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循環型インクジェットプリントヘッド「KJ4B-EX1200-RC」を発売

※1:2024年2月15日、京セラ調べ

京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫)は、商業印刷やパッケージ印刷など幅広い印刷用途に対応するインクジェットプリントヘッド(以下、ヘッド)において、業界最高クラス※1の吐出性能を実現し、多様なインクに対応可能な循環型ヘッド「KJ4B-EX1200-RC」を開発し、本年4月より販売を開始しますので、お知らせいたします。

画像1:
最大液滴量

インクジェットプリントヘッド「KJ4B-EX1200-RC」

表1: https://www.atpress.ne.jp/releases/386618/table_386618_1.jpg

表2: https://www.atpress.ne.jp/releases/386618/table_386618_2.jpg

※2:ファインセラミックスの圧電効果を利用してインク吐出の原動力を生み出す部品

■開発の背景
デジタル印刷は、画像データに基づいて必要な数量を即座に印刷できる手軽さや、版洗浄時の廃液が発生しないため環境負荷が低減されるという利点があります。このため、インクジェット方式を含むデジタル印刷の需要が広がり、紙の印刷物だけではなく、衣服、食品包装、住宅建材などさまざまな印刷用途で利用されています。
昨今では、生産性向上やさまざまな用途へ展開するためにインクの多様化が進み、高速、高画質かつ高耐久性に加え、多様なインクに対応可能なヘッドが求められています。特に商業印刷やパッケージ印刷市場では、従来の上質紙のみならずコート紙やフィルムなどに対応できるよう液滴量の最適化が求められてきました。加えて、印刷装置の高速化に伴い、印刷後のインク乾燥時間の短縮が課題となっており、速乾性インクへの対応も求められています。
高い耐久性により、安定した長期間の連続印刷を実現し、印刷現場の生産性向上を支えます。これにより、オペレーターの負荷を軽減し、省人化を促進することで、デジタル印刷の進化を牽引してまいります。

■特長の詳細
1.ノズル近傍循環機構により、速乾性インクなど多様なインクに対応し、幅広い用途で使用可能
京セラ独自のノズル近傍循環機構により、ノズル乾燥を回避。均一な温度管理とインク成分の沈降を抑制し、安定した印刷を可能にしたことで、速乾性インクなど多様なインクでの印刷に対応できます。また、ヘッドクリーニングなど再稼働時のメンテナンスの削減にも貢献します。加えて、本製品は水冷※3仕様が標準となっており、水冷機構による連続印刷と印刷特性の安定性を確保しています。

※3:冷却水による冷却方法で、プリントヘッドに搭載されている駆動基板を冷却する機能

ノズル近傍循環機構

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最大液滴量

水冷仕様

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最大液滴量

2.高い駆動周波数と最大液滴量増加による生産性の向上
インク流路設計の最適化とヘッド構造の見直しにより、ノズルから吐出されるインクの最大液滴量を、80kHz駆動時、従来品比約43%増の4.0pLまで向上させるとともに、吐出安定性を高めました。ヘッドあたりの生産性を向上させ、商業印刷やパッケージ印刷市場で求められていた液滴量最適化による幅広いメディア対応も可能となりました。

画像4:
最大液滴量

3.当社独自の一体型ピエゾアクチュエータにより、高画質印刷を実現
当社独自の緻密多結晶セラミックアクチュエータに関する材料設計技術と、薄型圧電セラミック基板の製造プロセス技術を生かし開発した大型の一体型ピエゾアクチュエータを、本製品向けに最適化し採用(幅 116mm×奥行 34mm×厚み 0.04mm)。大型の一体型ピエゾアクチュエータにすることで、ヘッド内の画質を均一にし、より高画質な印刷を実現します。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/386618/img_386618_5.jpg
一体型ピエゾアクチュエータ

4.電装系インターフェースの共通化により汎用性を向上
従来の当社製ヘッド「KJ4B-1200」と同様のインターフェースを採用したことで、装置側駆動システムの開発コストを軽減し、ヘッド選択の汎用性が向上しました。

京セラは、本製品の供給により印刷のデジタル化の可能性をさらに広げるとともに、地球環境の持続可能性の向上に貢献してまいります。

■「drupa 2024」の出展について
京セラは、本年5月28日(火)~6月7日(金)に、ドイツで開催される国際印刷・メディア産業展「drupa 2024」に出展し、本製品の展示も行います。
表3: https://www.atpress.ne.jp/releases/386618/table_386618_3.jpg

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