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ダイアテックカンパニー、雑音下聴取能を数値化する測定法、「ACT:アクト(Audible Contrast Threshold)」を2024年1月18日(木)より発売

世界のリーディングブランドの聴覚検査機器を輸入・販売するダイアテックカンパニー(代表取締役社長:齋藤 徹、本社:神奈川県川崎市)は、デンマークに本社を持つインターアコースティクス社が開発した平均約2分で雑音下聴取能を測定し数値化できる「ACT:アクト(Audible Contrast Threshold - 可聴コントラスト閾値)」(以下、ACT)を、2024年1月18日(木)より発売いたします。測定結果のACT値は、騒がしい環境での補聴器ユーザーの聴取をサポートする補聴器機能の設定に活用していただくことが可能です。
ACT詳細ページ: https://www.diatec-diagnostics.jp/campaigns/act

ACTはインターアコースティクス研究ユニット(IRU)※1 の長年にわたる研究により開発されました。純音を刺激音として用いる従来の聴力測定では、被検者の聴力閾値(聞こえる一番小さい音)を測定しますが、ACTではこの聴力閾値を考慮し、各被検者の閾値上レベル、つまり聞こえるレベルでヘッドホンから刺激音を呈示し、雑音下聴取能を客観的に測定することが可能になります。通常の純音聴力測定では聞こえの量(静かな環境での聞こえの程度)を測定するのに対し、ACTでは聞こえの質(騒がしい環境での聴取能)を測定することで、被検者の実際の聴力を反映した補聴器の設定(フィッティング)が可能になります。

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ACTの特長

●ACTの特長
研究によると補聴器ユーザーの約86%が、騒音の中で人の話を聞いたり理解したりするのに苦労していると報告されています。※2 1世紀以上にわたり、補聴器フィッティングは純音聴力閾値に基づいて行われてきたため、これらの訴えを完全に解決することはできませんでした。今回のACT導入により、インターアコースティクス社は従来の純音聴力検査の枠を超え、難聴がある方の悩みである「騒がしい状況での会話の聞こえ」という課題にようやく対処できるようになりました。ACTでは被検者独自の測定結果が数値で得られるので、このACT値を補聴器フィッティングの際に参照し活用することで、雑音下聴取を支援する補聴器機能の初期設定(ファーストフィット)の向上に役立てることが可能です。

ACTは、Affinity Compact(アフィニティーコンパクト)製品に標準装備され、様々な補聴器の高度な機能のフィッティングを迅速かつ効率的にサポートできます。さらに、雑音下での聞こえを事前に予測することで補聴器フィッティングの結果について、より的を絞ったカウンセリングが可能になります。

インターアコースティクス社のシニアプロダクトマネージャーOle Lundsgaard氏は、次のように説明しています。
「ACTは被検者の言語を問わない刺激音を使用します。これは被検者のオージオグラムを適用して刺激強度を調整するため、真に被検者に個別化された測定法と言えます。このようにして、実際の雑音下聴取能を反映した堅牢な評価を提供することができます。長年にわたるACTの研究・開発を通して我々インターアコースティクス 研究ユニット(IRU)※1 は補聴器の新しい標準ケアの可能性を提示し、補聴器装用者の満足度を向上させるための新しい方法を探求してきました。」

●Audible Contrast Threshold(ACT) 主な特長:
1. 早くて簡単
・測定時間は平均約2分。効率的な測定が行えます。
・従来のAffinity Compact(アフィニティーコンパクト)製品に搭載され、純音聴力検査と同じく、ヘッドホンと被検者応答ボタンという簡単な構成と手順で測定できます。

2. 被検者の言語は問わない
・被検者の母国語や方言に関係なく、世界中すべての被検者に対応できます。

3. 個別の聴覚ケアに対応
・被検者の純音聴力測定から得られた聴力閾値を基に閾値上の音圧で刺激音を呈示するため、補聴器装用に近い状態での雑音下聴取能の評価が得られます。

●ダイアテックカンパニーの代表取締役社長 齋藤 徹 からのコメント:
『補聴器ユーザーの方の最大の悩みの一つである騒がしい音環境での聞き取り困難という課題に対応するべく、インターアコースティクス社では長期にわたり、雑音下での聴取能評価法の開発を進めてきました。この度リリースさせていただく新しい検査ACTの活用で、雑音下聴取能の評価が簡便かつ短時間で実施できるようになりました。さらにACTの結果を利用することで、補聴器に搭載されている雑音抑制機能などを個々の補聴器ユーザーの方に合わせ調整することも可能になります。聴覚ケアに携わる専門家の皆様にACTをご活用いただくことで、補聴器装用時の「聞こえの質」の向上への一助となれますことを願っております。』

●ダイアテックカンパニーについて
ダイアテックカンパニーはデンマークのデマント社の傘下にあり、世界で唯一の慈善財団が所有する補聴器会社であるオーティコン社日本法人の医用機器事業部門として2013年に設立されました。インターアコースティクス社(デンマーク)、メイコ社(ドイツ)およびメドレックス社(アメリカ)の聴覚検査装置および補聴器関連機器の輸入販売および保守サービスの提供を行っています( https://www.diatec-diagnostics.jp/ )。
『学術研究への貢献』、『医療現場への貢献』、『聴覚補償への貢献』という三つの理念の基、聴覚検査装置および補聴器関連機器を通じて『耳』、『聞こえ』に関わるさまざまな方々へ世界の先端学術研究の知見を基に、欧米の国際規格に準じた製品をいち早く日本のお客様にご紹介し、最適なソリューションを提供することを使命としています。

●デマントグループについて
デマントは、1904年にデンマークのオーデンセで補聴器の輸入商から始まり、のちに補聴器の製造や診断機器、人工内耳事業へと参入していきました。現在、世界130か国以上でビジネスを展開しています。デマントは2つの点で世界唯一の企業です。第一に聴覚ヘルスケアにおける全ての分野をカバーしていること、第二に慈善財団(ウィリアム・デマント財団)が所有する聴覚ヘルスケア企業であることです。全デマントグループ20,500人強の従業員とともに、聴覚ヘルスケアや聞こえの改善の研究、製品開発を行っています。

●インターアコースティクス研究ユニット(IRU)について ※1
IRU (Interacoustics Research Unit ) は2014年に設立され、聴覚技術分野における製品化前段階の研究プロジェクトに取り組んでいます。聴覚電気生理学、ワイドバンドティンパノメトリー、耳音響放射などの応用および臨床プロジェクトに重点を置いています。IRUのオフィスはデンマーク工科大学(DTU)内にあり、聴覚学と聴覚科学の基礎的な進歩を用いて聴覚医療の専門家が直面する現実的な課題の解決に役立てることをミッションとして活動しています。

※2:Manchaiah, V., Picou, E. M., Bailey, A., & Rodrigo, H. (2021). Consumer ratings of the most desirable hearing aid attributes. Journal of the American Academy of Audiology, 32(8), 537-546.
Beck, D. L., Ng, E., Jensen, J. J. (2019). A scoping review 2019: OpenSound navigator. The Hearing Review 26(2), 28-31

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