S32」

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実売価格:2万800円前後●パネル形式:VAパネル+LED●解像度:1,366×768ドット●リフレッシュレート:60Hz●OS:Andoroid TV●HDMI入力:2系統●サイズ:732×191.4×480.5mm●重量:約4.7kg

 VAパネル採用でHDRにも対応。高輝度表示規格のHDRで製作された動画配信のコンテンツなども楽しめることが大きな特長だ。Android TV搭載で各種の動画配信サービスのほか、Chromcast-built-in、Bluetooth、音声操作に対応する。HDMI入力のほか、USB端子やAV入力、ヘッドフォン出力や光デジタル音声出力も装備する。

ROOMMATE「TDP-i001-TIS32M」

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実売価格:2万2,800円前後●パネル形式:VAパネル+LED●解像度:1,366×768ドット●リフレッシュレート:未発表●OS:Andoroid TV●HDMI入力:2系統●サイズ:732×191.4×480.5mm●重量:約4.75kg

 Android TV搭載モデルで、動画配信などの機能は一通り備えている。テーブルなどに設置できるスタンド設置のほか、VESA規格の取り付けネジも備えるので壁掛けなどにも対応する。HDパネル機ながらもHDR信号にも対応し、パネルの最大輝度は200cd/平方mだ。

オリオン「SAFH321A」

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実売価格:2万6,500円前後●パネル形式:未発表●解像度:1,920×1,080ドット●リフレッシュレート:60Hz●OS:Andoroid TV●HDMI入力:3系統●サイズ:724×179×480mm●重量:約4.2kg

 32型ではめずらしいフルHD解像度のパネルを採用したモデル。Android TV搭載の動画配信サービスだけでなく、ゲームなどでも高解像度で楽しめる。HDR10/HLGに対応しているほかHDMI入力も3系統と多めで、レコーダーやゲーム機などをたさん接続したいという人にも便利だ。

RCA「RCA-32D1」

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実売価格:2万7,600円前後●パネル形式:VA●解像度:1,920×1,080ドット●リフレッシュレート:60Hz●OS:Andoroid TV●HDMI入力:3系統●サイズ:731×161×470mm●重量:約3.8kg

 チューナーレスTVでは豊富なラインアップが揃っているRCAの32型フルHDモデル。Android TV搭載で動画配信サービスなどの機能を備え、付属の音声操作リモコンがテンキーや主要な動画配信サービス用ボタンも備えているなど使い勝手が優れる。有線LANのほかWi-Fiも内蔵している。

40型~50型

山善「QRK-40TL2K」

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実売価格:2万9,800円前後●パネル形式:未発表●解像度:1,920×1,080ドット●リフレッシュレート:60Hz●OS:Andoroid TV●HDMI入力:2系統●サイズ:893×199×561mm●重量:約5.6kg

 40型でフルHD解像パネルを搭載。Google TVを採用しており、より快適に視聴したいコンテンツを探せるなど、操作性を高めている。ステレオスピーカーを内蔵し出力は6W+6W。十字キー主体のシンプルなリモコンは主要な動画サービスを直接選べるボタンも備えている。

VEZZER「50VチューナーレスTV」

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実売価格:3万9,000円前後●パネル形式:VA●解像度:3,840×2,160ドット●リフレッシュレート:60Hz●OS:Andoroid TV●HDMI入力:3系統●サイズ:1,118×239×696mm●重量:約9.9kg

 50型で4K解像度、HDRにも対応。コントラスト比5,000:1のVAパネル採用で最新の4K HDRコンテンツも存分に楽しめる。Google TVを採用しており、快適にゲームが楽しめるゲームモードを備える。内蔵スピーカーはDolby Atmosに対応し、立体的なサラウンド音響を楽しめる。

RCA「RCA-50N1」

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実売価格:5万1,400円前後●パネル形式:VA●解像度:3,840×2,160ドット●リフレッシュレート:未発表●OS:Andoroid TV●HDMI入力:3系統●サイズ:1,119×270×705mm●重量:約20kg

 HDR対応の4Kパネル搭載モデルで、Android TV端末を内蔵。Netflixなどの動画配信サービスはもちろん、国内のU-NEXTやGYAO!、Abema、TVerなどにも対応している。付属のリモコンは音声操作に対応しており、テンキーや動画配信サービス用のダイレクトボタンも備えている。

60型以上

KONKA「UM65SR680N」

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実売価格:9万2,700円前後●パネル形式:未発表●解像度:3,840×2,160ドット●リフレッシュレート:60Hz●OS:Andoroid TV●HDMI入力:3系統●サイズ:1,462×285×915mm●重量:未発表

 65型の4K解像度パネルを採用したモデル。大画面ながらもフレームレスデザインを採用し画面周囲の枠が目立たないスリムなデザインとなっている。GUIにGoogle TVを搭載して使い勝手を高めたほか、人気コンテンツの多い動画配信サービス「Disney+」にも対応していることが特長。内蔵スピーカーのアンプ出力は10W+10W。

ASTEX「有機ELスマートTV」

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実売価格:12万9,800円前後●パネル形式:有機EL●解像度:3,840×2,160ドット●リフレッシュレート:120Hz●OS:Andoroid TV●HDMI入力:4系統●サイズ:1,226.4×248.8×761.8mm●重量:未発表

 チューナーレスTVではめずらしい55型有機ELパネル採用モデル。コントラストの高さは圧倒的で、映像にこだわる人には最適。HDR方式にはHDR10のほかDolby Visionにも対応。内蔵スピーカーもDolby Atmosに対応するなど、映画コンテンツの最新機能にも対応している。

TCL「65C745」

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実売価格:15万8,000円前後●パネル形式:VA●解像度:3,840×2,160ドット●リフレッシュレート:120Hz(144Hz VRR)●OS:Andoroid TV●HDMI入力:4系統●サイズ:1,444×314×896mm●重量:約20.9kg

 4Kパネルに量子ドットLED(QLED)を組み合わせた最新鋭のモデル。HDMI入力は4系統のうち2系統がHDMI 2.1対応で、120Hz表示や144HzのVRRにも対応。Dolby Vision、Dolby Atmosにも対応する。映画を高画質で楽しみたい人だけでなく、ゲームを本格的に楽しみたい人にも最適なモデルだ。