2021年11月4日 10:00
台湾台中市発 - 2021-11-03 - 半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤーである、ウィンボンド・エレクトロニクスは本日、そのTrustME(R) W77QセキュアフラッシュがFIPS 140-3自動暗号検証テストシステム(ACVTS)認証を取得したことを発表しました。
FIPS(連邦情報処理標準)140は、米国政府が発行している一連のセキュリティ規格で、暗号モジュールを評価する際のセキュリティ要件を規定しています。この規格は、コンピューターシステムおよび電気通信システムの機密情報を保護するために、暗号ベースのセキュリティシステムを使用しているすべての機関に適用されます。FIPS 140-3は、最新のFIPS 140規格であり、国際的なISO/IEC規格とマッチングされています。
FIPS 140-3 ACVTSは、承認された暗号アルゴリズムとその構成コンポーネントの検証テストを提供する、NISTの暗号アルゴリズム検証プログラムです。
ラボでテストされ、NISTによって検証されたアルゴリズムの実装は、適切な検証リストに追加され、ベンダー名、実装、運用環境、検証日、アルゴリズムの詳細が記載されます。
Acumen Security社の共同設立者であり副社長のAshit Vora氏は、次のように述べています。「Acumen Securityは、ウィンボンド・エレクトロニクスのW77Q TrustME(R) セキュアフラッシュメモリがCryptographic Algorithm Validation Program(CAVP/暗号アルゴリズム検証プログラム)証明書を取得したことを祝福します。この認定により、使用されている暗号アルゴリズムがそれぞれの標準に従って実装されていることが保証されます。ウィンボンド・エレクトロニクスがAcumen Securityをセキュリティ認証のパートナーとして選んでくれたことを光栄に思っており、また、今後の認証活動において力になれることを楽しみにしています」
「FIPS 140-3 ACVTSに合格し、CAVPリストに掲載されることで、W77QはNISTが推奨する暗号アルゴリズムとその構成コンポーネントであることが証明されます」と、ウィンボンドは付け加えています。
W77Qの優れたセキュリティは、以下のようないくつかの機能の暗号化に使用される、内蔵のハードウェアハッシュ関数(SHA-256)を提供しています。
- 通信チャンネル
- 暗号化リード/ライト
- データの完全性保護
- セキュアファームウェアOTA(Over-The-Air)
- 信頼の基点(RoT)機能
TrustME(R) W77Qセキュアフラッシュは、これまでにSGS BrightsightおよびSGS-TUV Saar GmbHから、それぞれCommon Criteria EAL2+およびISO 26262 ASIL-C Readyの認証を取得しています。今回、W77QはFIPS 140-3 ACVTS認証を取得したことで、サイバーセキュリティ対策が必須なあらゆるIoTコネクティビティアプリケーションに絶対的な安心を提供します。
■ウィンボンド・エレクトロニクスについて
ウィンボンド・エレクトロニクスは半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤーです。製品の設計、研究開発、製造、および販売サービスのエキスパートとして、お客様のニーズに基づいたメモリソリューションを提供しています。ウィンボンド・エレクトロニクスの製品ポートフォリオは、スペシャリティDRAM、モバイルDRAM、コードストレージフラッシュメモリ、およびTrustME(R)セキュアフラッシュメモリで、通信、家電、車載、産業用、そしてコンピュータ周辺機器市場におけるTier1メーカーで広く採用されています。台湾中部サイエンスパーク(CTSP)を拠点とし、米国、日本、イスラエル、中国、香港、ドイツに子会社を有しています。
稼働中の台湾・台中の12インチファブ、および建設中の高雄の12インチファブをベースに、高品質メモリ製品を提供するため、更なる自社技術開発を進めています。
TrustME(R)はWinbond Electronics Corporationの商標です。この資料に記載されている他のすべての製品名は、識別のみを目的としており、各社の承認された商標または登録商標です。