2022年12月2日 15:00
株式会社NTTドコモ東北支社(以下 ドコモ)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)は、「高速・大容量」「低遅延」「多数同時接続」が特長の第5世代移動通信システム(以下 5G)を活用し、宮城県丸森町の「蔵の郷土館 齋理屋敷」のステージで実施するパフォーマンスをマルチアングルで配信する実証実験(以下 本実証)を2022年11月26日に実施しました。
1.背景
コロナ禍において、県内外からの訪問者が減少し、地域経済の活性化や交流人口の減少、さらには地域の魅力発信機会の創出が課題となっていました。このような課題を踏まえ、新たなエンターテイメントの創出と宮城県への交流人口拡大への貢献に向けて、本実証では、宮城の観光を元気にすることを志し活動する有志連合「MOREJAM」(※1)のパフォーマンスをオンラインで配信しました。
2.本実証の概要
本実証は、宮城県伊具郡丸森町の「蔵の郷土館 齋理屋敷」で実施しました。複数台のiPhoneで、奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」の演武や、パフォーマンス集団「白A」の演出、宮城県丸森町太鼓集団の「旅太鼓」のパフォーマンスを撮影。撮影した映像は、遠隔にいる参加者が自身のPC等から好みの視点で見られるようにしました。映像生成、配信システムは、マルチアングル映像が体験できるSwipeVideoを利用し、ステージから配信システムへの音声映像送信に5Gを使用しました。
本実証の結果、会場では体験できないような多角度、近距離からの映像を視聴者に届けることができ、臨場感あるオンラインイベント開催を実現しました。
なお、本実証は、宮城県が発注する「令和4年度地域課題を解決する5G技術を活用した実証モデル事業」を丸森町の地域商社である株式会社GM7が受注し、NTT Comは、そのパートナー企業として取り組みました。
3.今後について
今後もドコモ、NTT Comは、5Gの「高速・大容量」「低遅延」「多数同時接続」の特長を生かしたソリューションの提供を通じ、リアルとバーチャルが融合したハイブリット型イベントを開催し、地域課題の解決に取り組んでいきます。
(※1): 奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」、パフォーマンス集団「白A」、宮城県丸森町太鼓集団「旅太鼓」で構成される仙台・宮城の観光を盛り上げるため、2010年8月に活動を開始した観光PR集団です。
(※) iPhoneはApple.Incの商標です。
(※) SwipeVideoはAMATELUS株式会社の登録商標です。